Technology for Youth Development
助成団体のプロジェクト事例

日本民際交流センター(日本)&EDF (タイ)
奨学金を通して、タイ・ラオス・カンボジアの教育の機会にめぐまれない子どもたちの就学を支援するほか、学校建設や教師養成などの教育支援事業を展開する国際協力NGO

プロジェクト名
Salesforce Young Doctorsプロジェクト(ITを活用した保健・衛生教育プロジェクト)

プロジェクト背景
タイでは都市部が急速な経済発展を遂げる一方、農村部はその恩恵を受けることなく取り残されている。都市部と農村部の格差はあらゆる分野にまたがり、とりわけ農村部の健康・医療格差は深刻な問題。

プロジェクト内容
都市から遠く離れた地域ではインフラの未整備や医療体制の不備により病気に関する知識も不十分で、適切な治療・予防がなされないという状況を改善するためのプロジェクト。タイの地方に住む生徒がITの知識を習得し、それを通して適切な健康管理法について学ぶことが目的。病気やその予防法を学んだ生徒は、パンフレットやポスターなどを作成し、地域で健康キャンペーンを実施、いわば ”Young Doctors” として地域の保健衛生や健康レベルの底上げを図る。

■主な活動内容
‐タイ東北部、2県から4校を選びパソコンセットを寄贈
‐村の健康状態について医療関係者による聞き取り調査を実施
‐パソコントレーニング、保健衛生に関するトレーニングを実施
‐保健衛生状況の改善を目的とした広報物の作成


ご担当者の声 (日本民際交流センター 横山達朗さん)

タイ東北部のKhon Kaen県とNakhon Ratchasima県の4つの小学校に通う生徒を対象に2007年の7月にスタートしたこの事業は、セールスフォース・ドットコムファンデーションの1/1/1モデルの理念の実践により実現しました。対象は極めて限定的でしたが、生徒の熱心な取り組みと地域のヘルスセンターや住民の協力により、その効果は村全体の保健衛生レベルの向上に確実に影響を及ぼしています。
この事業の特徴は、単なる衛生教育ではなく“ITを使う”というところにあります。コンピューターは地方ゆえの情報の少なさを補い、 生徒たちに将来的に就業に役立つスキルを提供します。また、生徒は地域住民との関係性を強め、リーダーシップや自信を身につけることができます。 プロジェクトに参加した生徒たちは将来の地域の発展に大きな役割を果たしてくれると信じています。


参加者の声 (参加した生徒より)

「このプログラムは学校にも私にもとても素晴らしいものでした。デジタルカメラの使い方を教えてもらったので、保健の授業の時に写真を使って説明できるようになりました。今回得た知識を家族の病気予防にも活かしたいと思います。学校はこのプログラムのために新しいパソコンを購入する予定なので、パソコンの使い方や保健衛生のトレーニングを受けたいです。」
 


参加者の声 (ヘルスセンター職員より)

「素晴らしいプログラムに参加する事ができて嬉しく思います。私たちのヘルスセンターでは13の村に住む833世帯、5200人の健康管理を担当することになっていますが、実際にはあまり満足のいく衛生教育は提供できずにいました。そんな私たちにとって、このプログラムと巡り逢えたことは本当に幸運でした。生徒たちはプログラムを通して衛生改善の重要性に気づきます。そして友人や家族に学習したことを伝えることで、地域の健康意識が向上していくのです。このような正の連鎖は、政府が負担する医療費の減額や地域住民の一層の健康維持に繋がるでしょう。」