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Herokuが新たなJava向けエンタープライズクラウド・サービスを発表

【米国リリース抄訳】
※当資料は、2012年9月19日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

 

従来のソフトウェアに伴う複雑さやインフラコスト不要で、Javaソリューションのフルスタックを開発者に提供

Atlassian製品との統合 - 最も広く使われている開発者生産性向上ツールおよびPaaS(Platform as a Service)が統合

業界をリードするクラウドPaaS(platform as a service)企業でセールスフォース・ドットコムの子会社であるHerokuは本日、新しいサービス「Heroku Enterprise for Java」を発表しました。Heroku Enterprise for Javaによって、企業およびIT部門はクラウド上でJavaアプリケーションを構築し、実行することが可能になります。従来のソフトウェアやインフラストラクチャを必要とすることなく、企業は月単位ではなく分単位で、ミッションクリティカルなJavaアプリケーションを構築し展開できると共に、既存のアプリケーションを継続的提供モデルへ移行させることができます。Heroku Enterprise for Java は、次世代のソーシャルアプリケーションおよびモバイルアプリケーションのための、世界をリードするエンタープライズ・クラウドプラットフォーム「Salesforce Platform」に統合されています。

エンタープライズ環境においてJavaは最も広く使用されている言語で、世界中で数百万人のJava開発者がJavaアプリケーションを構築し、運用管理しています。従来、これらのアプリケーションの構築では、ソースコード・コントロールシステム、CI(継続的インテグレーション)サーバー、テスト環境およびステージング環境、ロードバランサ、アプリケーションサーバー・クラスタ、データベース、インメモリキャッシング・システムなど、幅広い範囲の開発ツールとランタイムインフラストラクチャ・ツールの両方を1つに統合しなければなりませんでした。このような煩雑なプロセスから、一般的にアプリケーションの構築と展開には数か月の期間を要し、開発者はアプリケーション開発というコアの部分に集中することができませんでした。しかし、Heroku Enterprise for Javaによって、開発者は初めて1つのパッケージ内、シングルクリックのみのプロビジョンで、完全なJavaソリューションを手にすることが可能になります。

HerokuのCOO(最高執行責任者)、オーレン・テイチ(Oren Teich)は次のように述べています。
「企業の開発者は、バックエンドインフラストラクチャ構築などの手間を必要とせずに革新的なアプリケーションを簡単に構築できる優れた環境を求めてきました。Heroku Enterprise for Javaによって、開発者は使いやすいオープンなクラウドプラットフォームと共に、Javaの開発環境がもたらすすべてのメリットを活用できます。」

本日の発表の一部として、Heroku、 社は製品開発チーム向けのコラボレーションソフトウェアにおけるリーディングプロバイダAtlassian社の製品との統合を発表しました。Atlassian社のCI(継続的インテグレーション)サービス「Bamboo」向けの新しいHerokuプラグインによって、開発者はソースコード・コントロール、テスト、ステージング、本稼働環境への展開まで、ライフサイクル内すべてのステージを通じてアプリケーション提供を自動化できます。すでに21,000社を超えるあらゆる規模の企業がAtlassian社の問題追跡機能、コラボレーションツール、ソフトウェア開発製品を導入し、より迅速でよりスマートなコラボレーションを実現しています。

機能およびメリット
Heroku Enterprise for Java の主な特徴およびメリットは次の通りです。

  • Javaフルスタック: JDK 7と最新のJDK 8ビルドを含むコアJava JDKおよびJVMのサポートに加え、Heroku Enterprise for Java はスケーラブルでハイパフォーマンスな高可用性アプリケーションの構築に必要な、事前構築済みシステムのフルスタックを提供します。 これにはセッション管理とホリゾンタルスケーリングのためのmemcacheおよびリレーショナルデータ管理のためのPostgresも含まれています。
  • Heroku ランタイム: フルスタックのコンポーネントのランタイムと管理に加え、サービスには開発とステージングのための環境が別途用意されています。 これらの環境はHeroku PaaSの能力を活用することで簡単にプロビジョンが可能で、IT部門はこれまでにない容易さでRAD(高速アプリケーション開発)手法を適用できます。 Herokuで稼働している他のアプリケーションと同様に、これらのアプリケーションもシンプルなコントロールの変更で大規模環境へスケールアップできます。
  • 継続的提供フレームワーク: Atlassian社が提供する世界最高レベルのCI(継続的インテグレーション)サービス「Bamboo」とHeroku Enterprise for Java を組み合わせることで、アプリケーションの提供プロセスを完全に自動化できます。 コードのチェックインからテストビルド、ステージング展開、本番環境のプロモーションまで、サーバーセットアップなどの必要なしに、開発者はすぐにこの環境を使い始めることができます。 すべてのコンポーネントのプロビジョンとコンフィギュレーションは、自動的に行われます。
  • ネイティブJavaツール: Heroku Enterprise for Javaでは、広く使われているJava IDEの「Eclipse」のネイティブ サポートを新たに提供します。 このEclipseプラグインによって、開発者はIDE内でJavaアプリケーションを直接構築し、展開できます。 さらに、Java WARファイルの直接展開もサポートしているので、開発者は既存のJavaアプリケーションを簡単にクラウド環境へ移行できます。
  • エンタープライズレベルのサポート: このサービスにはエンタープライズサポートも含まれ、保証済のSLAと共にテクニカルリソースへのアクセスを提供します。 オプションで、24時間年中無休のサポートサービスもご利用いただけます。

価格および提供時期
Heroku Enterprise for Javaの基本料金は、アプリケーションあたり月額1,000ドルで、本日よりhttp://heroku.com/enterprise から提供しています。

Herokuについて
セールスフォース・ドットコム子会社の1社であるHeroku社は、サーバーやソフトウェアなどを購入する必要なしに、世界数十万の開発者が200万を超えるアプリケーションを完全なクラウド環境で構築・実行する環境を提供しています。一般的に使用されているほとんどの言語のサポート、エンタープライズレベルのデータベースサービス、最も革新的な開発ツールを含むアドオンのエコシステムを背景に、Heroku社はスタートアップ企業、IT部門、行政機関など幅広い層に、アプリケーションをより迅速かつ効果的に構築し展開する手段を提供しています。 その他の詳細はWebサイトhttp://heroku.com/をご覧ください。