CNS Response


"クラウドソーシングを実現し、従来の半分の時間で患者を治療できるようになりました。"

– CEO
ジョージ・カーペンター氏

クラウドソーシングの恩恵を、医療の世界にも

上質のレストランから格安のヘアサロンまで、日々の情報探しに活用されているクラウドソーシング。一方、「患者の病に立ち向かう医療従事者を助ける」という、より切実な領域での利用はこれからといえます。その先駆けとなっているのが CNS Response 社です (「CNS」は、中枢神経系を意味する「central nervous system」の頭文字。以下 CNS 社)。神経科学の研究に取り組む CNS 社では、精神疾患での薬への反応や投薬効果に関する記録を医師が共有できるオンラインデータベースを運用しています。このデータベースには、効果があった治療や薬についての情報が、患者の脳に関する神経生理学的データとともに蓄積されています。医師は、クラウド上で自分の患者のケースと類似性のある記録を参照し、治療に役立てることができます。

CEO のジョージ・カーペンター氏は次のように説明します。「うつ病や心的外傷後ストレス障害 (PTSD) の患者に最適な治療法を探るプロセスは、常に試行錯誤の連続です。これだというものが見つかるまで、誤った治療が幾度となく施される可能性もあります。当社のデータベースによって、医師は、それぞれの薬が患者にどのように作用し、どの治療法が効果を上げるか、より正確に理解できるようになります。」米国では現在、10 人に 1 人が抗うつ剤を服用していますが、半数以上の患者には効果が見られません。CNS 社のデータベースは、まさに福音と言えるでしょう。

このデータベースにはすでに3 万7,000件の記録が蓄積されており、9,800人の患者の治療に活用されています。記録はすべて Salesforce に保存され、内科医や精神科医が簡単に閲覧・更新できるようになっています。さらに、Salesforce1 Platform で開発された iPad 用アプリケーションも活用されています。医師は、診察中に情報を入力して、患者に関する記録をリアルタイムで確認することができます。

カーペンター氏はこう述べています。「神経画像処理の技術が大きく進化しているのに、治療での試行錯誤は 10 年前や 20 年前と変わりません。しかし、Salesforce が道を開いてくれました。効果がありそうな治療を見きわめることが今までより容易になったのです。運用開始後、早々に成果が現れ、従来の半分の期間で症状を抑えられるようになりました」

CNS 社は、患者支援の一環としてソーシャルネットワークも活用しています。社内では、Salesforce Chatter を使って、医師や患者を支えるための情報共有やコラボレーションを進めています。また、メンタルヘルス関連の話題を提供する Twitter アカウントをフォローして、最新情報の収集にも努めています。

ウォルターリード米軍医療センターとの共同臨床試験

こうした取り組みの背景にあるのは、米軍兵士の自殺率の高さです。「今や、自殺した兵士の数は、戦闘で命を落とした兵士の数を上回っています。全米の医師から情報を集めることで、より正確に患者の病状についての見通しを予測し、少しでも早く適切な治療を提供できるのではないかと考えたのです」と、カーペンター氏は説明します。

現在、CNS 社は、ウォルターリード米軍医療センターとの共同臨床試験を進めています。同社のクラウドソーシングテクノロジーを利用して、うつ病、PTSD、軽度の外傷性脳損傷等の診断を受けた患者 2,000 人の治療を進める計画です。カーペンター氏は、次のように述べています。「効きもしない薬をいくつも試さなければいけないのは、患者にとってたいへんな苦痛です。そうした状況を変え、彼らの命を救いたいのです」

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