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「テーブルを作る」– それだけで基礎機能ができあがる

Force.com では緊密に連携するアプリケーションサーバー環境とデータベース環境がセットで提供されています。

まず最初におこなうことはデータモデルの定義、つまりテーブルの作成です。
Force.com では 「 カスタムオブジェクト 」 と呼ばれるテーブルを作成することで下記の機能が連動して生成されます。

  • • テーブルのデータを参照・検索・挿入・更新・削除するためのユーザーインターフェース
  • • 上記の参照・検索・挿入・更新・削除を Force.com 上でプログラマブルにおこなうためのメソッド
  • • 上記の参照・検索・挿入・更新・削除を外部からおこなうための API

カスタムオブジェクトの作成

ディベロッパーはもはや基礎機能部分の開発を度々おこなう必要はありません。
開発リソースは差別化要素となるコア機能の開発、ユーザーエクスペリエンスの向上に集中させることができます。

より少ないリソースで短期間にアプリケーションを作り上げることが可能になり、そしてユーザーの声を聞きながら機能を適宜アップデートしていく。そのようなアジャイル開発に Force.com は最適だと言えます。

リレーショナルデータベースのメリットをもっと簡単に活用するための仕組み

オブジェクト指向において現実のオブジェクトをデータモデルで表現しようとしたとき、様々な種類のオブジェクトが相互につながりながら全体を構成していることがほとんどでしょう。

Force.com のデータベースはこのオブジェクトのつながりを一般的なリレーショナルデータベースと同様 「 リレーション 」 によって表現します。ただし、その仕組みはより洗練されています。

テーブル同士をつなげることは簡単です。片方のテーブルにもう一方のテーブルを参照するフィールドを作成する。 それだけでリレーションを作成することができます。

リレーション

テーブルにリレーションを持たせると、それは即座に Web 画面に反映されます。
つながりを持つ複数のテーブルは、さも一つのテーブルであるかのように1ページに関連するすべてのデータが整理されて表示されます。

関連リスト

関連された子テーブルのデータは自動集計して親テーブルに保持させることができます。
これによってディベロッパーは複雑な結合問い合わせをおこなうことなく、単に親テーブルのフィールドを参照するだけで集計結果を手に入れることができます。

最後にスキーマビルダーでデータモデルの全体像を確認しておきましょう。
作成したデータモデルをリレーションとともに美しく直感的なインターフェースで確認することができます。

スキーマビルダー

API による HTML5 アプリケーション開発の加速

テーブルを作成するだけでAPIが生成されることについてはすでに触れましたが、一貫して API が利用できるメリットとは何でしょうか?

もっとも活用が考えられるユースケースの一つの HTML5 アプリの開発があります。
HTML5 アプリとは HTML5 規格にのっとってコーディングされた HTML, CSS, JavaScript によるユーザーインターフェースを持つアプリを指すアプリの緩い定義。一般的に HTML5 アプリは Web サーバーからダウンロードした HTML でダイナミックなユーザーインターフェースを表現し、Ajax によってサーバーと通信を行います。
Ajax はサーバーからダウンロードされたローカルの JavaScript によってキックされます。 JavaScript はユーザーの操作によって特定のイベントで発火し、バックグラウンドでサーバーへリクエスト・データを送る、またはサーバーからデータを取得します。
この HTML5 アプリの構造で必要になるプログラムコンポーネントは一般的な Web / データベースサーバーのアーキテクチャでは下図のようになるでしょう。

一般的なHTML5アプリのアーキテクチャー

一方、 Force.com で自動生成される API を活用して構築する HTML5 アプリのアーキテクチャーは下図のようになります。

Force.com上のHTML5アプリのアーキテクチャー

ユーザーインターフェース部分の HTML は依然としてコーディングする必要があるものの、 JavaScript から発行される Ajax リクエストは Force.com が直接受け付けて処理できるため、 Web API Class と DB Class に該当するコードが不要になります。ここでもまた、開発者は基礎部分のコードを書く必要がなく、ユーザーの使い勝手を向上させるためのインターフェースやアプリの差別化に直結するコア機能の開発に集中することができます。

セキュリティリスクを最小化する監査フレームワーク

すべての Force.com アプリケーションは弊社が定めるセキュリティレベルを担保するため、アプリケーション公開前に必ずセキュリティレビューをおこないます。

すべてのアプリケーションパートナー様は1アプリケーションにつき年額6万円という極めて低いコストで、専門家による綿密なセキュリティの検査をおこなうことができ、セキュリティ事故を未然に予防することができます。

なお、セキュリティについても豊富なリソースが Developerforce 上で提供されています。これらのガイドラインに合わせてコーディングをおこなうことでよりスムースにアプリケーションの公開までフェーズを進めていくことができるでしょう。

AppExchange という巨大なマーケットプレイスで製品を公開

セキュリティレビューを通過するといよいよアプリケーションのリリースです。
アプリケーションパートナー様は無償で弊社のアプリケーションマーケットプレイスである AppExchange にアプリケーションを公開することができます。

AppExchange はワールドワイドで120万回以上のインストールがおこなわれている巨大なビジネスアプリケーションのマーケットプレイスであり、ここにアプリケーションを公開することで販売機会を大きく広げることができます。 既存の Salesforce.com ユーザーはこのサイトでアプリケーションを検索し、クリックだけでアプリケーションパートナー様のアプリケーションを自社の環境にインストールすることができます。

30日の無料試用(トライアル)を提供する仕組みをバンドル

まだ Salesforce をお使いでないユーザー様にも即座にアプリケーションをお試しいただける環境を提供することができる、それが Trialforce です。

アプリケーションパートナー様は Trialforce を活用することでトライアル環境を瞬時に構築することができます。ユーザーは個別に設置されたトライアルサインアップページからサインアップするだけで、アプリケーションパートナー様のアプリケーションがセットアップされた環境が即座にプロビジョニングされ、メールでログイン情報が送られてきます。

ユーザーは30日間の無料トライアルで機能を確認し、そのまま本番運用に移ることができます。

アプリケーションパートナー様はユーザーのサインアップの状況を専用のライセンス・リード管理ツールで常にモニターすることができ、ビジネスの状況を正確に把握してアクションをとることができます。

オンラインアップデートと自動パッチ適用

アプリケーションにはバグ修正・機能拡張といったアップデートが必ず発生します。 Force.com は 既存のインストール済みアプリケーションに影響を与えずアプリケーションをアップデートするための仕組みが提供されています。

中でもすぐに対応が必要な不具合の修正については 「 パッチ 」 を作成し、それを能動的に既存のインストールベースに対して適用することができます。ユーザーは一切関知することなく、アプリケーションを自動的にアップデートさせることができるのです。

代理ログインによるサポート

アプリケーションパートナー様のアプリケーションをお使いのユーザーの中には、必ずしもすべての環境で再現しない不具合に遭遇したり、電話越しの説明では難しい操作の説明が必要になることがあるでしょう。

アプリケーションパートナー様は代理ログインという機能を使うことで、ユーザーに一時的なログイン ID やパスワードを用意していただく必要なく、ユーザーの環境にログインすることができます。直接ユーザーの環境を操作することでトラブルシューティングの時間を削減し、より満足度の高いユーザーエクスペリエンスを実現できます。

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