corner_overlay

CRMを超えて: プラットフォームISVがForce.comで見つけた「素晴らしい航海」

Colin Cooper氏がForce.com上でアプリケーションを開発することを初めて考えたとき、そのプラットフォームが業務に合うのどうかを考えました。Cooper氏の懸念は、HR(人材管理)と呼ばれる人事管理部門のアプリケーションにありました。セールスフォース・ドットコムはCRMで知られているが、そのForce.comプラットフォームを使って他の種類のアプリケーションもサポートできるのだろうか、というのが疑問でした。そこでCooper氏はセールスフォース・ドットコムのエンジニアとの話し合いの中で、そのエンジニアの設計のもっとも困難な部分を指して、Force.comプラットフォームではこれをどう処理するつもりか尋ねました。現在、英国を拠点とするCooper氏の会社、Fairsail社は、見込み客である5つの会社でオンデマンドアプリケーションの試験運用をしています。Fairsail社のツールスイートは、すべてForce.com上で開発され、企業が「ビジョンを伝え、適材適所で、ふさわしいスキルを身につけさせる」ことを支援しています。

「セールスフォース・ドットコムが真の開発プラットフォームの提供にどれほど真剣であるか、理解しています。」とCooper氏は言います。「Force.com ISVエコシステムは、急速に成長する態勢にあります。」

今では多くの人が複数の上司に報告している事実からもわかるように、Webコミュニケーションの浸透によって人々が互いに協力しあう方法が変わりつつあります。人材管理を利用して、それらの方法を管理をします。「階層構造はもはや機能しなくなっているので、共通のビジョンと強力な人材プールを実現するための新しい方法を企業は探しています。」とCooper氏は言います。「営業とCRMシステムは企業の外側と関わるものですが、人材管理は内側を見るものです。」Cooper氏は、1980年代半ばに、Citibank向けに最初のアプリケーションを開発しました。その分野での専門知識を20年にわたって積み重ね、2007年の初めにFairsail社を立ち上げました。「セールスフォース・ドットコムはオンデマンドを利用して、それまでCRMには手が出せなかった中小規模の企業に対して、CRMを提供してきました。同じことを人材管理で行うには、そのモデルはぴったりです。」Cooper氏は、この分野は成熟していてチャンスがあり、特に有力な候補もいないので、年40%の伸びを示すと言います。

数年分の開発時間を節約

Force.comがこの仕事に適していることを結論付けた後、Cooper氏はオンデマンド開発経験のある小人数のプログラミングのコンサルタントチームを雇い、支援を得ました。彼らは2007年春にコーディングを開始し、Fairsail社はその年の9月のDreamforceで正式にリリースしました。「非常に早く完成することができました。6ヶ月でできましたが、Force.comがなければ、その完成に数年はかかったでしょう。」とCooper氏は言います。「プラットフォームによってマルチテナントインフラストラクチャが提供されただけでなく、このようなすべてのビジネスシステムで必要とされるワークフローやレポート作成などのそのまま使える機能も提供されました。それがなければ、自分たちで独自に作成しメンテナンスしなければならなかったでしょう。」

Force.comに組み込まれているセキュリティと拡張性も利点となり、Fairsail社は当初から顧客からの信頼を得ることができました。「人事関連の人でSalesforceのことを聞いたことのある人は多くはありませんが、門番役を果たすIT部門の人と話してみれば、その名は轟いています。AppExchangeを通して、すでにオンデマンドの価値を理解している既存のSalesforceカスタマーの市場にアクセスできます。そしてセールスフォース・ドットコムのOEMパートナーとして、Force.com Platform Editionに入り込み、Fairsail社を独自に売り込むことができます。それによって、新しいお客様と出会ったり、我々のヨーロッパの本拠地などセールスフォース・ドットコムが広く認知されていないような市場を開拓できるのです。」

「同じプラットフォーム上で実行されている他のアプリケーションを活用できるという点で、Salesforceの 'オンデマンドエコシステム' の持つネットワーク効果も気に入っています。たとえば、会社の給与支払いシステムとリンクさせて使用することが多いのですが、いくつかのパートナーソリューションがあるため、データ統合がとても簡単に実行できます。」

 

ApexコードとVisualforceが非常に重要

Fairsailは、Apexコードを使った最初のアプリケーションの1つです。Cooper氏は、ビジネスロジックの実装にとってApexコードが「非常に重要」 だと言います。「Apexコードなしでは我々のアプリケーションは開発できませんでした。HTMLやJavaScriptに馴染んでいるか、JavaかC#を使ったことがあれば、すぐに移行できます。いくつかのオブジェクトと画面を定義するところから始めて、単純な働きをするアプリケーションを作るとよいでしょう。それを起点に、プラットフォームのより優れた部分を学んでいけます。」

Cooper氏は、2008年夏のFairsailの次のリリースでVisualforceを実装する予定です(そして予定通りリリースされました)。「Visualforceは、現在開発者プレビューとして入手できますが、これによってユーザインタフェースを完全にコントロールできるようになります。これは、我々の会社のソフトウェアのようなものにとっては特に重要なことです。我々の実際のエンドユーザは管理者たちです。目標設定や勤務評定といった人事における義務的なことがらには、従来から抵抗を示しています。そのため、システムは、管理者の足手まといではなく助けになるような、使いやすいものでなければなりません。我々はワークフローとコアデザインを通してこれを実現する長い道のりを歩んできていますが、Visualforce版では全く新しいレベルに到達できるでしょう。」

Cooper氏は、Force.comをよく知らないという開発者やパートナーに対して、セールスフォース・ドットコムのチームであるという利点を活用するようアドバイスします。「セールスフォース・ドットコムは大きな組織であり、専門知識のたくさんのポケットがあり、喜んで助けてくれる善良な人達がいて、励ましてくれます。セールスフォース・ドットコムのチームは、技術的な問題を解決し、プラットフォームに関する疑問に答えてくれるとても貴重な存在でした。そして、同じように重要なのは、AppExchangeを通じて、製品のパッケージ化と配布をサポートしてくれたということです。Dreamforce ‘07では、マーク・ベニオフ氏は基調講演のなかで我々のことに触れ、我々の製品はAppExchangeから世に出る700番目のアプリケーションとなりました。私たちを素晴らしい形で紹介してくれました。」

 

Force.comを始めるには?

Force.comクイックスタートの手順に従って開発をはじめてください。

 

Force.comのお客様導入事例をすべて見る >