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企業のデジタルトランスフォーメーションを支え、革新に挑戦する「Trailblazer(トレイルブレイザー:先駆者)」をご紹介している本連載。今回ご紹介するTrailblazerは、株式会社MFSのエンジニア、吉川大樹 氏です(ちなみに連載第1回 企業編はこちら)。同社は、住宅ローンの借り換えを支援する、新進気鋭のフィンテック企業。Salesforceのプラットフォームを利用して「モゲチェック」というアプリケーションも提供しています。

同社でエンジニアとして活躍する吉川氏。Salesforce開発者同士のコミュニティやブログ、Twitter等でもひときわ存在感を放つ彼の豊富な知識は、どのように培われたのでしょうか。

株式会社MFS エンジニア 吉川 大樹 氏

「Salesforceがなかったらエンジニアを続けていなかったかも」未経験から始めたプログラミングの世界

吉川氏がプログラミングの世界に入ったのは、今から6年前の2010年。それまでITは未経験だったと言います。

「はじめは先輩社員に聞きながら、C言語などを勉強。でもスキル習得にかなり苦労して、思うように結果が出せず悩んでいたところ、出会ったのがSalesforce。本格的なシステム開発ができるようになったのは、Salesforceのおかげ」と吉川氏。

「当時、開発を始めるためには、環境の構築、つまりゼロからデータベースを準備するのが当たり前だと思い込んでいました。ところがSalesforce は、Developer Edition という開発者向け組織が用意されていて、ログインすると開発環境が全て整っている。後は自分で勉強するだけなので、これはかなり衝撃的でした」と述べています。

しかし、当時の開発者ガイドはほとんど英語。それでも吉川氏は、「Visualforce、Apexとサンプルコードがかなり充実していたので、コピーして貼り付ければ自分の組織で動かすことができて、それがモチベーションにつながりました。おかげで理解度も進み、学習意欲も高まっていったんです」と段々とエンジニアとしての面白さに目覚めていったと言います。

日本人最高のバッジ取得数、150個!無料オンライン学習サービスTrailheadとの出会い 

開発者として着実に経験を重ねていった吉川氏。Salesforce を無料で学べるオンライン学習ツール「Trailhead」を活用することで、加速度を増して、知識が蓄えられていきます。

Trailheadが発表されたのが、Salesforceの年次イベントである、2014年Dreamforce。Trailheadの話題は、開発者コミュニティを中心に盛り上がっていて、自分も輪に入りたいというのがきっかけだったそうです。何と今までに取得したバッジ数(コース修了につき、バッジが取得可能)は日本人最高位の150個!2014年当時、Trailheadの日本語版は公開されていませんでしたが、英語がわからない箇所は翻訳等を活用しながら少しずつ取り組んでいったと言います。

「解説の随所に画面キャプチャが貼られてあるので、万が一間違えても気づきやすい。さらに実際に自分の組織で動かしながら進めることができるので、効率よく学ぶことができた」と吉川氏は語っています。

吉川氏が気に入っているのは、Salesforceの新機能を学べるコース。「従来新機能は、Webの説明会などで勉強。でもTrailheadなら、実際に触りながら学ぶことができたので、理解しやく、比較的早く学べるんです。また、普段の業務ではForce.com上での開発ですが、Sales CloudやService Cloudなど、関わることが少ない製品も学べるので、さらにエンジニアとしての視野が広がった」と言います。

吉川氏がTrailhead で獲得したバッジの数は 、2016年10月現在、150個を数えます。

プロファイルはこちら (※バッジの数は2016年10月末時点)

Salesforceを習得するために役立つTrailheadのオススメコースは?

SalesforceやTrailheadについての知識は群を抜いており、ソーシャル界隈でも有名な吉川氏。IT未経験からTrailblazerとして活躍している同氏に、Salesforceを習得する上で、役立つTrailheadのコースをたずねてみました。

「エンジニアの人は、『開発初級』のトレイルから始めるのがオススメ。特に「Salesforce プラットフォームの基礎」ではDeveloper Edition 組織へのサインアップ方法から紹介されていて、分かりやすい。開発者が自由に検証で利用できるDeveloper Edition 組織は、Salesforceの学習で必ず必要になるので最初にやっておくといいと思います。」

また、開発者、管理者以外のコースにも精通している吉川氏。ビジネスユーザーのみなさんにオススメのコースも教えてくれました。

「Salesforce を理解し、Salesforceの基本的な使い方を学べるトレイル『CRMの概要』から始めてみるのがおススメ。役割やレベルに合わせてトレイルを選択してみることをオススメしますが、その他にも検索機能があるので、自分が知りたいことを検索し、挑戦してみるといいかもしれません。」

海外のエンジニアからも「いいね」!Salesforceで広がるDeveloper Community

「海外のDeveloperで話題になっているし、ちょっとやってみよう」という思いでTrailheadを始めた吉川氏。現在では150個のバッジ取得というポケモンマスターならぬ、Trailheadマスターになっている訳ですが、これだけバッジを取得したことで思わぬ効果があったと言います。それは、Salesforceで広がるDeveloper Communityの存在。取得したバッジは、Twitterなどのソーシャルメディアに共有できる機能があるため、吉川氏は取得後にソーシャル上で公開していました。すると、世界中のSalesforceコミュニティから「いいね」や、ダイレクトメッセージをもらえるようになったとのこと。

英語がそこまで得意ではないと語る吉川氏にとって、海外で活躍する開発者たちと直接交流する機会ができたことは、大きな自信にもなり、更なるモチベーションにつながったといいます。

(吉川氏(左)。日本でDeveloper Communityを担当する舟越と)

最後に吉川氏に、今後の目標をたずねてみたところ、

「Salesforceプラットフォームにはたくさんのサービスがあるため、一つできるようになると他の世界に足を踏み入れやすい。IoTやWave Analytics(データアナリシス)、今回のDreamforceで発表された Salesforce Einstein(AI)など、新しい製品もどんどん学んでいきたい。」との返答でした。吉川氏のTrailblazerとしての挑戦は、まだまだ続きそうです。