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子ども達の1日を安全で豊かなものに。 NPO法人「放課後NPOアフタースクール」と共に 〜全国一斉臨時休校を受けて〜

2020年2月27日(木)、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、政府は全国の小中学校、高校、および特別支援学校の臨時休校を要請することを発表しました。

2020年2月27日(木)、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、政府は全国の小中学校、高校、および特別支援学校の臨時休校を要請することを発表しました。

突然の全国一斉臨時休校要請

2020年2月27日(木)、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、政府は全国の小中学校、高校、および特別支援学校の臨時休校を要請することを発表しました。突然の発表を受け、教育関係者、小中学校のお子様をお持ちのご両親、そして私たちセールスフォース・ドットコムが以前より連携させていただいている放課後NPOアフタースクールを含む学童運営者の皆様に、大きな衝撃が走りました。

放課後NPOアフタースクールは、日本の放課後を安全で豊かなものにするために、小学校施設を拠点に、放課後の時間を活用して地域社会と共に子どもを育てる「アフタースクールモデル」を日本の社会インフラにすることを目指し日々活動をするNPO法人です。

セールスフォース・ドットコムでは1999年の創業当時より、社員の勤務時間の1%、株式の1%、製品の1%を非営利団体に提供する「1-1-1モデル」と呼ぶビジネスと統合した社会貢献を行なっており、コミュニティ支援、助成、テクノロジーの提供を行い、社会課題に取り組む団体と協働しています。放課後NPOアフタースクールとは、2016年より子どもの見守りボランティア、STEM教育への助成、Salesforceの活用支援など、包括的な連携を続けてきました。

この度の臨時休校要請直後、休校要請発表後すぐに、厚生労働省は学童保育や保育所は原則開室を依頼。放課後NPOアフタースクール内では、急ピッチで様々な議論が行われました。

「そもそも政府は休校を要請しているのに、私たちは学童を開校して良いのか?」「万が一子どもや スタッフが感染したらどう対応するのか?」「どのようにしたら感染リスクを下げられるのか?」など、発表当日、夜遅くまで徹底的に話し合いが行われたようです。

▶︎その時の詳しい様子はこちら。放課後NPOアフタースクール様 公式ブログ
全国一斉臨時休校要請発表を受けて〜放課後NPOアフタースクール激動の1週間〜(2020.03.06)

全速力で協議、準備、そして無事開室。しかし、現状は。

臨時休校要請について発表されたのが2月27日(木)。そして、放課後NPOアフタースクールが体制を整え、開室を迎えたのはそのわずか4日後の3月2日(月)朝8時。週末も休日返上で、協議を続け、準備に明け暮れました。

急な開室時間延長によるスタッフの確保、それに伴う従業員の賃金確保、自宅で過ごす子どもたちのためのオンラインプログラムの緊急制作など、やることは山積み。何一つとして確約された情報がない中、とにかく最善を尽くそうとして、スタッフ一同、日々「今できること」に全力で取り組みました。一見、無事開室し、山を乗り越えたように見えるかもしれませんが、現状は・・・。

ウイルス感染防止のため、毎日の消毒と掃除が欠かせません。いつも以上に入念に、そして時間をかけて日々の業務を徹底して行いました
マスクをつけ、外で元気よく遊ぶアフタースクールの子どもたち。写真は臨時休校要請後約1週間後の様子

「休校要請発表後すぐに、厚生労働省は学童保育や保育所は原則開室を依頼。リスクを負い、勇気を持って朝から開室する決断をした学童保育に当てがわれた支援金は1万200円/日(※)(子ども40人を朝から受け入れる場合)でした。私たちはこの金額に愕然としました。休業補償や中小企業支援なども次々と発表されており、予算の制約があることはわかっていつつも、『子どもたちを安全に預かり、充実した活動を支援する価値』はもっと認められるべきだ、そう思いました。」

「感染拡大が収まっていない点に関しては心身ともに緊張感の続く中で、連日8時から開室するために7時台に出勤、19時の最終退室後、振り返りや翌日準備で遅くまで人手 が必要なこの状況が続くことに当然不安もあります。 まずはなんとか頑張らなくては!と駆け抜けてきて、ちょっと落ち着いた今、見えない先のことを考えて、少し疲れを感じています。」 (放課後NPOアフタースクール様 公式ブログより引用)

そのような状況を目の当たりにし、私たちセールスフォース・ドットコムでは、放課後NPOアフタースクールへ、何かできることはないか議論を重ねました。そこで、私たちは、「1-1-1モデル」を通じた放課後NPOアフタースクールへの支援を強化する決定をいたしました。取り組みの内容は3つ。まず、放課後NPOアフタースクールへ500万円の緊急助成です。本助成金は、放課後NPOアフタースクールのスタッフの皆様が安心して働ける環境を整えるための運営資金として活用していただく予定です。

また、2つ目はセールスフォース・ドットコムの社員によるオンラインを通じたボランティア活動です。具体的には、自宅で過ごす子どもたちのために提供されている「オンラインアフタースクール」上で、子どもたちの関心に合わせた遊びやおしゃべり相手になるなどの支援活動を行います。

オンラインアフタースクール詳細 >

最後に、セールスフォース・ドットコムが提供するクラウドツールであるSalesforceのテクノロジーを通じて、円滑なアフタースクール運営のお手伝いをします。放課後NPOアフタースクールでは、子ども達に関わる関係者のコミュニケーションを支援するツールである「Salesforce Community Cloud」を活用した「放課後Plat」の導入を進めています。この仕組みを利用することで、アフタースクールの利用状況をひと目でリアルタイム確認できるようになるほか、子ども達や保護者の方とスタッフの皆様のコミュニケーションをはじめとする様々な情報を一元化することができます。

今回、この仕組みを導入した学校では、イレギュラーな状況にも関わらず、本部でもすぐに利用者数、利用時間などを把握できることにより、現場スタッフが報告業務などに時間をかけずに、本部で見通しを立てて現場に必要なサポートを検討することができました。

放課後NPOアフタースクールスタッフの皆様。写真は「放課後Plat」を導入したアフタースクールのミーティングの様子

私たちにできること

私たち一人ひとりができることは、ほんのわずかです。しかし、ほんのわずかな小さなことでも、皆で力を合わせれば大きな力になります。セールスフォース・ドットコムでは、引き続き放課後NPOアフタースクールへの支援を継続して行なっていくとともに、新型コロナウイルスの感染拡大が1日でも早く収まることを願い、できることから、一つずつ、支援を継続して行なっていきます。

最後に、この度の新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、セールスフォース・ドットコムでは、製品の無償提供(Salesforce Quip Starter 無償提供プログラム)やボランティア募集を行っております。詳しくはリンクをご参照ください。

【抄訳】影響を受けている皆様への当社最新の取り組みについて セールスフォース・ドットコムのボランティア募集情報 >
(※)本ブログが公開された2020年3月6日時点のものです。その後、3万200円に増額されています。

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