Leading Through Change  - いま、私たちができること。- 

英国最大の通信サービスプロバイダーであるBT Group PLCの最高責任者フィリップ・ジャンセン氏は、3月に新型コロナウイルスの陽性と診断されました。(詳しくはこちら(英語))。ジャンセン氏は、FTSE100企業(ロンドン証券取引所に上場されている時価総額が最も大きい100社)のリーダーのなかで初めて自身の感染を公表した人物です。同氏は幸運にも軽症で、自宅で自主隔離している間も感染前と同じように仕事を続けることができました。同氏はのちに、自身の今後6か月の給料をCOVID-19関連の救済金に寄付することを決めました。(詳しくはこちら(英語))。そしてBT社では、今回のパンデミックによるレイオフ(一時解雇)を今後3か月間行わないと10万人の従業員に約束しました。さらに、国民保健サービス(NHS)と連携して、NHSが運営するすべての仮設病院にインターネット接続を提供することで、隔離患者が大切な人と連絡を取り、臨床医がインターネットを常時利用できる環境を確保しています。

今回の「Leading Through Change - いま、私たちができること。-」のインタビューシリーズでは、ジャンセン氏をゲストに迎え、罹患してからの1か月の間にリーダーとして行ったこと、その経験から学んだこと、そしてこの困難な時期をBT社や顧客とともにどう乗り越えていくかの計画についてお話を伺いました。このインタビューで特に印象的だったコメントをご紹介します。

優先順位について – 「心を落ち着け、冷静に考え、目的に集中して、物事の優先順位をどんどん決めていきます。今何が大切かを一番に考えています。お客様と、私たちの国、そして国民の皆さんに寄り添うことが今は何より重要です。」

自身の感染について – 「検査の結果が陽性だったのは驚きでした。自宅で隔離生活を送りましたが、9日目までに何日か強い倦怠感がありました。それでも仕事ができただけ幸運でした。ベッドで寝ている必要はなく、起き上がるのにも苦労はありませんでした。本当に、運に恵まれていました。」

チームについて – 「前線で働く従業員が見せた対応は素晴らしいものでした。彼らは非常に高いレベルで仕事をしています。この難しい状況でもお客様のために力を尽くせる従業員がいなければ、この時期を乗り超えることはできなかったでしょう。人々の力や、共通の理念を持つチームの力には目を見張るものがあります。突出して高いパフォーマンスを見せているチームには一体感が生まれています。」

(顧客の)要望は大きく変化しており、人々が今直面している状況からまた新たな要望が生まれるでしょう。”

Gavin Patterson

今後について: 「現在の状況に無頓着でいることはできません。(顧客の)要望は大きく変化しており、人々が今直面している状況から新たな要望が生まれると予測されます。私はこの危機からの回復策に大きな投資を行い、非常に困難な状況のなかで新たなチャンスをどう創り出していくかをステークホルダーのために長期的な視野で考えたいと思っています。」

事態の収束について: 「成長を続けるには一刻も早く経済活動を取り戻す必要があります。これは舵取り役の企業やリーダーの責任です。状況が今後どうなるかは誰にもわからないため、よく考えて計画を立てる必要があります。BT社では、ロックダウンが3か月続く場合と6か月続く場合を想定し、さらに経済回復がすばやく進む場合、やや緩やかに進む場合、かなり緩やかに進む場合と3パターンに分けて考えています。」

さらにジャンセン氏は、今私たちが直面している「まったく先が見えない状況」と、危機のなかで訪れた別の危機(新型コロナウイルスの感染拡大は5Gの電波が原因とするデマ)へのBT社の対応についても語っています。こうした話題や、同氏のインサイトやビジョンについては、以下のフルバージョンの動画をご覧ください。

今回の記事は、「Leading Through Change - いま、私たちができること。-」シリーズの一部です。このシリーズでは、難局に直面しているビジネスリーダーのためのソートリーダーシップ、ヒント、リソースを提供しています。以下の過去のインタビューもぜひご覧ください。