Leading Through Change  - いま、私たちができること。- 

新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、及び関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

約1か月半にも及ぶ緊急事態宣言が解除され、私たちは「ニューノーマル(新しい日常)」への第一歩を歩み始めました。「3密」を回避し「ソーシャルディスタンス」を確保するといった新しい生活様式において、従業員、顧客、パートナー企業、地域社会とのつながりを再構築し事業を再始動するという大きな挑戦が待ち受けています。また同時にサステナビリティやSDGsへの取り組みなど、コロナ前から存在する課題への対応も必要です。私はこれらの課題に対し企業が果たす役割は、新しい日常において、より一層大きくなっていると感じています。今こそ私たちの英知とスピード感のある行動が必要です。

 

デジタルシフトとマインドシフト

新しい日常は、特に私たちのステークホルダーとのつながりにおいて、後戻りすることのない大きなシフトを余儀なくしています。1つ目は「デジタルシフト」です。購買行動(デジタルコマース)、教育現場(オンライン授業)、医療現場(オンライン診療)、職場(オンライン会議、テレワーク)などにおける急速なデジタルシフトは、今まで「当たり前」であった対面形式のつながり方を瞬く間にデジタルでのつながり方へと変えています。またオンライン化が困難と言われる業界においても、自動化やAIの導入、ロボティックスの活用が急速に進んでいます。共通するのは、業種業界を問わず、また企業の大小を問わず、スピード感を持ってこの「デジタルシフト」に対応する必要があると言うことです。

 

 画像:今年4月に開催した初の「オンライン入社式」の様子

 

2つ目は「マインドシフト」です。デジタルシフトの急速な拡大は、サービス提供者と受益者のつながり方に大きな変化をもたらしますが、顧客体験に対する期待はこれまで以上に高いものになります。サービスを提供するスピードや質に対する期待はこれまで以上にシビアになり、より一層の誠実さや正確さが要求されます。また変化に対応しリアクティブに対応するだけではもはや期待に応えることができず、長期的な満足を維持することはできません。したがってサービス提供者は先回りして顧客体験に「変化を起こすこと」が必要です。消費者のニーズを自らが作り出していくと言うマインドシフトがますます重要になるのではないでしょうか。


もう一つ重要なマインドシフトがあります。企業活動をはじめとした私たちの活動は、シェアホルダー(株主)のためだけではなく、従業員はもとよりパートナー企業、顧客、さらには私たちが関わる社会や環境も含めた全てのステークホルダー(関係者)を重視するものでなければなりません。私たちがサステナビリティを重視するのは、持続可能な社会が企業活動を再始動し成長させていくために必要だからです。私たちの活動が「利益を追い求める」ものだけではなく、同時に「社会を良くする」ものでなければならないと言う当社の理念に基づき、全てのステークホルダーにもマインドシフトを促していきたいと考えています。

 

あらためて問われる企業の役割:「変化を起こす」

日本法人が設立されてからの20年間、私たちはさまざまな難局に直面しました。特に2008年のリーマンショック、そして2011年の東日本大震災は日本経済に大きなダメージを与えました。しかし私たち日本人は持ち前の適応能力でこれらの大きな変化に対応し見事に克服してきました。そして今回の新型コロナウイルスにおいても、私たちは変化に対応し克服することでしょう。未曾有の危機がもたらした新しい日常においては、全てのステークホルダーの持続可能な成長が企業のミッションとなるべきではないでしょうか。株主だけではなく、お客様、パートナー企業、従業員やその家族、そして環境も含めた社会全体に貢献しながら、成長し続けるビジネスモデルを考える必要があります。そのためには、変化に対応するだけではなく、デジタルシフトとマインドシフトを実践し、自ら「変化を起こしていく」ことが必要です。そして変化を陣頭指揮するのは経営者です。言い換えると本当のデジタルトランスフォーメーションを起こすのは経営者なのです。

 

セールスフォース・ドットコムができること

私たちセールスフォース・ドットコムも、デジタルトランスフォーメーションが必要だと考えています。それを実現するためには、経営者である私自身が心から同調し、全従業員と共有し、共にコミットする強力なコアバリュー(企業理念)がなくてはなりません。

  • 「信頼」

  • 「カスタマーサクセス」

  • 「イノベーション」

  • 「平等」

これらのコアバリューは私たちが創業以来原点として日々の活動において必ず立ち返るものであり、成長を支える企業文化です。私たちの行動や発言はお客様の信頼を得ることができるか、お客様の成功に繋がるか、イノベーションを起こすのか、そして平等かどうか。この普遍的なバリューは何も当社だけが大切にすれば良いというものではありません。まずは私たち自身が率先し、私たちが関わる全てのステークホルダーとこの価値を共有し、世界を、そして社会をより良いものに変えていきたいと考えています。

新しい日常において私たちにできることは何か。

世界での感染者数はまだ増加の傾向が続いていますが、1日も早い収束を心より願うとともに、いま、私たちにできることを見極め、お客様やパートナー企業の皆様、そして全てのステークホルダーと共に明るくサステナブルな未来を作っていきたいと考えています。

 

株式会社セールスフォース・ドットコム

代表取締役会長 兼 社長

小出 伸一

2020年6月8日(テレワーク実施中の自宅にて)

 

Leading Through Change - いま、私たちができること。-」では、いまこの難しい局面においてビジネスに役立つヒントやリソースをご紹介していますので、ぜひご覧ください。(なお、日本法人代表の小出から皆様へのメッセージ第一弾はこちらでお読みいただけます。)当社ニュースレターにご登録いただければ、最新情報をメールでお届けします。ぜひご活用ください。ニュースレターのご登録はこちら