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新型コロナウイルスの危機対応で目覚ましい動きを見せたのは、大手テクノロジー企業やネット通販企業ばかりではありません。厳選した原材料を使ったジャムや調味料の製造販売で知られるStonewall Kitchen社も、外出禁止措置が講じられた直後から、迅速に対応しています。

1991年に創業し、現在はメイン州ヨークに本社を置く同社は、3つのことを重視しました。卸売業者とのコミュニケーションを密にすること、消費者に直接商品を届けること、地域社会を支援することです。同社の取り組みついて、詳しくご紹介します。

 

パートナーへの対応 – 雑音を排除する

新型コロナウイルスで打撃を受けたのは、小売店だけではありません。世界的なサプライチェーンの寸断と、労働力の確保の難しさから、工場の生産にも影響が生じました。卸売業者が小売店に商品を供給して消費者の不安を解消したいと思っても、調達可能な商品の判断すら難しい状況でした。

Stonewall Kitchen社ではこれまで、新商品、季節商品、特集商品などの情報を週1回のペースで卸売業者に送っていました。しかし、新型コロナウイルスで日常生活が一変したことを受けて、情報提供の方法を見直しました。卸売業者が求めていたのは、商品調達に今すぐに活かせる情報です。そこで、週単位の情報提供ではなく、最新情報を随時送る形に変え、業務の稼働状況、在庫切れ商品の通知、店頭では品切れ状態だが在庫がある商品の情報などを、これまでより頻繁に伝えるようにしました。

また、卸売業者の担当者が在宅勤務の場合でも問題なく対応できるよう、策を講じました。同社は以前から、Commerce Cloudを利用して卸売業者向けのポータルを開設し、ソーシャルメディア用のアセットや商品写真を提供していました。食料品店などの小売業者は、こうしたアセットを自社のサイトやソーシャルメディアで活用できます。今回Stonewall Kitchen社は、卸売業者にこのポータルの存在や内容をあらためて伝えたほか、卸売業者向けの注文フォームをポータル上に設け、注文に支障が生じないようにしました。

難しい局面においてECサイトの運営を継続する方法については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

 

消費者への対応 – ネット通販を改良

外出が制限されているため、自宅で食事をとる機会が増えます。消費者が食料品をネットで買うようになり、Stonewall Kitchen社のネット通販も利用者が激増しました。また、コーンブレッドやパスタなど、普段なら売れ筋ではない商品が大量に売れるようになりました。

同社の通販サイトがこれまで使っていた並べ替え規則は、こうした新たなニーズに適していませんでした。幸い、チームとプラットフォームのアジリティが高く、迅速な変更に対応できる基盤があったため、わずか半日ほどで、取扱商品の検索規則、カテゴリー、並べ替えのアルゴリズムを見直すことができました。これにより、在庫の豊富な商品が優先的に表示され、在庫切れの商品は画面に現れなくなりました。

そのほかにも、必要な修正には即座に対応していきました。たとえば、料理教室の申込受付は休止しましたが、情報や写真の公開は続け、今後に向けて頭の片隅に残しておいてもらえるようにしました。こうしたさまざまな取り組みの成果は数字にも表れ、ネット通販の購入者数と購入頻度の両方が飛躍的に増えました。

外出自粛中の消費者のために小売企業ができることについて、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

 

地域社会への対応 – 自然な形での支援

創業地への貢献を続けてきたStonewall Kitchen社は、自社のリソースを活かし、3つの面で地域社会の人々を支援するServing Up Smilesプログラムを展開しました。

  • 食事の提供 – 一時休業したカフェと料理教室のスタッフが、高齢者、児童生徒、救急隊員向けの食事など、地域で必要性の高い調理活動に従事し、4月だけで9,500食を提供しました。

  • イースターのプレゼント – 本社のあるメイン州ヨークで、休業中の店舗で仕入れていたイースター向けの商品を活用して、お菓子、ぬいぐるみ、花などを入れたお楽しみ袋を250袋用意し、地元の家族にプレゼントしました。

  • 手指用消毒剤の製造と流通を支援 – 手指用消毒剤のニーズが各地で高まり、どこも品切れになりました。消毒剤に使うアルコールは、実はサトウキビ由来の砂糖からも製造できます。ジャムの原料として使う砂糖を大量にストックしている同社は、地元の醸造所と提携して、地域で特に必要としている人々に手指用消毒剤を提供するための活動に取り組みました。原料の砂糖は同社が寄付し、地域の消防署、病院、高齢者施設に届けるための配送にも従事しました。

Stonewall Kitchenは、創業から現在まで、シンプルな原材料を活かした素晴らしい商品を世に送り出してきました。現在は、自社のあらゆるリソースをパートナー、消費者、地域社会のために活用し、感謝されています。この危機が過ぎた後の同社のブランドは、これまで以上に強力なものとなっているはずです。

ニューノーマルのなかでの買い物を支える小売業者の取り組みについて、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

 

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