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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、どのように職場を再開すればよいか頭を悩ませている中小企業の方も多いのではないでしょうか。国や市区町村、各自治体がそれぞれの再開計画を進めるなか、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が中小企業向けのガイダンス(英語)をリリースしました。全米商工会議所でも中小ビジネス向けの再始動ガイド(英語)を発行し、業界紙も有用な各種ガイド(英語)をまとめており、日本においても各業界団体がガイドラインを公開しています。

CDCのガイダンスは単なる推奨事項にすぎず、厳格な法規制ではありません。ソーシャルディスタンスやその他の推奨事項を各企業がどのように実施するかは、地域の条例や業界によって異なります。たとえば、少人数のスタッフでテイクアウトサービスを提供するレストランと、密閉空間で多くの従業員が隣り合って働くオフィスや製造施設とでは、事業計画上の課題も異なります。このような課題に対応するために、CDCでは業界別ガイドライン(英語)も発行しています。

Salesforceが韓国、香港、中国のオフィスを再開する際に、再開する職場と安全を確保する方法を経営陣がどのように判断したかは、こちらの記事(英語)に詳しく書かれています。当社の事例がそのまま中小企業にも当てはまるとは限りませんが、なかにはお役に立つ部分もあるでしょう。

従業員を職場復帰させるにあたっては、感染防止策や、さまざまな休業/再開のシナリオ、サプライチェーンの分断、病欠などへの対策を用意しておくことが重要です。自社が属する業界のガイドラインを読み、業務体制を整え、組織の任務と責任を念頭に置く必要があります。

そこで出番となるのが、Salesforceが用意した包括的な中小企業向け再始動ガイドです。必要な対策は企業、業界、地域によって異なりますが、このガイドに掲載されたヒント、アイデア、リソースを使うことで、再始動プロセスをスムーズな進行にお役立ていただければ幸いです。

 

再始動に向けた一般的なガイドライン

CDCのガイドラインでは、再始動に向けた7つのステップ(英語)と、事業の鉄則として、できる限り柔軟な企業運営を行うための重要ポイントが説明されています。

対面での業務を主としていた企業は、感染状況の変化によって何度も繰り返される可能性がある休業と再始動の指示に備える必要があります。多くの企業は、テクノロジーを活用することで、地域の感染状況に関係なく柔軟に事業を継続できます。従業員がどこからでも安全にログインできるクラウドベースのソリューションなら、オンサイトとリモートワークの従業員を同時にサポートするのに最適です。

業界によっては、一時的にでもビジネスの重点をシフトさせるべき機会が出てくるかもしれません。たとえば、次のようなケースが考えられます。

業界とコミュニティの間に生まれている新たなギャップに注目しましょう。それを埋めるビジネス戦略を打ち出すことが、新たなチャンスにつながります。メイン州ヨークを拠点とする高級食材小売のStonewall Kitchen社は、新型コロナウイルスの状況下でも顧客のニーズを満たせるように迅速な対応を見せた企業の好例です(詳しくはこちら)。

 

物理的な安全対策

何よりも重要なのは、従業員と顧客の安全です。勤務時間の一部だけでもリモートワークにできるなら、それが最も安全な対策です。時差勤務や、同じ空間にいる人数を減らすなどの対策も効果があります。

従業員が新型コロナウイルスの検査で陽性になった場合の計画を用意しておきましょう。感染した従業員は、自宅待機や自主隔離する必要があります。また、感染した従業員と同じチームのメンバーを自宅まで送り届ける手はずも必要です。感染が起きた場合には、一時的であれ職場を閉鎖することも検討しましょう。

職場ごとのガイドラインの例をいくつかご紹介します。

  • 小売店の対策(英語)としてソーシャルディスタンスを実践するために、カーブサイドピックアップや、入店人数の制限、注意書きの掲示などが考えられます。

  • オフィスや製造施設、医療/ヘルスケア施設(英語)など、人どうしが長時間にわたって至近距離で接触する必要がある場所では、物理スペースの共有に関するルールが必要です。入念な清掃、入り口での体温測定、マスク着用の義務付けなどの対策を実践します。

  • 個人のデスクやブース、機械室、食品調理エリアなどのあらゆる作業場所で、人どうしの間隔を最低でも約2メートル空ける必要があります。作業場所を仕切る樹脂ガラス製の飛沫ガードを設置するなど、飛沫によるウイルス拡散を防止する対策を検討しましょう。

その他のベストプラクティスについては、Salesforceの再始動計画策定ガイド(英語)をご覧ください。対策を実施した職場の写真などもご紹介しています。

 

休暇と健康維持に関するルール

体調が悪いときは自宅待機するというルールを従業員に徹底する必要があります。明確でわかりやすい休暇ルール(英語)を作成し、全員に周知します。さらに、有給休暇と無給休暇の違い(英語)や、従業員支援サービス、健康を守るために職場や自宅でとるべき行動についての情報を知らせます。

ビジネスに欠かせない従業員やパートナーが業務できなくなった場合や、多数の従業員が働けなくなった場合を想定し、そうした状況でも事業を継続できるように計画します。事前にシナリオを作成しておけば(英語)、その時点で働ける従業員の人数に合わせて簡単に運用計画を切り替えることができます。

健康に関するアンケート(英語)を配布して、従業員の精神面と感情面の健康を把握しましょう。新型コロナウイルスの影は肉体的に健康な人にも強いストレスを与えます。チーム内でアンケートを実施し、面談を増やす、仕事のスケジュールを融通する、仕事抜きの交流を目的としたオンライン飲み会を開くなど、メンバーの力になる方法を探してください。

 

オペレーションとサプライチェーン

マスク、手袋、石鹸、手指用除菌ジェル、消毒剤、清掃用品など、安全衛生関連の必需品を入手するためのサプライチェーンを確保しましょう。サプライチェーンが分断されたときのために、予備のサプライヤーを見つけておきましょう。

どの企業でもすでに用意されているかと思いますが、緊急時コミュニケーションプランも必要です。重要な連絡先を特定し、コミュニケーション網を構築して、緊急メッセージと最新状況を従業員とその他の関係者に伝える手順をまとめておきます。対応計画を従業員に周知し、職場や近隣地域で感染者が確認された場合の対応を明確に伝えるようにしましょう。

 

費用対効果の高い対策

追加の安全対策にはコストがかかり、すでに景気後退の影響を受けている中小企業にとっては負担が重く感じられます。しかし、それほどコストをかけずに職場の安全を確保できる効果的な対策(英語)はいくつもあります。特に代表的なものをご紹介します。

  • 手指用除菌ジェルを設置する (可能ならディスペンサーをデスクに固定するか、半透明のプラスチック製パーティションでディスペンサーを囲む方が、個別にボトルを用意するよりも安全で長持ちする)

  • 空気を押し下げて舞い上がりを防ぐエアフィルターを設置する

  • 人が集まる作業は感染可能性が低い屋外スペースで行う

  • 窓を開けて換気をよくする

  • 従業員に飲食を提供する職場の場合は、ビュッフェスタイルのケータリングや、軽食や飲料を分け合うことを禁止し、お弁当や個包装のものに切り替える

 

計画を立てて安全に再始動する

安全に再始動し、その後もスムーズに事業を継続するためには、柔軟性と入念な計画が必要です。従業員と顧客の安全が第一であり、ソーシャルディスタンス、清掃、コミュニケーション、緊急時の手順を策定することが特に重要です。さらに、地域の衛生状況や市場ニーズの変化に敏感に適応することが、ビジネスに好影響を与えます。Salesforceのステップバイステップガイド(英語)でも、ビジネスの安全な再始動に関する情報をご紹介しています。

Salesforceは、新規顧客の開拓、商談成約、顧客満足度の維持をサポートすることで、お客様の成功をご支援します。当社の中小企業向けCRMソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。「Leading Through Change - いま、私たちができること。-」シリーズでは、ビジネスとリーダーシップのヒントになるさまざまな記事をご紹介しています。他の記事もぜひご覧ください。また、9月14日(月)、15日(火)の2日間、オンラインで開催される「Salesforce Live :SMB 」では、今後のビジネスの再始動、成長をテーマに中小事業者・スタートアップ企業の取り組み事例などをご紹介します。ぜひご参加ください。詳しくはこちら