厳しい状況下において顧客対応の優先度がますます上がる中、クリック&ドラッグ方式のアプリ開発はトレーニングや開発時間の短縮に役立っています。

これからどうするのか。パンデミックは企業にまさに待ったなしの選択を迫りました。結果、企業は「どうすれば、100%デジタルに移行できるだろう?」と自問自答し続けることになりました。リーダーたちはそんな未知の海域での舵取りを余儀なくされましたが、もっとも有効だったソリューションの1つは、10年以上も前に出された答えの中にありました。それはローコード開発です。

 

"…ローコード開発は、短期間でテクノロジーを実装しなければならなくなったテクノロジーに強くない人にとって、救いの神となったのです。"

 

ローコード開発は、従来のコーディングによる開発をシンプルにしたものです。経験を積んだエンジニアや開発者が複雑なアルゴリズムを作成する必要がなく、多くのケースではドラッグ&ドロップ機能を用いて、コーディングの技術がなくても誰もが簡単に操作することが可能です。

 

なぜ今、ローコードが必要とされるのか

ローコードは企業規模に関係なく、すべての企業にとって パンデミックを乗り切るための革新的な手段(英語)となります。ローコードを活用すれば新しいアプリをすぐに市場に導入できるため、何千もの人々に必要なモノやサービスを迅速に届けることができるようになります。たとえばヘアサロンをオンライン予約制に変更、あるいはローンの処理を迅速に行わなければならなくなった場合でも、ローコードなら、技術的専門知識のない人でも必要な機能の実装を簡単に行えるのです」。

 

" ITリーダーの92%が、ローコードソリューションの導入を組織に求めています。"

 

このことから、ITリーダーの92%(英語)が、自らの組織でローコードソリューションを取り入れようとしました。あるソフトウェア部門の幹部によれば、ローコードは「市場投入期間の短縮、コードの再利用率の上昇、複雑な技術的問題の減少に効果を発揮し、デジタル変革を加速させる働きがあった」との発言もあります。

 

Pulse Q&A社(英語)と協力して全世界を対象に実施した調査レポートから、パンデミック下のローコードブームがもたらした上記の結果と知見を得ることができました。ローコードはもともとシンプルで効率性に優れているため、特に生産性の向上やコラボレーションの促進に役立ちます。以下にその要点を示します。

 

ITリーダーは迅速なアプリ開発、ワークフローの効率化、市場参入期間の短縮化のためにローコードを積極的に使用している

ここで、「未知の海域」に話を戻してみましょう。あなたには海図(商品)があり、目的の陸地(到達したい場所)も見えています。ローコードは、そこへより速くたどり着くための追い風のようなものです。

ITリーダーたちはこのことに気付き、目標達成のためにローコードを積極的に利用するようになりました。ほとんどのリーダーがローコード開発でワークフローを効率化しようとしました。また約半数の幹部は、アプリをより短期間でリリースし、開発者が非生産的な単純作業に費やす時間を削減したいと考えました。

Salesforceの最高マーケティング責任者、Sarah Franklinは次のように述べています。「基本的に、従来のコーディングによる開発のみに頼ると時間がかかり、多くの開発スタッフも必要となるため、IT部門には大きな負担(英語)となります」すなわちローコードを利用することで、チームのメンバーは本来取り組むべき優先度の高い仕事に対応でき、IT部門の負担も軽減されます。つまり、チームにとって最善の結果がもたらされるのです。

ローコードがコラボレーションに適しているもう1つの理由は、業界を問わずに利用できるからです。ソフトウェア業界では2020年初頭以来、ローコードの利用が44%跳ね上がり、教育関連サービスでのローコード使用は66%増加しました。つまりローコードは数多くの組織のビジネスモデルをデジタルに適応させ、いうなればオフラインだった実店舗運営をオンライン運営へと移行させたのです。またローコードはリアルな問題をも解決(英語)するということも忘れてはいけません。勤怠管理からバグレポートの管理まで、従来のコーディングによるものとほとんど同じ機能を実装しつつ、これまで存在したハードルを解消してくれます。ローコードを使用すれば、厳密なプログラミングトレーニングを受けなくてもアプリを開発できます。その結果あらゆる規模の企業で、短期間のうちにデジタル格差が解消され、どこにいても働けるようになるのです。

 

今後ローコード開発の導入を推進していくために必要なものとは

"(ローコードの)市場は2024年までに約140億ドルに成長すると見込んでいます。"

-Forrester Research社シニアアナリスト、John Bratincevic氏

 

Pulse Q&Aの調査結果は、ローコードの今後を予言するだけにはとどまりません。Forrester ResearchのシニアアナリストであるJohn Bratincevic氏は、今後4年間でローコードの利用がおそらく2倍程度に拡大(英語)するだろうと見ています。同氏は次のように述べています。「(ローコードの)市場は2024年までに140億ドル程度まで成長すると見込んでいます。この新型コロナ禍にあっても成長し続けているのは特筆すべきことです」

では、このローコードの人気に待ったをかけるものがあるとすれば何でしょうか?IT担当幹部の3分の2(67%)は、トレーニングが一番の課題だと回答し、その後にガバナンス(60%)が続きます。どれだけローコードインターフェースによる開発自体が簡単だとしても、チームの認識を変えるにはやはり労力が必要だということでしょう。また半数近く(48%)は経営幹部の同意が得られるかどうかが鍵であると回答し、その後に時間(40%)、予算(25%)と続きます。

ローコードはテクノロジーリーダーの抱える、ビジネス上の戦略的課題を解決するきっかけとなりえます。2020年には、ローコードを利用したITチームが従来相反しがちな、高い生産性と効率性を達成すると同時に、開発関連コストの低減をも実現するという現象が見られました。

デジタルソリューションにより、企業は市場での存在感をかつてないほどに高める機会を得ることになりました。自社にローコード実装計画がない場合でも、すぐに始められるツールは数多く存在します(英語)。ローコードは、困難な環境においても、ビジネスを安定させ、目標を上回るための手段となります。これから行く手にどんな嵐が待ち構えていても、切り抜けられるようになるでしょう。

 

 

 

 


 


 

 

Jenna Philpott is a writer for tech leaders and executives at Salesforce.

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