消費者の好みはますます洗練され、食料品店への要望も多様化しています。消費者が求める商品を、消費者それぞれのライフスタイルに合わせて提供しましょう。

食料品のオンライン注文が支持を集めています。68%(英語)消費者が、新型コロナウイルスの脅威が去ったあとも生活必需品をオンラインで購入するつもりだと回答しています。ウイルスとの接触リスクを回避するために始まったこの流れは、現在では時間を節約する手段として歓迎されるようになりました。今や、デジタルオプションを提供していない食料品店は、競合に顧客を奪われてしまう可能性があります。Salesforceでの15年間と、食料品業界に身を置いた3年間を通して、私は現代の食料品店が顧客との関係を常に保ち、(実店舗でもオンラインでも)リピート利用を促すための秘訣を見いだしました。以下でご紹介したいと思います。 

 

"68%の消費者が、新型コロナウイルスの脅威が去ったあとも生活必需品をオンラインで購入するだろうと回答"

ーSALESFORCE RESEARCH

 

 

食料品を購入できる場所が増えています。大型スーパーやモール型ECサイトのほか、レストランでも食材を消費者に直接販売しています。多くの企業はデジタルチャネルをすでに用意しており、商品選びや配達の面で利便性を求める消費者の声に応えています。

デジタル食料品店をこれから立ち上げようとしている方や、自社のEコマースストアフロントの改善を考えている方は、必需品以上のものを販売することを検討しましょう。これからご紹介するアドバイスを参考に、注文や配達のオプションを容易に提供し、顧客基盤を維持(そして拡大)しましょう。

 

食料品のデジタルストアフロントを構築する

まずはデジタルストアフロント(英語)を構築しましょう。単独運用でも、パートナーとの共同運用でも構いません。このとき重要なのは、モバイルに最適化することです。Salesforce購買指標(英語)によると、モバイルからの食料や飲料の注文は、PCからの注文よりも速く成長しています。2021年の第一四半期には、PCからの注文は94%の増加にとどまっているのに対し、モバイルからの注文は145%増加しています。。

 

"2021年の第一四半期には、PCからの注文は94%の増加にとどまっているのに対し、モバイルからの注文は145%増加しています。"

ーSalesforce購買指標

 

お気に入りの商品を登録したり、注文履歴を表示したりできるパーソナライズされたポータル(英語)などのオプションも効果的です。また、レコメンデーションエンジンを使用すると、購入者の選択肢を拡げたり、料理を仕上げたりするためのアイデアを提示できます。

 

調理済みの食品や温めるだけで食べられる料理を提供する

外出すると、パンを焼いたり見栄えの良いサラダを作ったりする時間が減ります。レストランで食事したりテイクアウトしたりできるようになると、食料品の購買行動が影響を受けるかもしれません。それでも、食料品店は利便性や価格の面で十分競争できます。調理済み食品を拡充して、食材セット事業に参入しましょう。

また、店内に配達とテイクアウトに特化したゴーストキッチン(英語)を設置することを検討してもよいでしょう。  これは、パンデミックのさなかに多くの企業が始め、今後も続いていく可能性の高い業態です。独立型の設備には、レストランブランドなどの高品質な料理や軽食が用意されています。食料品店は、そうした場所で調理する商品を陳列したり、配達オプションに加えたりできます。

もう1つのオプションは、地元のレストランと直接提携し、すぐに食べられる料理や温めるだけの料理、または、サラダのトッピングやドレッシングなど、料理の仕上げに使える商品を展開することです。こうしたオプションを用意すれば、牛乳やパン、野菜などを買うついでに、簡単に食べられる食品も購入できるため、ストアへのトラフィックを増加させることができます。

 

ラストマイルを管理する(顧客に選択肢を与える)

食料品を買うときは、店舗に出向いた場合もオンラインでも配達オプションがあると便利です。店舗で購入したものを自宅に配達してほしい場合や、オンラインで購入したものを店舗やカーブサイド(ピックアップ専用スペース)まで取りに行きたい場合があるからです。

デジタル配達システムを構築すると、購入者を配達時間帯に割り当てたり、注文受付に必要な情報を提供したりできます。サブスクリプションプラン(1年、半年など)に応じた特別割引や配達希望時間帯の登録など、体験をパーソナライズしましょう。さらに、地域の宅配アプリや配達サービスと提携して、きめ細やかな対応ができるようにすることも重要です。

 

食料品のトレンドや好みに対応する

植物由来の料理、発酵食品、ビーガン食、オーツミルク、ココアボールなど、消費者の好みは常に進化しています。食のトレンドを常に把握し、需要に合った商品を提供しましょう。多くのトレンドは、場所や人口動態に関連しています。今の段階でオレオ寿司(英語)を食べたい人ばかりではありませんが、そうしたリクエストにも対応できるようにしておく必要があるのです。

しかし、需要が伸びそうなものを知るにはどうすればよいでしょうか?購入者の関心領域や購入履歴などの正確なデータを収集し、AI(人工知能)の力を借りて分析しましょう。そのときに発見したことが、新たなインサイトやビジネスアイデアにつながります。たとえば、代替肉の需要が急増しているというデータから、ビーガン向けホットドッグキットのアイデアが浮かんだり、提携先のレストランに新しい調理済み食品の開発を促したりできるかもしれません。

 

 

サブスクリプションサービスを導入して自動注文に対応する

消費者体験をよりシンプルにするものとして、サブスクリプションサービス(英語)があります。これにより、必需品の継続注文を1週間(または1か月)単位で作成できるようになります。食料品のサブスクリプションは、消費者がライバル店に流れたり、他の店で「ついで買い」をしたりするのを抑制し、リピート客を定着させる効果があります。

消費者の好みは常に進化しているため、需要に対応できるよう、デジタルツールボックスを拡張する必要があります。あらゆる方法を検討し、食料品の購入を顧客にとっての利便性をできるだけ高め、地域社会における各店舗の重要な役割を確固たるものにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 


 

Rasmus Menckeは、Salesforce Commerce Cloud製品のシニアディレクターです。製品とその周辺のエコシステム、GTM(Go-To-Market)戦略、ソートリーダーシップなど、顧客と業界ステークホルダーとともに、ヨーロッパのCommerce Cloud戦略を先導しています。

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