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Salesforce Platformとは
Salesforce Platformは、Salesforceが提供するノーコード開発ツールです。
普段の業務でExcelなどのスプレッドシートを利用している人は多いと思いますが、スプレッドシートでのデータ管理にはいくつかの課題があります。
たとえば、データが複数のファイルに分散してしまい、最新情報の追跡が難しくなったり、入力ミスが発生しやすく、データの正確性を保つのが大変です。さらに、同じファイルに複数のメンバーがアクセス・編集する場合、データの整合性が崩れるリスクも高まります。
これらの課題を解決するのが、Salesforce Platformです。データを一元管理し、業務内容にあわせてデータをわかりやすく表示する画面をノーコードで簡単に開発できます。また、必要に応じて業務プロセスを自動化することで、業務効率を大幅に向上できます。

3分でわかる Platformとは?
Salesforce Platformの主な機能とは
Salesforce Platformの4つの基本機能を詳しく見ていきましょう。
1. オブジェクトマネージャー
Salesforceではデータを「オブジェクト」で管理します。オブジェクトとはデータを格納するための入れ物で、スプレッドシートでいう「シート」、データベースでいう「テーブル」に該当します。
商談や取引先など、基本的なデータを管理するためのオブジェクトは最初から定義されています。デフォルトで定義されていないデータを管理したい場合は、「オブジェクトマネージャー」で新規にオブジェクトを作成できます。
オブジェクトを作成したら、次にオブジェクトに「項目」を追加していきます。項目とは、スプレッドシートでいう「列」、データベースでいう「カラム」に該当します。たとえばIT資産を管理するためのオブジェクトには、「シリアル番号」や「購入日」といった情報を項目として作成します。

2. アプリケーションビルダー
オブジェクトを作成すると、格納したデータを表示する画面も自動で作成されます。業務や役割にあわせて画面をカスタマイズしたい場合、「アプリケーションビルダー」で簡単に変更できます。ドラッグアンドドロップ操作でコンポーネントを追加したり、配置を変えたりすることができ、利用者が使いやすい画面を簡単にデザインできます。

さらに、リストビュー機能を活用することで、入力したデータを一覧で確認できます。表示項目もカスタマイズできるため、業務にあわせて必要な情報だけを絞り込んで表示することが可能です。

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3. フロー
フローは、ノーコードで業務プロセスやワークフローを自動化する強力なツールです。例えば、社員にIT資産を割り当てた際に自動でSlackに通知を送信したり、承認を依頼するプロセスをフローで設定できます。フローの設定はシンプルで、ドラッグアンドドロップの直感的な操作で必要なステップを組み立てられるため、専門知識がなくても簡単に使いこなせます。繰り返し作業や確認が必要なタスクも自動化することで、ミスや手間を削減し、業務全体の効率を大幅に向上できます。

4. プロンプトビルダー
最後にご紹介するのは、生成AI機能です。通常生成AIを使うには、プロンプトとよばれる指示文を記述する必要があり、これにはある程度のスキルが必要です。プロンプトビルダーを使うことで、誰でも簡単に生成AIを活用できるようになります。
具体的には、プロンプトビルダーでプロンプトのテンプレートを事前に定義しておくことで、ボタン一つで生成AIに指示を出して結果を得ることができます。例えば過去の活動履歴を要約したり、商談を進めるために必要なアクションを提示したり、といったことが簡単に実行できます。

Salesforce Platformをもっと知ろう
いかがでしたでしょうか?Salesforce Platformのことをもっと知りたいという人は、ぜひ映像も用意していますので、デモ動画(2分程度)をご覧になっていただければと思います。
Salesforce Platform製品デモ動画
ローコード、ノーコードによるAIを搭載したアプリの作成方法などをSalesforce Platformの実際の操作と解説をまじえながらご紹介します。
