私は先天性の脳性麻痺で左半身麻痺の障害がありますが、幼いころから体を動かすことが好きでした。小学生のときに3年間通っていたポルトガルのインターナショナルスクールでは、陸上、テニス、ソフトボール、バスケットボールなど、工夫しながらいろいろなスポーツに挑戦。日本に帰国してからは高校と大学で女子サッカー部に入部し、サッカー漬けの毎日を送りました。CPサッカー(脳性麻痺者7人制サッカー)を始めたのは、Salesforceに転職したことがきっかけです。従業員リソースグループ((イクオリティグループ))の一つで、障害を抱えている人を支援するグループのAbilityforceでリーダーになり、当初はボランティアのつもりでCPサッカーの手伝いができないかと考えていたのですが、女子選手が少ないという話を聞いてプレーヤーとしても活動するようになり、現在に至ります。2022年5月にはCPサッカー女子初の国際大会「IFCPF Women's World Cup」がスペインで開催され、私も日本選抜チームの一員として参加。銅メダルを獲得、さらに大会ベスト5にも選ばれることができました。
ー CPサッカーの魅力
CPサッカーの魅力はひとりひとり麻痺の部位や程度の全く違う選手が1つのチームとして、お互いと特徴を理解しながら同じ目標に向かってチームとして取り組むことができることです。
麻痺があって運動に苦手意識を持っている子どもでも、CPサッカーでイキイキと輝いている姿を見ることができたりします。また、CPサッカーをきっかけに、日本代表やチームの遠征で初めて海外に行く選手もいます。海外の選手と交流したり、CPサッカーを通じて広い世界とつながることができるんです。私自身、初の女子CPワールドカップに参加することができ、とても光栄に思っています。
 
 
Salesforceに転職した知人の紹介で入社しました。現在はカスタマーサクセスグループのプロダクトマネージャーとして、お客様の成功を支援するためのサービスをどのような形で提供するのが良いのかを考え、国内外のさまざまな関係者と調整を行っています。
ー 仕事とアスリート活動の両立
所属チームでの練習は基本的に日曜のみのため、平日はフルタイム勤務で、「IFCPF Women's World Cup」に参加したときには、GWを含め約3週間不在となりましたが、上司や同僚が快く送り出してくれました。コロナ禍の前には、当時の上司を含めた社員の人たちが、私の所属チーム主催のソサイチサッカー大会にSalesforceチームとして参加してくれたこともあります。このときは、仕事での評価だけでなく、私個人を理解しようとしてくれていると感じ、嬉しかったです。
 
 
前職では一人で海外出張へ行くなど、仕事をする上で障害が支障になることはほとんどなく、障害者として発信する必要性を感じていませんでした。一方、Salesforceは「平等」をコアバリューとして掲げているため、イクオリティグループの活動を通じて私自身が誰かのアライ(当事者を支援する人)になり、それが誰かの助けになることを実感させてもらっています。また、周りの方々がイクオリティグループでの活動を応援してくれるおかげで、グローバルのAbilityforceリーダーシップチームに参加し、世界中で平等を推進しているリーダーと交流する機会にも恵まれました。そして何より、CPサッカーを通じてもたくさんの経験ができたこと。これは、Salesforceに入社したからこそ実現できたことの一つです。
ー デュアル・キャリアを考えている方へメッセージ
Salesforceには、社員一人ひとりのやりたいことを尊重し、実現する方法を一緒に考えてくれるカルチャーがあります。競技と仕事の両立は大変な面もありますが、さまざまな人と関わることで視野が広がり、双方に良い影響をもたらしてくれるはずです。ぜひチャレンジしてみてください!
 
 
主な実績