私が生まれた北海道苫小牧市はアイスホッケーが盛んな地域。私自身も近所のお兄ちゃんの影響で5歳からアイスホッケーを始めました。その後、ジュニアチームを経て、高校・大学時代はアイスホッケー留学のためアメリカへ。社会人になってからは趣味として10年以上競技を続けてきましたが、35歳のときに神奈川県のクラブチーム「横浜GRITS」が掲げるデュアルキャリアの理念に共感して、選手として再び競技に関わることになりました。
ー Salesforce入社の経緯
前職でSalesforceを利用しており、スタートアップへのスピード感ある提案や、お客様のビジネスと共に成長できることに魅力を感じ、2017年に中小企業担当の技術営業として入社しました。現在はCustomer Success本部のデジタル・マーケティングの部署に所属し、Webサイトやメールマガジン、SNSなどで製品情報や製品の活用方法などを発信しています。
 
 
アイスホッケーの試合が集中するシーズン中(9月〜3月)の業務時間の制約などを職場のチームメンバーが理解し、サポートしてくれています。また、13時〜18時の間に打ち合わせや緊急度の高いタスクをこなすことで仕事が効率よく進み、練習にも集中して取り組むことができます。自身の経験から、仕事と競技の両立は得することばかりです(笑)。幼い頃から競技で身に付けた適応力、達成力、自己管理能力などは仕事を行う上でとても役立っていますし、仕事で得た論理思考やゴールからの逆算といったスキルは競技活動でも存分に活かすことができます。
ー デュアル・キャリアの普及にも注力
実際、多くのアスリートが引退した後のキャリア(セカンドキャリア)に悩んでいます。特に、アイスホッケーをはじめ日本で「マイナースポーツ」と位置付けられている種目は、選手としての収入だけで生計を立てるのは非常に難しいのが現状です。そんななか、デュアル・キャリアは多くのアスリートが抱えているセカンドキャリアの課題解決策として大きな力になると感じています。実践するにはハードルの高い部分もありますが、全てのスポーツでデュアル・キャリアが選択肢の一つとして受け入れられれば、ビジネスもスポーツ界もより良く変わっていくはずです。かくいう私も、大学最後の年にアイスホッケーをプロとして続けるか、企業に就職して趣味として続けるかでずいぶん悩みました。当時は親を心配させたくないという思いで企業への就職を選びましたが、デュアル・キャリアに活路を見いだし35歳でプロデビューを果たしました。私と同じようにセカンドキャリアに悩んでいるアスリートはもちろん、勉強とスポーツの両立を目指す子どもたち、新しいことを始めようとしているサラリーマンなど皆さんの希望の星となれるよう、体を張ってデュアル・キャリアを体現していきたいですね。
 
 
私がデュアル・キャリアを実践できているのは、Salesforceの多様性を尊重する平等の文化や、職場チームの方々のサポートがあってこそだと思っています。また、私が所属する横浜GRITSは地域・社会貢献を大切にするチームで、ボランティアで地域の子どもたちと定期的に触れ合う機会があります。その際、同じく地域・社会貢献を理念として掲げるSalesforceのボランティア休暇制度を利用できるのはとてもありがたいですね。子どもたちや地域の方々が喜んでくださる時間をたくさん作れるのも、横浜GRITSの選手、Salesforceの社員という二足のワラジのおかげです。こうした活動を通じて、「スポーツ選手」を子どもたちの「なりたい職業」の1位にすることが私の夢でもあります。幼少の頃からスポーツに関わってきた者として、子どもたちが喜ぶ顔を間近で見ている現役プロ選手として、一人でも多くの子どもたちにスポーツ選手を目指す楽しみや目標を達成したときの喜びを感じてほしいと思っています。
ー デュアル・キャリアを検討されている方へのメッセージ
デュアル・キャリアは、アスリートのための新しい生き方として徐々に注目が集まっています。仕事と競技を両立する厳しさはありますが、それを超えるメリットがあり、結果としてアスリート期間を充実させることができるのです。仕事と競技の両立を目指している人は、自信と勇気を持って最初の一歩を踏み出してほしいと思います!