PRESS AND NEWS

 

囲碁の総本山、日本棋院がSalesforceのクラウド技術を導入

最先端のクラウドサービスで新たな会員層への販促活動を推進、運用コストを3分の1に削減

 

法人向けクラウドコンピューティング企業の株式会社セールスフォース・ドットコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:宇陀 栄次、以下:セールスフォース・ドットコム)は本日、公益財団法人 日本棋院(本部:東京都千代田区、理事長:大竹 英雄、以下:日本棋院)が、新たな若年層へ囲碁の普及・発展を促進するためにセールスフォース・ドットコムのクラウドサービスを導入、システムの運用コストを3分の1に削減しながら、イベント、ダイレクトメールなど販促活動の質および効率を向上させたことを発表しました。

 

1924年設立の日本棋院は、日本の伝統文化である囲碁の普及を目的とし、主に会員制度に則り運営されています。今日囲碁は世界的に広がりを見せる一方で、日本棋院は会員の高齢化に直面してきました。そこで日本棋院では、時代に合ったサービスを提供するため、革新的なIT技術であるクラウドコンピューティングを活用して運営体制の改革に踏み切りました。

 

日本棋院では、会員への提供サービス、発行免状情報、問合せ履歴情報などを一元管理するため、これまで独自システムを3世代にわたり開発してきました。しかし運用コストや、情報量増加に伴う莫大な改修費用の課題を抱え、4度目のシステム改変時期に合わせて、サーバーなどハードウェアの所有が不要で、インターネットを介してITが利用出来るセールスフォース・ドットコムのクラウドサービスへ切り替えました。コスト面に加え、個人情報を扱う上でのセキュリティ面、ニーズに合わせて機能を柔軟に変更できる拡張性などを評価して、2010年4月に稼働を開始しました。さらに、定期購読誌や会員証の発送に、配送事業者向けのポータルサイトを導入し、配達情報・状況などを共有し効率化するともに、ミスや漏れを防ぐ業務刷新を実現しました。

 

日本棋院はクラウドを導入後、会員情報や約40万件の発行免状情報などを安全に管理しながら、徐々に使いこなしサービスを拡充しました。現在では、会員登録フォームから情報を直接取り込める機能やキャンペーン機能などによって、会員へのきめ細かなダイレクトメールや、見込み会員に喜ばれるイベント情報提供などを実現し、サービス向上と将来のファン育成に努めています。今後は、会員登録の決済システムや対局システムとも連携させ、有償で楽しめる対局や会話、指導や同好会などのサービスをスムーズに利用できるよう環境を整備中です。

 

日本棋院の常務理事 高野 英樹 氏は、次のように述べています。「日本が誇る囲碁が国境を越えて広がっていくなかで、当院はさらに多くの方々に楽しんでいただくため、広い世代に支持されるサービスを提供すべく変化していく必要があります。情報管理だけではなく、サービス向上のためのIT利用を考えなければならない今の時代において、セールスフォース・ドットコムのクラウド技術は不可欠です」

 

セールスフォース・ドットコムのサービスは、2011年4月30日現在、あらゆる規模、業種、地域で世界約97,700社に利用されており、日本棋院は、その顧客の1社です。売上およびユーザ数はサービスの提供開始に伴って業績に反映されます。

 

日本棋院について

日本棋院は、日本の伝統文化である囲碁を発展・継承し、より豊かな文化を創造することを目的として1924年に設立されました。所属するプロ棋士による棋戦、アマチュアの囲碁大会、イベントや行事の主催および後援、雑誌・書籍の発行、囲碁の段級審査および免状の発行などを行っています。全国70市区町村において1,000以上の小学校へ棋士や普及指導員を派遣し課外授業として囲碁を教える活動、国内外への囲碁の普及活動、ポータルサイト「幽玄の間」上でインターネットによる棋戦のライブ中継など、時代や国境を超えた囲碁の普及に努めています。

日本棋院HP http://www.nihonkiin.or.jp/

幽玄の間 http://u-gen.nihonkiin.or.jp/