PRESS AND NEWS

 

セールスフォース・ドットコム、Assistly社を取得

 

【米国発プレスリリース】
※当資料は、2011年9月21日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

 

Assistly社 - 数分でセットアップできる簡単迅速なカスタマーサービス・ヘルプデスク・アプリケーションの新しい世界を切り拓くパイオニア 

Service Cloudの民主化がさらに促進され、世界数百万の小規模企業、新興企業も利用が可能に- Instagram社、Klout社、One Kings Lane社、Spotify社、Square社をはじめとする多くの企業がAssistly社のソリューションを導入 

Assistly社のテクノロジーが提供する幅広いソーシャル機能により、非常に小規模な企業でも手間なく数分でソーシャル・カスタマーサービスの提供が可能

 

エンタープライズ・クラウドコンピューティング企業の米国セールスフォース・ドットコム(日本法人:株式会社セールスフォース・ドットコム、本社:東京都港区、代表取締役社長:宇陀 栄次、以下:セールスフォース・ドットコム)は本日、クラウド向けの簡単迅速なカスタマーサービス・ヘルプデスク・アプリケーションを提供しているAssistly社を取得したことを発表しました。

Assistly社のソリューションによって、小規模企業および新興企業は、ユーザトレーニングなどの手間をかける必要のないゼロタッチ・オンボード環境を通じ、ソーシャル・カスタマーサービスを数分でセットアップし提供できるようになりまる。サービスケースを管理しながらFacebookやTwitter、チャット、メール、電話など幅広いチャネルを通じて顧客とリアルタイムにコミュニケーションを図ることが可能になります。Assistly社の革新的なビジネスモデルによって、すべての従業員が随時顧客とやり取りを行えるようになります。これこそ、Instagram社、Klout社One Kings Lane社、Spotify社、Square社をはじめとする世界で最も急成長している企業にAssistlyのソリューションが選ばれている理由です。

本ニュースに関するコメント

  • セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ベニオフは次のように述べています。
    「これまで弊社は十年以上にわたり、クラウド環境におけるエンタープライズアプリケーションの民主化に努めてきましたが、今回Assistly社を取得したことでこの戦略がさらに促進され、弊社は簡単迅速なサインアップとゼロタッチ・オンボードを実現するカスタマーサービス・ヘルプデスクアプリケーションの新しいトレンドの中心に身を置き、Service Cloudを世界数百万社の企業に提供することが可能になりました」
  • セールスフォース・ドットコムのアプリケーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、アレックス・デイオン(Alex Dayon)は次のように述べています。
    「最小規模の企業から最大規模の企業まで、世界中のあらゆる企業にとってService CloudをNo.1のソリューションとすることを目標に私たちは活動していますが、今回Assistly社の革新的なテクノロジーとビジネスモデルが加わったことで、Service Cloudによって非常に規模の小さな企業でもソーシャルエンタープライズを実現できるようになったことを大変嬉しく思います」
  • Assistly社CEO(最高経営責任者)、アレックス・バード(Alex Bard)氏は次のように述べています。
    「ソーシャル化が進んだ今日の世界で顧客へのサービス提供に日々努力している数百万の小規模企業へ、卓越した応答性を実現するカスタマーサポート・ツールを提供するという目標を掲げ、私たちはAssistlyを立ち上げました。今回セールスフォース・ドットコムと1つになりService Cloudファミリの一員となったことで、これからもAssistlyは世界で最も革新的なカスタマーサービス・アプリケーションを提供し、さらに能力を高めていくことができます。お客様にとって、Service CloudとAssistlyは最強のコンビネーションになるでしょう」

Service Cloudの民主化を促進 - 潜在顧客層が世界数百万社にまで拡張
世界中でおよそ104,000社の顧客がサービスを利用しているセールスフォース・ドットコムは、あらゆる規模の企業のエンタープライズアプリケーションの民主化におけるリーダーとしての役割を果たしてきています。

現在、世界17,000社以上の企業が「Salesforce Service Cloud」を導入し、従来のチャネルとソーシャルチャネルの両方を通じて顧客とのコミュニケーションを確保しながら、FacebookやTwitter、他のソーシャルコミュニティによって顧客と直接やり取りを行い、Apple社のFaceTimeをはじめとするモバイル環境をフル活用しています。また先ごろ「Service Cloud」は、Gartner社の「Magic Quadrant for CRM Customer Service Contact Centers」(CRMカスタマーサービス・コンタクトセンター・マジック・クアドラント)において「リーダー」に評価されました。

今回Assistly社を取得したことにより、簡単迅速なサインアップとゼロタッチ・オンボード可能になります。最初は手頃な価格で必要な機能だけを導入し、ニーズの高まりに合わせて徐々にスケールアップしていくことができるカスタマーサービス・ヘルプデスク・アプリケーションを待ち望んでいる、世界数百万の小規模企業と新興企業にまでソリューションを提供することが可能になりました。

社内の誰でも数分でサインアップしてサポートを提供することを可能にするAssistly社のテクノロジーは、ソーシャル・カスタマーサービスを提案したいと考えている小規模企業と新興企業が求めるスピードと効率、柔軟性のすべてを兼ね備えています。このカスタマーサービス・アプリケーションは、チャネルのタイプに関係なく顧客が交わしているすべての会話を1つのインターフェースにまとめて提供することで、すべての顧客とリアルタイムにコミュニケーションを図ることを可能にします。またケースフィルタ、ビジネスルール、ワークフローによって、すべてのリクエストを漏らすことなく対応することができます。

小規模企業および新興企業に最適なAssistly社の柔軟な価格体系では、どの従業員にでもアカウントを割り当てることができ、企業は利用時間単位で料金を支払うことができるので、ピーク時の負荷の分散、季節的需要への対応、繁忙期の支援などを異なる部門の従業員間で行うことができます。またこれらのユーザをフルタイムエージェントにアップグレードすることも可能です(ユーザあたり月額49ドル、利用制限なし)。

Service CloudファミリにAssistlyテクノロジーが加わったことで、セールスフォース・ドットコムがサービスを提供できる対象範囲が数百万の小規模企業にまで広がります。米国勢調査局の調査では、米国だけでも従業員数が99人未満の企業は580万社を数えます。

またService Cloudファミリに統合された一部となるAssistlyユーザは、ニーズの高まりに合わせて他のService Cloud製品やサービスへアップグレードしていくことができます。

非常に小規模な企業でさえもソーシャル・カスタマーサービスの提供を可能にするAssistly社のテクノロジー
ソーシャルエンタープライズへのシフトを先導するセールスフォース・ドットコムによって、企業はソーシャル、モバイル、オープンなクラウドテクノロジーを基盤に、顧客を中心に置いたビジネスを展開することが可能になります。多くの企業にとって、FacebookやTwitterなどソーシャルネットワーク上で今顧客がいる場所でリアルタイムにやり取りするカスタマーサービスが、このようなシフトの最初のステップとなります。

Assistly社のテクノロジーによって、最も小規模な企業でさえも、サービスケースを管理しながらFacebookやTwitter、チャット、メール、電話など幅広いチャネルを通じて顧客とリアルタイムにコミュニケーションを図ることが可能になります。

Assistly社のテクノロジーとService Cloudが組み合わさることで、規模の大小に関係なくあらゆる企業がソーシャルエンタープライズへの変革を実現できます。

今回の取引に関する財務関連情報 
セールスフォース・ドットコムによるAssistly社の買収金額は現金約5,000万米ドルです(買収により取得した現金を除く)。この取引の一部としてセールスフォース・ドットコムはAssistly社の未確定オプションも取得し、RSU(制限株式ユニット)をAssistly社の一定の株主に譲渡します。

この買収によるセールスフォース・ドットコムの第3四半期および会計年度(2012年1月31日終了)への実質的な影響はないと思われます。この取引に関連する1回のみの投資益を含め、第3四半期の予想非GAAP EPS(1株あたり利益)への実質的な影響はないと思われます。2012年1月31日終了の会計年度について、Assistly社の買収により非GAAP EPSはおよそ(0.02ドル)減少し、1.28ドル~1.30ドルとなる見込みです。

非GAAP EPSには、株式ベースの報酬、取得無形資産の減価償却、これらの項目に関連する税金への影響は含まれていません。GAAPベースの業績へ今回の買収が与える財政的な影響は、買収完了後に買収額の配賦が行われるまで確定できません。現在のところセールスフォース・ドットコムは、今回の買収が1株あたり利益(希薄化後)に与える影響は非GAAPベースよりもGAAPベースの方がはるかに大きいと考えています。

Assistly社について
2009年、カスタマーサービス業界のベテランであるアレックス・バード(Alex Bard、現CEO)、ゲイリー・ベニット(Gary Benitt、現COO)、ブラッド・バーンバウム(Brad Birnbaum、現CTO)、ジェレミー・スリエル(Jeremy Suriel、現チーフアーキテクト)によって創立された同社は、エンジェル投資家のケニー・ヴァン・ザント(Kenny Van Zant)氏、起業家でNBAダラス・マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバン(Mark Cuban)氏、前AOL社長で現Knewton社COOのデイヴィッド・リュー(David Liu)氏、ヘッジファンドマネージャで初期投資家のハワード・リンゾン(Howard Lindzon)氏をはじめとする多くの著名なアドバイザの支援を受けています。

またセールスフォース・ドットコム、Bullpen Capital社、Index Ventures社、Social Leverage社、True Ventures社の各社がAssistly社に投資しています。 Assistlyアプリケーションのサインアップは、http://try.assistly.com/salesforceで行えます。