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セールスフォース・ドットコム、「Salesforce Wear」を発表

【米国リリース抄訳】
※当資料は、2014年6月10日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

企業向けウェアラブルコンピューティングにおける業界初の取り組み

新しいSalesforce Wear Developer Packにより、開発者は容易に企業が新しい手段で顧客と
つながるウェアラブル向けアプリケーションの構築を実現

エンタープライズ環境へのウェアラブルの普及を促進 ―― ARM、Fitbit、Google Glass、Pebble、
Philips、Samsungをはじめとする数多くのウェアラブルデバイスをサポート

エンタープライズ・クラウド・コンピューティング企業の米国セールスフォース・ドットコム(日本法人:株式会社セールスフォース・ドットコム、本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼CEO:小出伸一)は本日、企業向けウェアラブルコンピューティングにおける業界初の取り組みである「Salesforce Wear」および新しい「Salesforce Wear Developer Pack」を発表しました。開発者は、Salesforce Wear Developer Packによって企業がこれまでとはまったく違う新しい手段で顧客とつながることを可能にする、ウェアラブル向けアプリケーションの構築が容易に実現できます。エンタープライズ環境へのウェアラブルの普及を促進するSalesforce Wearの取り組みには、ARM社、Fitbit社、Google社、Pebble社、Philips社、Samsung社をはじめとする数多くの企業が参加しています。

本ニュースに関するコメント

セールスフォース・ドットコムの新興テクノロジー担当SVP、ダニエル・デボウ(Daniel Debow)は次のように述べています。
「モバイル革命における次のフェーズ、それがウェアラブルです。Salesforce Wearによって、企業はウェアラブルデバイスがもたらす大きな機会を手にし、これまでとは違う新しい手段で顧客とつながることが可能になります。」
セールスフォース・ドットコムのデベロッパーリレーションズ担当VP、アダム・セリグマン(Adam Seligman)は次のように述べています。
「これらの新しいデバイスは、どれもアプリケーションアーキテクチャ、ユーザエクスペリエンスのパターン、データフローが異なっていますが、Wear Developer PackはそれぞれのIDを管理しながら、デバイスをSalesforce1 Platformへ接続するために必要となるセキュアなAPIアクセスと接続環境を提供します。」
Philips Healthcare Information Services & Solutions社のCEO(最高経営責任者)、ジェロエン・タス(Jeroen Tas)氏は次のように述べています。
「これまで当社は、ウェアラブルデバイス向けのヘルスセンサーテクノロジーと洗練されたクラウドベースのサービスを進めてきました。私たちはクラウドに接続されたウェアラブルデバイス・テクノロジーが医療業界で高い価値を発揮すると考えており、セールスフォース・ドットコム社および同社のパートナー各社とのコラボレーションを通じて、これらのソリューションを市場へ提供できることを楽しみにしています。」
Samsung Mobile社ビジネスイノベーション・グループのテクニカルソリューション担当ディレクタ、ニック・リー(Nick Rea)氏は次のように述べています。
「ウェアラブルテクノロジーによって、企業は新たな可能性の領域が開かれました。セールスフォース・ドットコムと協業し、モバイルイノベーションをさらに広げていけることを嬉しく思っています。Salesforce Wearにより、Samsung Gearデバイスのテクノロジーを利用する新しいモバイルソリューションが創出され、企業はウェアラブルを有意義に活用できるようになります。」
Forrester Research社のJ.P.ガウンダー(J.P Gownder)氏は、2014年1月に発行された同社レポート「The Enterprise Wearables Journey」で次のように述べています。
「ウェアラブルデバイスは、今のモバイル革命の次のフェーズを代表する存在です。常にオンライン化されているウェアラブルによって、ビジネスパーソン、パートナー、顧客はモバイルコンピューティングにおいて、これまでとは違うレベルの即時性やシンプル性また状況を体験することが可能になります。ウェアラブルは消費者だけの現象ではありません ――企業とビジネスパーソンによるビジネスの進め方そのものを変革する可能性を秘めています。」
ARM社のIoT事業部ジェネラルマネージャ代理、クリスチアン・フラウトナー(Krisztian Flautner)氏は次のように述べています。
「すでに当社のARM®はウェアラブルおよびIoT(モノのインターネット)市場へ最高レベルのアーキテクチャを提供していますが、当社の拡張可能でエネルギー効率に優れたテクノロジーは間違いなく新たなアプリケーションの分野におけるイノベーションを促進する力になっています。IoTエンタープライズアプリケーションへの展開において、オンライン化されたARMベースのテクノロジーがもたらす効率面、コスト面、能力面の様々なメリットを企業が実現するためには、セールスフォース・ドットコム社のような企業が持つ経験とノウハウが不可欠です。」

Salesforce Wear: エンタープライズ環境における次のモバイル革命
ウェアラブルの爆発的な広がりによって、企業がこれまでとまったく違う新しい手法で顧客、パートナー、従業員とつながることを可能にする非常に大きな機会が創出されます。IHS社のホワイトペーパー「Wearable Technology - Market Assessment(英語)」によれば、2014年のウェアラブルの販売実績はおよそ5,000万ユニットに達し、2018年には1億8,000万ユニットを超える見込みです。膨大な数のデバイスが市場に出回る中、企業はハンズフリーの世界における消費者の行動を理解し把握しなければなりません。ウェアラブルはモバイルの未来であり、企業は販売、サービス提供、マーケティングをはじめとする様々な活動を展開する新たな手段を発見することが可能になります。Salesforce Wearによって企業は次のことが可能になります。

1:1のコネクテッドエクスペリエンス: 常にオンライン化されているウェアラブルによって、お気に入りのカジノやリゾート地、遊園地などへ行った時でも支払いの際に財布を取り出さずに済んだり、ホテルのカードキーを探したり、適切なアプリケーションを検索したりする手間が完全に無くなります。すべての訪問者、来場者のニーズを予測し、VIP待遇で接することができたらどうでしょうか?顧客データとシームレスに接続されたリストバンドのようなウェアラブルデバイスによって、ユーザを迎える側はあらゆるゲストにカスタマイズされた旅を提供することができます。
状況認識型のセールスアプリケーション: ウェアラブルによって、営業担当者はデジタルの世界でより多くの時間を活用しながら、現実の世界での存在感を高めることが可能になります。ミーティングの際に携帯電話をチェックしたりノートパソコンを開いたりするとその場の流れを遮る恐れがありますが、手首に着けたウェアラブルデバイスであれば、会話の中で必要な情報のアップデートを即座に知ることができます。
より迅速でより安全なサービス提供: ウェアラブルによって、カスタマーサービス環境はこれまでとはまったく違う新たなレベルへと高められます。油田掘削装置や医療機器などのサービスエンジニアは、メガネ型のウェアラブルデバイスで遠隔地からライブデータにアクセスし、対象となっている機器・設備のプランをチェックし、リアルタイムのコーチングを行うことができるでしょう ―― 完全にハンズフリー状態で、見ているものを正確に共有することが可能となります。
無限の可能性を提供できるように構築されたプラットフォーム: 開発者は、ウェアラブルデバイスをあらゆるビジネスプロセスに接続するアプリケーションを構築できます。緊急の承認が必要な際のスマートウォッチのボタンからリストバンドを通じた施設へのアクセス管理、フィットネス追跡デバイスによるフィットネスの課題を通じたスタッフの健康増進まで、あらゆる場面に向けたアプリケーションの構築が可能です。このプラットフォームの可能性は無限に広がっています。

Salesforce1 Platform向けのSalesforce Wear Developer Pack
これまで、ウェアラブルを求める企業をサポートできる、十分な信頼性のあるエンタープライズ・クラウドプラットフォームは存在せず、ビジネス向けのウェアラブルアプリケーションを構築する開発者は、業界をリードするプラットフォームやリファレンスアプリケーション、コード、エコシステムのサポート、顧客データにアクセスしての使用ができませんでした。
Salesforce Wear Developer Packによって、世界150万を超えるSalesforce1開発者は企業がこれまでとはまったく違う新しい手段で顧客とつながることを実現する、ウェアラブル向けアプリケーションを構築することが可能になりました。開発者はますます数が増え充実度を増しているデバイス、サンプルコード、ドキュメント、デモ、リファレンスアプリケーションを活用し、学習することができます。また、開発者は手間をかけることなくビルドを構築して実装できると共に、新しいエンタープライズ・ウェアラブルアプリケーションの展開が可能になります。

Salesforce Wearのエコシステム
Salesforce Wearは、顔や手首、身体に装着して幅広い用途に活用できるウェアラブルデバイスをサポートします。

Android Wear - Android Wearベースのスマートウォッチ
ARM - 半導体IPウェアラブルにおける市場リーダー
Fitbit - 毎日の健康状態やフィットネスを追跡管理し、デザインをリードする製品群
Google Glass - 頭部装着型の光学ディスプレイを実装したウェアラブルコンピュータ
Myo (Thalmic Labs社) - 手の動きでデバイスをコントロールするジェスチャー制御型のウェアラブル
Nymi(Bionym社) - パスワードの手間をなくすウェアラブルID認証テクノロジー
OMsignal - フィットネスの追跡管理をサポートするバイオメトリックススマートウェア
Pebble - ウェアラブルスマートウォッチ
Philips社 - ウェアラブルデバイス向けのセンサーテクノロジーとクラウドベースのサービスを提供
Samsung Gear 2 - Tizenベースのスマートウォッチ。ユーザが手首に装着したデバイスに総合的な通知とコール機能を直接提供

価格および提供時期

Salesforce Wear Developer Packはすでに一般提供が開始されており、Salesforce CRMおよびSalesforce Platformのすべてのユーザライセンスに含まれています。
Salesforce Wear Developer は http://developer.salesforce.com/wear(英語)で提供しています。