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セールスフォース・ドットコム、画期的なソリューションSalesforce IoT Cloud, Powered by Salesforce Thunderを発表

【米国リリース抄訳】
※当資料は、2015年9月15日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

IoTのデバイス、センサー、アプリから集めた数十億のイベントがSalesforceと連携することで、
企業は繋がった世界からインサイトを導き出すことが可能に

卓越した拡張性を備えた、リアルタイムにイベントを処理するエンジン
Salesforce Thunderにより、お客様はそれぞれのやり方に合った
営業、サービス、マーケティングを実現

IoTをリードするARM社、Etherios社、Informatica社、PTC Thing Worx社、XivelyLogMeln社が、Salesforceのエコシステムに参画し、IoT Cloudのカスタマーサクセスを促進

『Dreamforce 2015』において、Emerson 社やPitney Bowes社などの企業が、
IoT Cloudを利用して新しいかたちで顧客とつながることに期待

世界シェアトップ* のCRMプラットフォームを提供する米国セールスフォース・ドットコム(日本法人: 株式会社セールスフォース・ドットコム、本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼CEO: 小出伸一)は米国サンフランシスコで開催中の『DREAMFORCE 2015』において、「Salesforce IoT Cloud」を発表しました。卓越したスケーラビリティを備えた、リアルタイムにイベント処理を行うエンジン「Thunder」によって、IoT Cloudは、Salesforceと数十億のイベントを連携し、人とモノがオンラインでつながっている世界から価値あるインサイトを導き出すことで、あらゆるユーザが適切な顧客に対し、最適なアクションを、最適なタイミングで起こすことを可能にします。

セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ベニオフは次のように述べています。
「当社はIoT(Internet of Things: モノのインターネット)をIoC(Internet of Customers: 顧客のインターネット)へと変化しています。IoT Cloudによって、企業は顧客とリアルタイムで1対1の関係を築き、営業、サービス、マーケティングといったビジネスプロセスのアクションをプロアクティブにするなど、新しいカスタマーサクセスを実現することが可能になります」

つながっている世界、連携していないデータ
モバイル、ソーシャル、センサー、ウェアラブル、クラウドなどのテクノロジーを組み合わせることで、データ量は爆発的に増加しました。世界におけるデータの90%以上は、過去2年間にわたって生成されているといわれています1 。そして、コネクテッドデバイス(オンライン化したさまざまなデバイス)の数が2020年までに750億に達することが予測されている中2 、利用可能なデータの量も飛躍的に増加すると考えられています。

このようなコネクテッドデバイスとデジタルコンテンツの世界が到来したことは、企業にとって新しいデータを活用することで非常に大きな機会を手にしたともいえます。2015年6月に公開されたレポートで、McKinsey Global Institute社は、2025年までに、IoTアプリの経済的な潜在価値は年間11兆1,000億ドルに上ると見積もっています3 。しかし、IoTがもたらす膨大な量のデータから企業が価値を引き出せていないのが現状です。

Salesforce IoT Cloud, Powered by Thunder - IoCにつなげる
IoT Cloudは、企業がリアルタイムで、IoTや、顧客情報を含むあらゆるデジタルコンテンツから得られるデータと連携し、データを意味あるものにし、アクションにつなげます。卓越した拡張性を備えた最新のアーキテクチャを基盤とするThunder は、つながっている世界を「聴く」ことができ、あらゆるソースから1日あたり数十億に上るイベントを取り込むことができます。IoT Cloudが提供する機能は次のとおりです。

IoTのものさしで世界を聴く:IoT CloudはSalesforceとあらゆるモノを連携します。携帯電話やウェアラブル、風車、油田の掘削装置といったIoTだけではなく、IoT Cloudは、ウェブサイトやソーシャルでのやり取りやその他多くのものもSalesforceと連携します。このような数十億のリアルタイムイベントやデジタルコンテンツをSalesforceと連携することで、IoT Cloud は顧客のコンテキストをトランザクションデータへと変換します。
リアルタイムルールでアクションの実行:IoT Cloudによって、ビジネスユーザはポイント・アンド・クリック式の直観的なツールを使用して、Salesforceの中からアクションを引き出すことができるイベントの条件とロジックを定義、変更、設定することができます。たとえば、ある世界的な車両管理会社は、「急ブレーキ」や「急発進」のフィルターセットを定義し、これらをトリガーとして車載センサーが問題のある運転をサービスケースの報告案件として記録するようにすることで、乗客の安全基準の順守を強化することができます。また、全国展開している小売企業であれば、休日セールの際にロイヤリティプログラムのステータスや在庫、販売実績などを基準にしたルールを設定し、リアルタイムで店内の顧客へリテールビーコンから割引の提案を送信することができます。
1対1でのプロアクティブなエンゲージメント:IoT CloudはSalesforce Customer Success Platform全体を通じてシームレスに機能することでインサイトを導き出し、リアルタイムで1対1の関係を築き、営業やサービス、マーケティング、その他のビジネスプロセスに特化したアクションを引き出します。たとえば、温度自動調節機を提供している企業であれば、天気予報やセンサー、温度設定から収集される数百万のイベントを詳細にチェックしたり、事前に設定した予算内での冷暖房空調設備の利用方法についてユーザにプロアクティブに注意を促すことができます。自動車ブランドと提携しているカーサービス会社であれば、液量やマイレージを監視するセンサーデータにもとづいて、一人ひとりに合ったサービス提案を各地域のカーディーラーの代わりに送付することができます。

1 http://www-01.ibm.com/software/data/bigdata/what-is-big-data.html
2 「Morgan Stanley: 75 Billion Devices Will Be Connected to the Internet of Things By 2020」、Business Insider、2013年10月
3 「Unlocking the Potential of the Internet of Things」、McKinsey Global Institute、2015年6月

本ニュースに関するコメント

Emerson社の気候技術担当CIO(最高情報責任者)、トッド・ファインダース(Todd Finders)氏は次のように述べています。
「当社はカスタマーサービスの一新に取り組んでいます。Salesforce で当社の気候技術と顧客データをリアルタイムに結び付けることで、お客様のニーズに合わせたサービスをプロアクティブに提供することが可能になります」
Ovum社のチーフアナリスト、ゲイリー・バーネット氏は次のように述べています。
「IoTの展開は、IoTネットワークが作り出した情報にもとづいて組織が行動した際に価値を見出します。存在する顧客情報とつなげることで、そのデータが意味を成し、アクションを実行する際の鍵となります。」

Salesforce IoT Cloudエコシステムのパートナー
セールスフォース・ドットコムは、インターネットとデバイスを接続する「ファーストワンマイル」を提供するARM社、Etherios社、Informatica社、PTC ThingWorx社、Xively LogMeln社を初期のローンチパートナー企業として、共にIoT Cloudの導入を推進します。セールスフォース・ドットコムは、IoTパートナーのエコシステムを引き続き拡大し、企業が新しいかたちで顧客とつながることを支援していきます。

Salesforce App Cloud - コネクテッドアプリを迅速に提供するための統合プラットフォーム
イベントを処理するエンジンであるThunderは、App Cloudの一部です。App Cloudは一連のサービスを統合して提供するプラットフォームで、企業はコネクテッドアプリを短期間で開発することが可能になります。迅速なアプリ開発や最新のユーザエクスペリエンス、統合、モバイルアプリ開発、ID管理、コンプライアンス、ガバナンスなどのサービスによって、App CloudはCIO(最高情報責任者)がアプリケーションポートフォリオを実現するための最も包括的で俊敏なプラットフォームを提供します。またApp Cloudは、550万種類のアプリケーションを構築してきた230万人の開発者で構成されるエコシステムを持ち、2,800種類のISVのアプリを利用できる世界最大のエンタープライズアプリのマーケットプレイスであるAppExchange、また40種類のLightning Componentsが含まれています。これらすべてが、約37億ものトランザクションを日々生成している、業界で最も信頼性の高いエンタープライズインフラストラクチャ上で稼働しています。

価格および提供時期
IoT Cloudの価格は、2016年上半期に予定されている一般提供時に発表の予定です。

その他の資料
Salesforce IoT Cloudの詳細:http://www.salesforce.com/iot-cloud/