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セールスフォース・ドットコム、マーケター向けAIによる 画像認識を活用した新機能「Einstein Vision for Social Studio」を提供開始

株式会社セールスフォース・ドットコム(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:小出伸一、以下:セールスフォース・ドットコム)は本日、AI(人工知能)による画像認識技術を活用したEinstein Vision for Social StudioをSalesforce Marketing Cloudの新機能として9月から提供を開始することを発表しました。これにより、マーケターはソーシャルメディアに投稿された画像の検知を自動化することが可能となります。消費者が投稿する写真を把握することで、マーケターは、消費者がブランド名や製品名、サービス名に言及しない場合でも検知してリーチすることができるようになります。

一時期はテキストが主流でしたが、ソーシャルメディア(SNS)は、今やビジュアル(視覚的)メディアになりつつあります。あらゆる端末から写真投稿が簡単に、スピーディーに行えるようになったことで、これまで以上にSNS上で共有される写真の枚数は増えてきています。SNSに投稿された写真は、多くの消費者の行動や好み、要望、ニーズなどを示しています。しかし、例えば誰かが製品写真を投稿していても、製品名がテキストで書かれていなければ、SNSのモニタリングから取りこぼす可能性があります。製品に興味を持ってくれている消費者を知り、その消費者とつながり、潜在的なカスタマーサービスの課題を解決し、口コミしてくれる消費者をインフルエンサー、あるいはファンとして認識するという機会を逃すことは企業にとって大きなリスクです。

また、これまでマーケターは、無数の画像をマニュアルで仕分けし、関連テキストを分析することで、消費者のインサイトを取得してきました。Einstein Vision for Social Studioを利用すれば、グローバルで展開されている200万のブランドロゴ、60種類のシーン、200種類の食品、1,000種類のオブジェクトを含む4タイプのイメージライブラリから、自社ブランドに関する画像を見つけることが可能となります。

Einstein Vision for Social Studioは現在、Twitterで利用することができます。企業は、消費者のインサイト獲得やブランドのトラッキング、SNS上での対応に向けてEinstein Vision for Social Studioを活用することができます。詳細な機能は下記の通りです。

●消費者インサイト
企業は、意思決定をスマートに下すために必要な顧客に関する情報や知識を、ビジュアルデータから取得することができるようになります。たとえば、チェーン経営のレストランが新しいメニューの追加を検討する場合、Einstein Vision for Social Studioで食のインフルエンサーがTwitterに投稿する画像からトレンドを参照することができます。

●ブランドトラッキング
マーケターはブランドの整合性を分析したり、リーチするターゲットを理解したり、さらにはSNS上の広告キャンペーンの効果を評価することが可能になります。たとえば、もし企業がスポーツイベントをスポンサーするとします。Einstein Vision for Social Studioを利用すれば、イベントで表示された企業ロゴが、いつ、どのようにTwitter上で投稿される画像に写っているかを検知することができます。マーケターは、特定のイベントをスポンサーすることでブランドリフトを定量的に測定することが可能になります。

●ソーシャルカスタマーサービス
マーケターは、どこで、どのように製品が使われているのかを理解するためにソーシャルフィードをモニターし、SNS上でカスタマーサービスを積極的に提供することが可能になります。たとえば、自動車製造会社がグローブボックスのメカニズムに欠陥が見つかったためにリコールすることになったとします。Einstein Vision for Social Studioを利用すれば、Twitter上でそれに関するつぶやきを投稿された画像を通して欠陥車のユーザーを見つけられます。マーケティングチームは、問題解決に向けて、そのユーザー情報をカスタマーサービス部門と共有、Salesforce Service Cloudを利用して顧客をフォローすることができます。

今回Social Studioに追加された機能であるEinstein Visionを利用することで、いかなるスキルレベルの開発者でもAIを組み込んだアプリを構築し、CRMで画像認識を活用することができます。特にEinstein Image ClassificationというAPIが本機能に組み込まれていることで、画像検索やブランド検知、製品認識を含む画像認識を強力にします。

Einstein VisionはSalesforce Researchで行われるコンピュータビジョンの飛躍的な研究結果をベースにしています。これは、複雑なAIテクノロジーを顧客がシンプルに活用できるようにするために、セールスフォース・ドットコムが、いかに最先端の研究を行っているかを示す最初の例でもあります。このように画像認識が進化したことで、企業は顧客のインサイトを知り、スマートな意思決定に結びつく成果を予測することが可能になり、「新時代のカスタマーサクセス」を実現することができるようになります。

その他の情報について
•Social Studioの詳細はこちらをご参照ください:
https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/channels/social-media-marketing/
•Marketing Cloudの詳細はこちらをご参照ください:
https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/overview/
•Einstein Visionの詳細はこちらをご参照ください:
https://www.salesforce.com/jp/products/einstein/features/