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Lightning Platform上でのアプリ開発するための モダンJavaScriptプログラミングモデル「Lightning Web Components」を発表

2019年1月30日

~Web開発者がLightning Platform上でかつてないスピードでコード開発を可能に~

~Lightning Platformの開発者向けサービスとローコードツールで、生産性を一気に向上~

株式会社セールスフォース・ドットコム(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:小出 伸一)は、本日、JavaScript開発者が Lightning Platform上で簡単にコードを作成できるプログラミングモデル「Lightning Web Components」を発表しました。この新しいプログラミングモデルによって、開発者は自分好みのツールを使って再利用可能なビルディングブロックを作成し、Lightningアプリケーションを開発・拡張できるようになります。さらにLightning Web ComponentsをLightningの他のの開発者向けサービスやローコードツールと併せて利用することで、企業は開発者やシステム管理者を含めた既存のリソースをより有効に活用できるようになり、パフォーマンスの高いWebエクスペリエンスを社内で連携して構築できるようになります。

Web標準をベースとしたモデルへ
全Webサイトの95%に使われているJavaScriptはインターネットの中核を支えるテクノロジーの1つです。IDCの推計によると、JavaScriptを使用しているフルタイム開発者は、世界中で704万人に上っています*1。しかし現在も依然として開発者は大幅に不足しており、米国国内だけで約25万人の開発者が不足しているという調査結果もあります。こうした状況が多くの企業のイノベーションを遅らせることになりかねません。JavaScriptをはじめとするWeb標準ベースの開発手法であればプラットフォームごとに特有の言語を熟知した開発者の雇用を強いられることなく、既存の人材が活用できるため、その重要性が改めて認識されるようになっています。

ブラウザネイティブで高いパフォーマンス、使いやすいLightning Web Components
Lightning Web Componentsによって、JavaScript開発者は誰でも自分の持つスキルや使い慣れた書式でLightning Platform上にエンタープライズアプリケーションを開発できるようになります。コンポーネントにはWeb標準をベースとしたコンポーネントオーサリングフォーマットやコンパイラー、レンダリングエンジンが含まれています:

 

  • 標準化による生産性の向上 — Lightning Web Componentsは最新のWeb標準をベースとし、ES6+をサポートすることで、開発者はクラス、モジュール、インポートなど最新のJavaScript機能を使うことができます。
  • 高パフォーマンスのための設計 — Lightning Web Componentsによって、より多くのコードがJavaScriptによる抽象化ではなくブラウザでネイティブに実行されるようになり、コンポーネントのパフォーマンス速度を高め、エンドユーザーのエクスペリエンス全般の向上につながります。
  • 相互稼動性と使いやすさ — Lightning Web ComponentsはAura Components(2015年にSalesforceが開発した既存のプログラミングモデル)と並行して動作させることができ、開発後はシステム管理者やビジネスユーザーが同じように利用して、コードではなくクリックだけでアプリを作成したりカスタマイズしたりできます。

Lightningと開発者向けサービスやローコードツールを合わせて提供し、イノベーションを推進
Lightning Platformにはすでに、開発者が自社のSalesforceデータ及びメタデータに対してJavaScriptでアクセスができるLightning Data Service、JavaScriptコードに関してエンタープライズクラスのセキュリティを提供するLightning Locker、70を超すアプリケーション開発を加速するビルディングブロックであるBase Lightning Componentsライブラリなど、強力な開発者向けサービスがいくつも含まれており、さまざまなエンタープライズ機能を素早く導入することができます。

さらにLightning Web ComponentsとSalesforce DX等のプロコードツール、Lightning App Builderや Lightning Flow等のローコードツール、Salesforce Einstein やSalesforce IoT等のエンタープライズサービスとを組み合わせることによって、企業は大規模な顧客体験の構築やCRM機能の拡張、人事から財務まで特定の部署のためのアプリケーションを開発することができます。

提供開始時期

  • Lightning Web Componentsは2019年2月より一般提供を開始し、すべてのSalesforce組織で動作します。Lightning Web Componentsの作成にはEnterprise、 Unlimited、Performance または Developer Edition組織が必要です。

 

Lightning Platformについて
Salesforce Platformはエンタープライズアプリケーションの開発基盤として、世界で最も信頼されているクラウド型プラットフォームであり、SalesforceのCRMアプリケーションと5,000を超すパートナーソリューション、顧客によって開発された700万以上のカスタムアプリが利用できます。Lightningは直観的なユーザーエクスペリエンスと、カスタムエクスペリエンスを構築するためのコンポーネントベースのプログラミングモデル、AppExchangeで提供されるアプリとコンポーネントのエコシステムで構成されています。Lightningを活用することで、エンドユーザーの作業やシステム管理者によるカスタマイズ、開発者によるアプリケーション開発まで、誰もが業務の生産性を高めることができます。Lightning Platformの詳細については、https://www.salesforce.com/jp/products/platform/lightning/をご覧ください。

*1 IDC's Worldwide Developer Census, 2018: Part-Time Developers Lead the Expansion of the Global Developer Population(IDCによる世界の開発者人口調査(2018年):パートタイムの開発者が世界の開発者人口の拡大をリード)(2018年10月:Doc #US44363318)