※当資料は、2020年5月4日に米国で発表された発表資料の抄訳版です。
※当資料に記載の製品・サービスの日本国内での提供時期は現在検討中です。準備が整い次第改めて発表いたします。

2020年5月12日
株式会社セールスフォース・ドットコム

• 官民の新型コロナウイルス対応を加速させるため、コンタクトトレーシング（接触追跡）、緊急対応管理、従業員の健康評価、シフト管理を可能にする新しいソリューションを提供

• 経営陣が、各事業拠点における再始動準備状況、従業員の職場復帰ならびに訪問者受け入れの準備状況を360度視点で一括把握し、データに基づいた意思決定を可能にする「Work.comコマンドセンター」を提供

• アクセンチュア、デロイト、PwCなどのパートナーエコシステムからのガイダンスとソリューションを活用、企業とコミュニティの再始動を支援

グローバルでCRM をリードする米国セールスフォース・ドットコム（日本法人：株式会社セールスフォース・ドットコム、本社：東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長：小出伸一）は本日、「Work.com」を発表しました。これは、新型コロナウイルスによってもたらされた新しい日常において、世界中の企業およびコミュニティのリーダーが安全に事業を再始動し、従業員スキルを再構築する新しいテクノロジーソリューションとリソースです。

Work.comは、民間企業や公共機関などにおける新型コロナウイルス感染拡大に対する対策を加速させる新しいソリューションです。これには、従業員の健康評価、シフト管理、コンタクトトレーシング、緊急対応管理、助成金とボランティア管理が含まれます。「Work.comコマンドセンター」は、あらゆるデータを一つにまとめ、企業やコミュニティが情報に基づいた意思決定を行えるようにします。

さらにWork.comには、ビジネス・ラウンドテーブル（BRT）*とカリフォルニア大学サンフランシスコ校（UCSF）の情報に基づいたリソースセンターが設けられており、保健分野の専門家や企業のリーダー、政府機関のリーダーなどからの洞察、Salesforceのパートナーエコシステムからの分析やベストプラクティス、回復への道筋など、Salesforceエコシステムの総力を結集したあらゆる情報を提供します。
*抄訳版注記：米国の主要企業の経営者をメンバーとする経営者団体

米国セールスフォース・ドットコムのプレジデント兼 COOのブレット・テイラー（Bret Taylor）は次のように述べています。「世界中のすべての企業とコミュニティは、いかに安全に事業を再始動してニューノーマル（新常態）へ適応するかに注力しています。セールスフォース・ドットコムはWork.comを通じて、強力な新技術、Salesforceのパートナー、および専門家のネットワークを結集し、従業員と来訪者の健康と安全を最優先としながら、組織や事業の再始動を支援します。」

ビジネス・ラウンドテーブルのプレジデント兼CEOであるJoshua Bolten氏は次のように述べています。「ビジネス・ラウンドテーブルは、公衆衛生を第一に考え、あらゆる規模の企業が迅速かつ安全に事業を再開すると共に、景気回復に注力します。安全第一で一貫性のあるガイドラインが事業再開には不可欠です。 セールスフォース・ドットコムは、重要な公共サービスとしてあらゆる規模の企業や組織にこの情報リソースを無償で提供します。企業や組織は本サービスを活用して、現在のガイダンスの指針を決め、時機が来たら安全に事業を再開させることに役立てることができます。」

新しい世界での事業再始動へ向けて
新型コロナウイルスへの初動対応支援のためにセールスフォース・ドットコムは「Salesforce Care」の提供を開始しました。これは、危機の初期段階において事業の安定化を支援するために設計された90日間無償で提供されるソリューションです。新型コロナウイルスの封じ込めが前進し、経済活動が再開されると、より複雑な回復フェーズへと進んでいきます。

企業やその他の組織は、絶えず変化する政府および自治体のガイドラインを常に把握し遵守する必要があります。従業員や労働力の計画や管理、監視、各事業拠点設備の準備、そして緊急事態の管理・対応においては新たな方法が求められます。部署間の強いコラボレーションとデータに基づいた意思決定を迅速に行い、従業員、パートナー、顧客と広範なコミュニケーションを可能にするツールが必要です。

新しいSalesforceのソリューション「Work.com」
Salesforceのソリューション「Work.com」により、組織は安全に事業を再始動し、従業員や来訪者の健康と安全を最優先にしながら、職場に戻るためのロジスティクスを管理できます。

• Work.comコマンドセンター（Work.com Command Center）は、企業や組織のリーダーが、各事業拠点、従業員、来訪者などの職場復帰の準備状況を360度視点で把握し、データに基づいた意思決定によるアクションを起こし、効果的なコミュニケーションを促進するための唯一のハブとなります。Command Centerを活用することで、組織は社内アプリケーションと従業員の健康調査から信頼できるデータをまとめ、大規模かつ重要な従業員向けコミュニケーションを作成・展開でき、Tableauの新型コロナウイルスデータハブを通じて公開データとして公表できます。また、ユーザーはMuleSoftをアドオンすることで追加でデータソースをTableauと統合、さらにカスタムデータを視覚化できます。

• コンタクトトレーシング（Contact Tracing）により、安全かつ個人情報に配慮した形で個人の健康や接触に関する情報を手動で追跡できます。感染者、または感染した可能性のある個人からデータを収集し、そのデータと場所を視覚化した地図を生成し、潜在的な接触と感染の発生を監視することで可能となります。

• 緊急時対応管理（Emergency Response Management）は、アクセンチュアと共同開発による製品群で、公衆衛生機関、政府機関、および民間企業があらゆる種類の緊急事態を管理し、影響を受けた人々にケアを提供し、リソースとサービスを迅速に配分することを支援します。公衆衛生機関は、接触追跡の担当者がデータを効果的に記録、理解し、患者のトリアージと選別を迅速に行い、継続的な働きかけとモニタリングができるようにすることで、広範囲にわたる影響からコミュニティを保護できます。政府機関は、緊急対応時の運用と承認作業を合理化し、リソースを配備し、救急サービスをスケジュールすることができます。

• 従業員の健康（Employee Wellness）により、従業員と来訪者の健康状態をモニタリング、分析するために必要なデータを収集することができます。企業は、従業員の健康情報を安全に保ちながら、従業員の健康調査を行い、健康状態の傾向をモニタリングし、データを活用しながら、職場復帰に関し、データに基づいた意思決定を行うことができます。

• シフト管理（Shift Management）では、オフィス密度を削減するシフト管理機能を使用することで、最終的に従業員をオフィスに戻す計画を立てることが可能となります。また、サプライヤーやベンダーのサービス管理を含め、空間的な距離や休憩のスケジュールを調整することで、オフィスやエレベーターでの大規模な密集・密接・密閉を回避できます。

• 従業員向け学習ツール myTrailhead（myTrailhead for Employees）は、新しい方法で仕事に関するトレーニング、学習、健康プログラムなど従業員のスキルアップに役立つコンテンツを提供します。さらに、企業は職場復帰した従業員に対し、新しい安全方針に関する情報を提供できます。

• ボランティアと助成活動管理（Volunteer & Grants Management）は、ボランティアの調整と助成金支給プロセスを合理化するための柔軟で拡張可能なツールで、助成目標を達成するのに役立ちます。これにより、いかなる組織においても適切なボランティア参加者とイベントとを合致させ、助成金のライフサイクルを自動化し、より大きな影響を与えることができます。

トップエキスパートの洞察と解説が含まれた新しいリソースセンター
世界中のすべての企業とコミュニティが共にこの危機を乗り越えようとしており、日々さまざまインスピレーションを受けたり、引き出したりしています。新型コロナウイルスの危機を乗り越え、次に何が起こるかについてのガイダンスと洞察を提供するため、新しく「Work.comリソースセンター」が設けられ、David Agus博士、Larry Brilliant博士、Scott Gottlieb博士、ハーバードビジネススクールの経済学者、Linda A.Hill氏、政治学者Ian Bremmer氏などの著名な専門家による解説とアドバイスが提供されています。本リソースセンターでは、企業の安定化、ニューノーマルに向けた再始動への適応、そして将来の成長を目指すビジネスリーダー向けのアイデアや業界トレンドに誰でもアクセスできます。

信頼できるパートナーエコシステムによるイノベーションとインパクトの拡大
セールスフォース・ドットコムはパートナーエコシステムと共に、あらゆる規模、業界の組織が、職場に安全に再始動するためのガイダンスとソリューションを提供しています。 アクセンチュア、デロイト、PwCなどのグローバルストラテジックコンサルティングパートナーは、Work.comの開始時から協力している業界とビジネス変革のスペシャリストです。 Salesforceプラットフォームに対する深い理解と、業界固有の知識を備えたこれらのアドバイザーは、組織が将来に向けて変革するための重要なサービスを提供しています。

Fusion Risk Management、Traction Guest、ComplianceQuestなどのパートナーは、Work.comを拡張するために、Salesforceプラットフォームで初のISV（Independent Software Vendor）ソリューションを構築しています。これらソリューションでは、事業継続性とリスク管理計画の構築、サプライチェーンの適応、現場の従業員と訪問者の管理などを顧客に提供します。

「Salesforce Care」により組織は顧客、従業員、パートナーに迅速に対応可能に
8,000社以上の企業がSalesforce Careにすでに登録しています。Sakesforce Careは、危機の初期段階において企業が安定化を図るために設計された無償提供ソリューション群です。 従業員と顧客のサポート*、ソーシャルメディアのモニタリングとエンゲージメント、Tableauを使用したリモートコラボレーションとデータ分析ソリューション、ヘルスケアおよび製造業界向けの特定の製品*、Salesforce Essentialsへの無料アクセスが含まれ、小規模ビジネスを支援します。 セールスフォース・ドットコムは、新型コロナウイルス関連ソリューションの中心的なリソースである「AppExchange COVID-19 Resource Center」も立ち上げ、Amazonと提携して、Amazon Connectへの無料アクセスを提供*し、リモートで作業するサービスチームが接続を維持できるようにしました。*抄訳版注記：現時点で日本国内での提供は予定されていません。

本ニュースへのコメント
Tuff Shedの営業担当バイスプレジデント、Steve Stessman氏は、次のように述べています。「SalesforceとAppExchangeによって、見積から入金までの販売プロセスをデジタル上に移行できていなければ、迅速に適応することはできなかったでしょう。Salesforceとの継続的なパートナーシップにより、ニューノーマル（新常態）における支援を期待しています」

Bitty＆Beau's Coffeeの創設者兼CEOであるAmy Wright氏は、次のように述べています。
「お客様は当社にとって非常に意味があり、我々はお客様とのつながりを維持する必要がありました。お客様には、当社のような小規模企業と我々の使命とのつながりを感じ続けて欲しいと思うからです。この新しい日常で店舗を再開する際には、Salesforceが、当社とお客様との関係をさらに強力にすることを支援してくれるものと確信しています」

価格と発売時期　※当資料に記載の製品・サービスの日本国内での提供時期は現在検討中です。準備が整い次第改めて発表いたします。

• 「Work.com Command Center」および「Shift Management」は、2020年6月に一般提供予定です。いずれもPlatform Starterのアドオンであり、導入価格はユーザーあたり月額5ドルです。「Employee Wellness」は「Work.com Command Center」に含まれます。

• 「Contact Tracing」を含む「Emmergency Response Management」は、2020年5月の後半に一般提供予定です。既存製品の「Health Cloud」、「Service Cloud」、「Lightning Scheduler」、「Salesforce Maps」と新製品「Emmergency Program Management」のスイートです。「Emergency Program Management」は、Enterprise Edition以上の「Health Cloud」または「Service Cloud」ライセンスのアドオンで、ユーザーあたり月額50ドルで販売されます。

• 「myTrailhead」の「New Employee Learning and Well-being」に関するコンテンツは、2020年6月に一般提供され、従業員向け「myTrailhead」に含まれます。価格はユーザーあたり月額25ドルです。

• 新規および既存の顧客は、開始方法等の詳細は「Work.com」から確認できます。

セールスフォース・ドットコムについて
セールスフォース・ドットコムは、顧客関係管理（CRM）のグローバルリーダーであり、デジタル時代において企業と顧客を近づけるお手伝いをしています。1999年に設立されたセールスフォース・ドットコムは、あらゆる規模と業界の企業がクラウド、モバイル、ソーシャル、IoT、人工知能、音声、ブロックチェーンなどの強力なテクノロジーを活用し、360度で顧客と繋がるためのツールを提供します。セールスフォース・ドットコム（NYSE：CRM）の詳細については、www.salesforce.comをご覧ください。

本リリースおよび他のリリースや発表などで言及している今後提供予定のサービスや機能は、現在のところ利用できません。 サービスおよび機能の提供開始日は事前の予告なく延期または中止される可能性があります。セールスフォース・ドットコムのアプリケーションを購入する場合は、現在利用可能な機能を基に、購入の意思決定を行うものとします。 セールスフォース・ドットコムは、本社をサンフランシスコに置き、ヨーロッパならびにアジアでも事業を展開しています。同社は、ニューヨーク証券取引所に上場しており、ティッカーシンボル CRM で取引されています。