2. Service Cloudへの移行が可能にした、チーム間のシームレスな連携
そのために導入されたのが、Service Cloudです。2022年10月にSalesforceから紹介・説明を受け、既存の問合せ管理ツールからの移行を検討。その後わずか1か月で導入を決定しています。採用決定理由について、遠藤氏は次のように説明します。
「決め手になったのはSalesforceとの連携がシームレスに行えることですが、他にも柔軟性が高くカスタマイズが容易なこと、データ集計やレポート作成も簡単に行えることも評価しました。実際にデモを見せてもらったところ、画面構成が見やすく、そのレイアウトも自由に変更できたのです。また外部サービスとの連携が容易なことも、採用を後押ししました。例えば、問合せに対応したときに、その内容をSlackで通知するといったことも、簡単に行えるのです」。
2022年12月には移行に向けた準備に着手。Slackや自社サービスの管理画面上へのService Cloudのチャットの設置、サービスページやメールフォームからの情報動線の埋め込み、画面構成の調整などを行い、2023年1月に活用を開始しています。これだけ短期間で利用開始できたのは、Salesforceに詳しい人材が社内にいたことが大きな理由だと遠藤氏。これに加えてSalesforceのサポートが問合せに迅速に回答してくれたことも、重要なポイントだったと言います。
「Service Cloudへ移行したことで、営業チームとの連携が行いやすくなりました」と言うのは、ネクプロ サポートチームの加藤 瑠威 氏。以前は問合せツールに登録された内容をコピーし、それをSlackにペーストした上で、営業担当者へのメンションをつけて投稿する必要がありましたが、今ではこの工数が不要になったと言います。「さらに、Slackで飛ばした情報がきちんと共有されたのか、相手からの返事を確認する必要があり、これも含めると10~20分かかっていました。Service Cloudなら問合せ内容を登録すればすぐにSales Cloudにも反映されるため、この確認作業も必要ありません」。
また会社への問合せがサポートチームではなく、営業担当者へ届くケースもあります。そういった場合も社内でスムーズな確認ができるため、過去の問合せを取りこぼすことなく、適切な対応を行いやすくなったと言います。
自社製品の管理画面上にService Cloudのデジタルエンゲージメントを設置したことで、営業やカスタマーサクセスチームのメンバーは顧客からの問合せに対するやり取りを、リアルタイムで確認することが可能です。またチャットで行われたやり取り内容は、そのままService Cloudに残されるため、きちんと回答できているかどうかの判断を、後から行うことも容易になったと糸谷氏は言います。「エスカレーションがあった際も、過去のチャット内容をチェックすることで、問題を効率的に解決できるようになりました」。