4. 受注作業時間50%削減、B2B Commerceが部品販売の回復に貢献
「Shima Parts Site」の立ち上げによる効果は、さまざまな形で現れています。そのひとつが受注業務の効率化です。従来は、電話・メール・FAXで注文を受けた担当者が、顧客名や顧客コード、品番などをそれぞれ手入力しなければなりませんでしたが、CRMと部品情報との連携により、そうした作業の大部分は不要となり、作業時間は50%程度削減されました。
加えて、属人化した電話・メール・FAXであれば受注したこと自体を担当者が忘れてしまう可能性があり、実際に「そういえば昨日……」といった“ヒヤリハット”が発生していたそうですが、ECサイト立ち上げによってそうした問題の発生を大幅に抑えられるようになりました。
「『Shima Parts Site』がスタートし、業務が効率化されたことで、受注からお届けまでのリードタイムは確実に短縮されました。部品購入の利便性が高まったことと合わせて、お客様の満足度向上につながるよう進めてきました。
お客様が導入した機械の稼働状況はコロナ禍で悪化し、比例して部品の売上も落ち込みましたが、近年徐々に機械稼働状況も改善し、それに伴い部品販売に関して前期(2023年度)にはコロナ前の売上と同等のレベルにまで回復することができました。Salesforce単体の定量効果を算出するのは難しいですが、『Shima Parts Site』は、年30%を超える伸び率の売上で推移し、経営陣からも評価をいただきました。Salesforce B2B Commerce と部品在庫管理システムがリンクし、部品販売の回復の原動力のひとつになったといえます」
Salesforce B2B Commerceの活用によって、すでに大きな成果を挙げた同社。南出氏は、さらに次の展開へ向けて動き始めています。
「同じ機種の機械でも、号機が違えば部品の品番が異なることがあります。どの品番とどの品番に互換性があるかがわからないと部品の交換はできません。今後は、さらに各機種/号機ごとのS-BOM(Service Bill of Materials:保守部品表)情報を活用し、それらの情報の集約化を加速していきます。当社の製品の多くは海外にも販売されているため、そうした情報を日本国内のお客様のみならず、海外のお客様、海外現地法人や販売代理店への共有が実現できれば、島精機本社だけではなく海外現地法人や販売代理店への確認や問い合わせをもっと減らせるでしょう。
そして将来的には、お客様に導入された多くのIoT化された機械の稼働状況や、各部品の使用時間、使用回数等々の情報とSalesforce B2B Commerceがリンクし、部品交換時期や注文状況や修理/メンテナンスがどうなっているかがひと目でわかるように進めていきたいと思います」
※ 本事例は2024年1月時点の情報です