2. マーケ/営業基盤はSales Cloud 多様なツールと連携できることが重要
「当社のビジネスの主軸は労務管理領域ですが、現在では第2の柱としてタレントマネジメント領域にも力を入れています」と語るのは、SmartHR 業務推進グループでマネージャーを務める新田 昇平 氏。労務管理クラウドは5年連続でシェアNo.1となっており、タレントマネジメントシステムも顧客満足度No.1を獲得しています。「これらのビジネスモデルはSaaS型であるため、お客様のチャーンレート(解約率)をどれだけ抑えられるかが重要です。そのため無理に顧客を獲得するのではなく、より広い顧客層を視野に入れた上で、当社のサービスを本当に望んでいるお客様をリードにつなげるようにしています」。
そのために活用されているのが、Sales CloudとAppExchangeの複数のアプリケーションです。AppExchangeとは、Salesforce向けに開発された専用のアプリケーションストアのこと。あらゆる業種や業務向けのアプリケーションが揃っており、これらをインストールすることで、様々な機能拡張やカスタマイズが可能になります。
SmartHRがSales Cloudを導入したのは2017年9月。この頃はインサイドセールスの立ち上げ期であり、月間200件のリードをスピーディーに対応する必要がありました。ここでSales Cloudが選択された理由について、新田氏は次のように説明します。
「マーケティングと営業は、事業活動の根幹を成す要素であるため、様々なツールと連携して使えることが重要です。その基盤としてSalesforceを利用しているのは、マーケティングからインサイドセールス、営業、カスタマーサクセスに至るまで、幅広い領域をカバーできるからです」(新田氏)。
Sales Cloud導入の2年後には、AppExchangeのアプリ導入も開始。これに関しては、SmartHR インサイドセールスグループ IS Opsユニットでチーフを務める中村 祐太 氏が、次のように述べています。なお所属名についている「Ops」とは、各部署でSalesforceを軸にオペレーションを管理・運営するチームを意味しており、IS Opsは「インサイドセールスの生産性を上げる」「戦略立案や意思決定に貢献する」といった役割を担っています。
「Salesforceはカスタマイズ性が高く業務に必要なものを柔軟に独自開発することは出来ますが、初期構築の工数は良しとしても、機能の保守にかなりの社内工数がかかってしまいます。これに対してAppExchangeであれば、カスタマイズの工数をかけることなく、Salesforceの上にスピーディに機能を追加することが可能です。もちろんSalesforceから独立したサービスを導入するという選択肢も考えられますが、Salesforceから認定されているAppExchangeの方が、はるかに大きな安心感があります」。