1. 資料請求からのジャーニー定義で、前年比 154%の新規入会を記録
Z 会は、複数のチャネルで会員を獲得しています。中でも、自社の Web サイトを通した会員獲得は年とともにその重要性を増してきました。
しかしながら、資料請求から資料の郵送、メール配信、そして個別顧客とのコミュニケーションに至るプロセスは、硬直化してしまっていました。これは、基幹システムをベースにアクションを起こしていたためです。たとえば、メール配信のタイミングは「資料請求直後のサンキューメールを配信する」、その後は「決まった日にそれまでの当該資料請求者にメールを一斉配信する」などとなっており、個別に対応するためには人が対応するか、多大なコストをかけて基幹システムを改修する必要があったのです。これは、現実的な解決策ではありませんでした。
そこで同社は、Marketing Cloud を採用し、カスタマージャーニーに基づいて個別にアクションできるプロセスを作り上げました。
Web による会員獲得プロセスは、広告から始まります。広告を見て興味を持った潜在顧客が、Z 会の Web サイトを訪問し、そこから資料請求を行う流れになります。Marketing Cloud では、その後のプロセスを整理しました。基幹システムと情報は共有しますが、資料請求してくれた顧客情報は、一旦 Marketing Cloud 側で統合します。その上で、適切なタイミングで、適切な内容のメールを顧客に送付できるようにしたのです。
中高事業本部 マーケティング部 高校マーケティング課 課⻑ 柳 恵里子氏は、「以前に一⻫配信していたときにも、入会に結びつくメール配信のタイミングは把握はしていました。ただ、実際に個別対応を行うとなるとリソースは足りず、コスト面でも厳しかったのです」と話します。「Marketing Cloud で自動化したことで、最適なタイミングで個別にアクションできるようになりました」。
実際に、取り組みを始めて 1 年後の 2019 年には、Marketing Cloudの施策経由の入会は前年比 226%となりました。その後もジャーニーは増やしており、学年別/コース(タブレット/テキスト)別/志望大学別など、さまざまな切り口でメール配信をできるようになっています。
ジャーニーは、入会後も続きます。「会員の皆様に、追加受講を提案するなどアップセル施策も考えられますが、それより“しっかり続けて成果を出してもらう”ことを意識しています。きちんと学習してくれているかどうかを確認できるようなコミュニケーションを作っていくことが理想です」(同氏)。