クックビズ株式会社

会社が今後急速な成長を果たしていくには、Salesforce以外の選択肢はありません。とにかく全てのビジネスプロセスをSalesforceで完結させたいと考えました”

クックビズ株式会社 取締役 COO 兼 事業統括部門長 生田 亮人 氏
 

ビジネス規模が急拡大することで
Excel管理と会議による共有では限界に

「食に関わるすべての人の成長を実現する」をミッションに掲げ、飲食・フード産業に特化した人材サービスを提供しているクックビズ。業界トップクラスの飲食特化型求人サイト「クックビズ」や、即戦力人材をピンポイントで採用できる人材紹介サービス、サブスクリプションモデルのスカウトサービス「ダイレクトプラス」等を提供する一方で、人材育成のための研修サービスや、人材定着等を支援するコンサルティングサービスも展開。「クックビズ」の年間利用者数は300 万人に達しており、常時数万件以上の求人が掲載されている。
「現在はかなりの規模になりましたが、当初は大阪の雑居ビルで営業3 名からのスタートでした」と語るのは、クックビズ 取締役 COO 兼 事業統括部門長の生田 亮人氏。営業管理の方法も、ホワイトボードを使ったシンプルなものだったと振り返る。「求職者の氏名を書き出し、求職から採用までのどの段階にいるのかを、花を付けることで可視化していました。その後東京に進出して2 拠点体制になった頃に、Excelで管理して会議で共有するという方法へと移行していきました」。
しかしビジネス規模が拡大するにつれて、この方法は限界に直面する。会議による情報共有ではリアルタイム性が乏しく、遠隔拠点の状況も把握しにくいという問題が生じていたのだ。そこで2010 年頃から営業管理を円滑化するための情報収集を開始。当時は毎週のように資料請求を行っていたと生田氏は語る。Salesforceを知ったのも、まさにこの頃。資料請求の直後に営業担当者から連絡をもらい、検討を始めたと言う。
その後、最終的に2012 年にSalesforceの採用を決定。会社が今後急速な成長を果たしていくには、Salesforce以外の選択肢はないと判断したのだ。

 

 

Salesforceの優れているところは
リアルタイムの可視化と自由度の高さ

「実はこの当時、人材紹介のマッチングまでSFAでカバーしている事例は見当たりませんでした」と生田氏。マッチングのプロセスは複雑で、これをどこまでSalesforceに実装できるかが、導入の成否を左右する大きな鍵になっていたと説明する。「とにかく全てをSalesforceで完結させたいと考えていました。この要求に対してもセールスフォース・ドットコムの担当者は、真剣に対応してくれました」。
その結果、マッチングまでカバーできる仕組みをSalesforce上で実現。2013 年10 月からSales Cloudの利用が開始されている。
「Salesforceの優れているところは、営業活動の状況をリアルタイムで可視化できる点と、自由度の高さにあります」と語るのは、クックビズ 執行役員 兼 コミュニケーション本部 本部長の東 光一氏。導入後は営業プロセスに関連した設定を数ヶ月毎に変更していた時期もあったが、Salesforceならそういった新しいニーズにも容易に対応できると言う。「また事業規模の拡大フェーズでは従業員の教育も重要になりますが、システムの中に担当者のベストプラクティスが蓄積されていくことも、大きなメリットになっています」。
2017 年2 月にはTableauも導入。Sales Cloudに加え、他のシステムのデータもTreasure Dataで集約し、Tableauで分析できるようにしている。その結果、マネージャーが様々な視点からチームの数字を見られるようになったと言う。
Treasure DataはSales Cloudからデータを受け取るだけではなく、他システムから集められたデータをSales Cloudへと渡す役割も担っている。これによって一気通貫で可視化できるようになっているのだ。

管理業務に費やす時間を大幅に削減
各種KPIの包括的な把握も可能に

「当社のビジネスでは求人企業と求職者という2種類の顧客がいますが、いずれの営業プロセスもSalesforceで管理しています」と語るのは、クックビズ 人材紹介事業部 事業部長の三輪 智之氏。これによって管理業務は劇的に変化したと言う。「私が入社した頃はまだExcelを使っていましたが、管理業務に1 日6~7 時間を費やしており、毎日残業が続いていました。人材紹介事業部の人員はその頃の5 倍の規模になっていますが、もしExcelでの管理を続けていたらと思うとぞっとします」。
その一方で、人材紹介のマッチング件数は当時の10 倍になっている。1 人あたりのマッチング件数は2 倍になっており、効率が大幅に向上していることがわかる。マッチング後の状況もSalesforceで一元管理し、その情報を転職支援に活用していると言う。
またクックビズ 営業開発室 室長の杉本 大祐氏は「広告事業の体制も圧倒的に変わりました」と語る。以前は営業担当者本人の申告をもとに管理を行いその履歴も残っていなかったが、今では事実ベースで全ての履歴を残しており、Salesforceだけで管理業務が完結すると言う。このような変革によって、現在では人員も売上も20 倍になった。
さらに、現在は求職者の応募から採用決定までの流れをTableauでも可視化し、これによってより包括的にKPIを把握できるようになっている。また飲食特化スカウトサービスの「 ダイレクトプラス」を立ち上げた際には、The Modelを ベースにセールスフォース・ドットコムのノウハウをビジネスプロセスに組み込んだ。
「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出されたタイミングでテレワークに切り替えましたが、Salesforceのおかげで円滑に実施でき、業務が止まることはありませんでした」と生田氏。「今後の更なる成長をSalesforce活用で実現していきます」。
※ 本事例は2020年7月時点の情報です
 
 

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