グローバル市場の企業競争はますます熾烈を極めています。P&G のような巨大企業でも、コストの有効活用は緊急課題となっています。 消費者製品を扱う P&G 社の 1 事業部門であり、業務用の洗浄剤を販売している P&G プロフェッショナル (PGP) は今、従来とは異なる新しいアプローチでコストを抑え、大きな成果を獲得しています。 グローバル IT マネージャーのデイブ・ジーグラ―氏は「Salesforce のおかげで、効果的に競争力を伸ばせています」と述べています。

PGP は、濃縮洗浄ソリューションや、自動希釈システムのトップサプライヤーであり、 自社製品を配合するためのシステムを、設置、保守しています。 P&G 社が、ビジネスをワンランク上にレベルアップするためには、ホテル、レストラン、学校、生活介護施設、企業など、あらゆる顧客の情報を幅広く取得する必要がありました。さらに、ビジネスニーズの変化に柔軟に適用していく必要がありました。 そこで、同社は従来型システムの代わりに Salesforce を採用しました。従来型のシステムは管理が複雑で、新しいビジネスニーズにも素早く対応できず、サポート費用もかかっていたからです。

PGP では、独立した代理店によるネットワークを通じて製品の販売を行っているため、リードの割り当てや、商談に関する連携作業、情報共有などの作業を、円滑に進めることが肝心となります。 PGP のパートナーや社員は、Salesforce ですべてのデータを一括管理することによって、コールセンター、フィールドセールス、テクニカルサービスといった部門の垣根を越えて業務内容を調整し、情報を素早く共有しています。 「まずは、デジタル版の未解決問題一覧や顧客レコードなど、基本的な CRM 機能から使いはじめました。Sales Cloud はいまや、業務の管理に欠かせないツールとなっています」とジーグラ―氏は語ります。

iPad で Salesforce を活用することにより、PGP の営業担当者は、オフィスの外にいても業務をこなすことができます。居場所に関係なく、業務内容の確認や発注が行えるため、生産性も大幅に向上しています。 さらに、営業担当者は、営業促進用のデジタル画像を使うことで、顧客により魅力的なプレゼンテーションを紹介できるようになりました。 タブレット PC 使って製品仕様を顧客に紹介できる上、見込み客がどの程度の量のソリューションを注文する必要があるのかを、速やかに見積もることができます。また、競合他社の製品を使った場合に比べて、自社製品のコストがどのくらい安いかを素早く計算できます。 その結果、商談が成約に至るまでの時間が短縮され、印刷物の量が減ったことで、コストも節約できています。

PGP のカスタマーサポートチームは、Service Cloud を活用することにより、製品の有効性、希釈方法、機械の操作などに関する質問にも素早く回答できています。 また、事後メンテナンスや予防メンテナンスを行っているフィールドサービスチームにとっても、情報の共有は欠かせません。 「営業チームとサービスチームは、協調して業務を進める必要があります。実際、非常に高い割合で、共同作業が発生しています」とジーグラ―氏はコメントしています。 「今はどちらのチームも Salesforce を活用して、業務を速やかに、効果的にこなしています」