Gartner®国産CRMベンダーのマーケット・ガイド:2023年(デジタル・コマース編)
国産ベンダーと外資系ベンダーの位置付けと特徴を解説するとともに製品選定の際の留意点をガートナーが解説

日本市場においても顧客の多様化と競争の激化が予測される業界であればなおさら、今後は単なるデジタル・コマースの範疇を超えたCXに主眼を置いて業務機能を強化する必要に迫られる可能性は高く、それに応じたソリューションが求められることになるであろう。有力な方向性としては、特定のチャネルのみに注力するのではなく、顧客ライフサイクルもしくはカスタマー・ジャーニーを通じた顧客中心的なCXの観点からアプリケーションを選定することになる。この場合、一元化された顧客情報を中心として隣接するマーケティング、営業、顧客サービス∕サポートといった各種の顧客接点アプリケーションとデジタル・コマース・アプリケーションを連携させていく必要がある。実際に、CRM/CX関連のスイート型アプリケーション製品ではそのような統合的なアプローチを取っており、デジタル・コマース・アプリケーションはその一部として発展していくと考えられる。しかし、現時点において、そのようなアプリケーション製品はグローバル規模のものに限られている。よって、短期的な課題を解決するために国産ベンダーを選定する場合であっても、中⻑期的で戦略的な視点から、そのようなグローバル規模のメガベンダーとの連携を視野に入れておくことが推奨される。
Gartner®, 国産CRMベンダーのマーケット・ガイド:2023年 (デジタル・コマース編), Kensuke Kawabe, 8 February 2023
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