CDPとは?顧客データを管理するカスタマー・データ・プラットフォームを解説

投稿日:2022.08.01
CDPとはCustomer Data Platform(カスタマー・データ・プラットフォーム)の略語で、日本語にすると「顧客データ基盤」、つまり顧客のデータを収集し統合的に管理、活用するためのプラットフォームです。CDPの基本機能から活用方法、メリット、DMPとの違いまで解説します。

CDPとは?

先述の通りCDPとは、顧客データを収集し統合的に管理・活用するためのプラットフォームのことです。データ収集や連携、分析などの機能が備わっています。

CDPの特徴は、さまざまなシステムと相互に接続できることです。複数システムの蓄積データをCDPに集約して管理・分析することで、膨大なデータの活用が可能になります。

CDPが連携して格納できるデータは、顧客の年齢や性別といった属性データだけではなく、アクセスログ、顧客識別用のメールアドレスやID、顧客の行動データ、環境パラメータ、アンケートデータなどもあります。

CDPの目的

CDPの目的は、顧客データの総合的な収集・統合・分析です。分析結果を活用して、顧客に合わせた最適な体験を提供することでもあります。

CDPの魅力は、社内に散らばっているさまざまなデータを1つのプラットフォームにまとめ、活用できることです。データとは、単独で存在していても十分活用できないもので、複数のデータと相互に比較したり、掛け合わせて分析をしたりすることで真価を発揮します。

まさにその分野に特化したプラットフォームがCDPで、情報の羅列として存在していたデータを、顧客の傾向やニーズをつかむための要素として生まれ変わらせることを目的としています。

CDPが必要とされている背景

CDPが必要とされている背景には、顧客購買行動の変化により、顧客一人ひとりに合わせたマーケティングが求められていることが挙げられます。

近年、決済サービスの多様化やSaaS(Software as a Service)やシェアリングサービスなどの普及により、顧客の購買行動や顧客化してからのマーケティング活動・CRMは、以前より複雑になっています。それを理解するには、CDPの詳細なデータ分析によって、顧客が抱えるニーズの傾向や、属性とニーズの相関などを明らかにする必要があるのです。

 
 
 
 
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CDPの基本機能

CDPの基本機能は下記の3つです。

  • データの収拾
  • データの統合
  • データの分析

ざっくり言うと、社内データを集め、1つに統合し、それらを掛け合わせて分析をするという機能を持っています。機能の全容はシンプルですが、どれもデータアクティベーションや、顧客が抱えている意識や欲求である「顧客インサイト」の獲得には欠かせない機能です。

具体的には、さまざまなCRM(顧客管理)インスタンスやクラウド製品、eコマースエンジンなどに分散されている顧客データを1つの顧客IDに統合し、次に顧客ごとに紐づいたデータを照合してプロファイルを作成。そのデータをもとに現実のターゲットの行動を把握することで、マーケティング施策の指針を得ることにつながります。

では、各工程について詳しく見ていきましょう。

データの収集

CDPは、社内基幹システム、MA(マーケティングオートメーション)ツールやSFA(営業支援システム)CRMツールといったさまざまなシステムと連携し、顧客情報を収集します。

データ共有を前提としたシステムはもちろん、これまで顧客データを共有していなかったデータベースからも収集可能です。さらに、実店舗で獲得できるオフラインデータに対応しているケースもあります。

多くのデータを収集できると、より精度の高い顧客インサイトを獲得できるようになります。OMO(オンラインとオフラインの融合)が盛んに叫ばれ、MAによる1 to 1マーケティングが広がる今、さまざまなデータをCDPに統合することは、顧客に寄り添いながら共に歩んでいくカスタマージャーニー設計に欠かせないものと言えるでしょう。

データの統合

CDPで収集する前の顧客データは、WebサイトやSNS、アプリ等の閲覧・行動履歴、購買履歴、アンケートデータ、スマートフォンの位置情報などさまざまなものがあり、すべてバラバラの状態です。それをCDPにより一元化することで、あらゆる情報を顧客それぞれに紐づけて統合できます。

紐づけられるデータは、メールアドレスや携帯電話番号といった既知の顧客IDだけでなく、匿名のCookieやモバイルデバイスのIDといった、顧客が企業とデータを共有する前に収集された情報も含みます。

一度紐づければ、その後の顧客の行動はひとかたまりのデータとして1つのプロファイルに集約されます。これにより、メールキャンペーンがきっかけで始まったやり取りを関連付けてWebサイト上でも同じ顧客に引き継ぎが可能となる「クロスデバイスID」も実現できます。

データの分析

CDPでは、収集・統合したデータ同士を掛け合わせることで傾向や相関などを分析でき、また、分析データをMAツールやCRMツールなどで活用できます。これによって顧客インサイトの発見につながり、顧客本人ですら気付かなかったソリューションを提供できる可能性も出てきます。

顧客の統合プロファイルをリアルタイムで活用することで、エクスペリエンスのパーソナライズも可能。メール送信エンジンやコンテンツ管理システムなどとも連携でき、分析データを活用できる幅は非常に広いです。

また、自社で保有する1st Partyデータだけでなく、外部サービスの3rd Partyデータとも連携可能です。既存顧客情報と匿名情報を組み合わせての分析・再構築や、自社データをさまざまな指標と組み合わせて分析もできます。

CDPとDMPとの違い

DMPとは「Data Management Platform」の略称で、日本語で「データ管理プラットフォーム」と訳されます。DMPのおもな機能は、インターネット上で収集されたデータの取得で、デジタル広告施策の最適化を目的としています。

取得できるデータは、Webサイトを訪れたユーザーの行動履歴や属性データといった匿名性のものが基本で、それらを分析した結果から、ユーザーに最適なデジタル広告を配信します。

一方のCDPは「顧客データプラットフォーム」であり、データの収拾対象や種別はもちろん、利用目的も異なります。

また、CDPでは属人性が高いクローズドなデータを取りあつかうことも、DMPとは異なります。CDPはオンライン・オフラインをまたいでデータを収集し、顧客ひとりひとりを識別して取りあつかう傾向が強いです。

CDPのメリット・活用方法

CDPの代表的なメリットは、顧客のニーズや嗜好、行動をより深く理解して、一人ひとりに合わせた効果的なマーケティング施策ができることです。

大量の顧客データを一元管理し、その中から、個々の傾向や属性を導き出し、詳細な顧客象を浮かび上がらせます。

CDPの活用例

CDPで収集・統合・分析したデータの活用例をご紹介します。

こちらは、CRMから得た「会員情報・購買履歴」、基幹システムから得た「商品カタログデータ・コンテンツデータ」、ECサイトから得た「行動データ」を、CDPが収集・統合して分析した例です。

これら3つのデータは、単独ではデータ以上の情報を得られませんが、それぞれを掛け合わせて分析することで、そこに内包されている顧客の人となり、すなわち、ニーズや好みとその背景、買い物の仕方や頻度などが明らかになります。

顧客の人となりが浮き彫りになることで、適切な商品・サービスのピックアップやベストタイミングでのアプローチにつながります。CDPとはいわば、データの中に隠された人となりを見つけ出し、顧客に寄り添うプラットフォームなのです。

 

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