知っておきたいマネジメントの基礎知識

投稿日:2019.11.21
組織を効率的に動かす役割を担うマネジメント。定められた目標を達成するためには、業務だけでなく、資金や人材といった経営資源を管理していく必要があります。
ここでは、マネジメントの目的、手法のほか、マネージャーの役割や仕事内容など、マネジメントの基礎知識についてご紹介します。

マネジメントとは?

ビジネスシーンにおけるマネジメントとは、売上額や利益額などの目標を適切に設定して、予算や人材を効率的に活用して、目標の達成を目指すことを指します。

さまざまな人がマネジメントの意味を定義していますが、アメリカの高名な経営学者であるピーター・ドラッカーは、著書『明日を支配するもの 21世紀のマネジメント革命』(1999年刊、ダイヤモンド社)の中で、マネジメントの定義を「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」と記しています。

適切なマネジメントを行えば、組織のパフォーマンスは向上します。特に、現在のような、ビジネス環境の変化が激しい時代では、同じ手法ばかりを続けていては、売上などの目標を達成することや、成長を続けていくことが難しくなるでしょう。 そこで企業は、人材育成や業務効率化、生産性向上といったマネジメントを、時代の状況に応じて続けていく必要があるのです。

マネジメントの父、ピーター・ドラッカー

前述したピーター・ドラッカー(1909~2005年)は、「マネジメントの父」ともいわれています。 1939年頃から、経営・経営者に関する書籍を書き始め、1954年に出版された『現代の経営』は、今でもマネジメントに関する代表作となっています。

『マネジメント』(1973年刊)の内容を初心者向けに一冊にまとめた『マネジメント【エッセンシャル版】基本と原則』(2001年刊、ダイヤモンド社)は、マネジメントが果たすべき使命や役割、取り組むべき仕事、中長期的に考えないといけない戦略などについて具体的に説明しており、マネジメントの入門書といえる一冊です。

また、ドラッカーの『マネジメント』を初心者にもわかりやすいように書いた解説本、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海・著、2009年刊、ダイヤモンド社)がベストセラーを記録したのも、記憶に新しいのではないでしょうか。

マネジメントの目的と役割

マネジメントの目的は、組織の経営資源を効率的に運用し、目標に向かって成長させ続けていくことです。また、ドラッカーは、マネジメントの役割を次のように説明しています。(『マネジメント【エッセンシャル版】基本と原則』より引用)

  • 自らの組織に特有の使命を果たす。
  • 仕事を通じて働く人たちを生かす。
  • 自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。

マネジメントの種類

マネジメントには、組織階層ごと、業務領域ごとなど、対象とする階層・領域によって、さまざまな種類があります。ここからは、それぞれの種類をご紹介します。

組織階層ごとのマネジメント

組織のマネジメントは、属する階層によって3つに分けることができます。
経営者層が行うトップマネジメント、中間管理職が属する管理者層が行うミドルマネジメント、チームリーダーのように現場で働くスタッフを統率する監督者層が行うロワーマネジメントがあります。

業務領域ごとのマネジメント

業務領域ごとにも、マネジメントはいくつかの種類に分かれます。特に、メンタルヘルスに焦点をあてたマネジメントは、昨今の働き方改革の流れもあり、注目を浴びています。
組織運営、人材管理、メンタルヘルス領域、それぞれのマネジメントは次のとおりです。

マネージャーの仕事内容

ドラッカーは、マネジメントを担うマネージャーの基本的な仕事には、「目標設定」「チームづくり」「動機づけとコミュニケーション」「評価」「人材育成」の5つがあるといっています。それぞれの内容について見ていきましょう。

目標設定

部下やチームのゴールを決める目標設定は、マネージャーの仕事です。チームメンバー全員がきちんと理解できるよう、目標を明確に定めることが重要です。

チームづくり

組織では、目的ごとにチームが編成されますが、このチーム編成もマネージャーの役割です。必要な業務を把握し、分析・整理を行い、行うべき具体的な作業に照らし合わせながら、チームを編成していきます。

動機づけとコミュニケーション

部下やチームメンバーが前向きに仕事に取り組めるように、モチベーションを引き出すことも、マネージャーの大切な仕事です。コミュニケーションを適切にとりながら、仕事をしやすい環境となるように努めます。

評価

設定した目標に対して、きちんと成果を出したか、貢献したのかといった評価も行っていきます。それに伴い、適切な評価をするための評価制度などの整備や、改善も行う場合もあります。

人材育成

人材育成も、マネージャーの大きな仕事のひとつです。人材の育成は、組織全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
最大限の効果を発揮できるような人材を育成するためには、チームメンバーに適材適所の仕事を与えたり、メンバーのスキルアップをサポートしたりする必要があります。

マネージャーに必要なスキルとは?

マネジメントを遂行するマネージャーには、組織を管理するにあたって必要なスキルがあります。 マネジメント職であるマネージャーの業務スキルと、一担当者が持つ業務スキルでは、求められるものが異なるのです。ここでは、マネージャーに求められる代表的なスキルをご紹介します。

判断力・分析力

マネージャーには、的確な判断力や分析力が求められます。
もし、マネージャーの判断がぶれた場合、結果が出ないばかりでなく、部下やチームメンバーが不信感を抱いてしまいます。
結果が出るような判断をするためには、ひとつの事柄や出来事にとらわれすぎず、客観的かつ広い視点を持って現状を分析していくスキルが必要となります。

部下の能力を把握し、さらに引き出すスキル

部下がどのような能力・スキルを持ち、今はどんな状況に置かれているのかを把握することも必要です。
そのためには、部下の性格や行動パターン、長所、短所といった個性を理解しておく必要があります。
さらに、その能力や長所が最大限に発揮されるような環境を作り上げておくのもマネージャーの役目です。相手の立場も考慮しながらコミュニケーションをとり、目標設定を適切に行ったり、時には励ましたりすることで、部下のモチベーションを上げていきます。

管理スキル

マネジメントとは、部下やメンバーに指示をした後に、ただ叱咤激励することだけではありません。 現状を把握しながら目標を設定して、その目標を達成するまでの計画を立て、その計画の進捗状況を管理し、フォローをしていくところまでがマネージャーに必要なスキルだといえます。

経営に関する知識

マネージャーには、経営に関する知識も必要となります。経営の知識を利用して課題を認識し、実際のマネジメントに活かすことで、効率の良いマネジメントを行うことができます。

問題が起きたときにマネージャーに求められる視点

業務で問題が発生したときによくありがちなのは、「犯人探し」や「責任追及」を行うことです。しかし、マネージャーに求められるのは、「誰が悪かったのか」を追及することではありません。 マネージャーは、「何が問題だったか」という視点に徹する必要があります。問題が起こった原因を追究し、「今後同じような問題を発生させないためには、どのようにすればいいのか」といった対策を立てていくことが大切です。

あくまでも問題についてのみを考え、問題を起こしてしまった人を責めることがないようにしなければいけません。問題の原因だけにフォーカスすれば、今後はその問題が生じないような対策を講じられますし、問題を起こした従業員のモチベーションを下げずに済むようになります。

問題の原因を徹底的に調べ、その再発を防止するためには、問題の発生原因とその経緯を記録しておく必要があります。そのためには、次にご紹介するようなツールの導入が役立つでしょう。

SFAツールを活用したマネジメントのメリット

ツールを活用することにより、効率的で効果的なマネジメントが行えるようになります。
たとえば、SFA(営業支援システム)を導入すれば、営業マネージャーは、次のようなメリットを享受できるようになります。

営業活動の見える化

「今、アプローチしている顧客は、どのくらいの予算を持っているのか」「必要な営業活動を、担当者は適切に行っているのか」「進行中の案件は今どのような状況にあるのか」「イレギュラーな商談を行っていないか」といった内容を認識することで、チームの現状把握や営業プロセスの改善が行いやすくなります。
また、部下やチームメンバーに対して、マネージャーとして的確なアドバイスや適切な評価ができるようになります。

営業情報の共有化

SFAの導入により、これまで属人化されていた営業情報や営業ノウハウは、日々蓄積されていきます。これらの情報は共有化され、営業担当者なら誰でも参照できるようになります。過去の成功事例を参考にすれば、効果的なアプローチも期待できるでしょう。
また、営業担当が異動するときや、退職するときの顧客情報・商談情報の引き継ぎは大切です。その点、SFAを導入していれば、顧客情報も共有化されているので、引き継ぎがスムーズに行えます。

正確なレポート作成が簡単に

今後の方針や戦略を練るために必要なレポートは、正確な数字を基に作成する必要があります。とはいえ、多くの営業担当者を抱えていれば、集計までにかなりの労力と時間がかかります。
その点、SFAならば、数値データを簡単に集計・分析でき、見やすい形に整えて出力できるため、営業会議で必要になる報告資料も、すぐに作成できるようになります。

適切なマネジメントを行うことで強い組織を作る

マネジメントがうまく機能すれば、売上や利益の向上といった目に見える成果のほかに、メンバーのモチベーション維持やスキル向上につながるようになり、組織そのものが活性化されます。
マネジメントを任せられた人は、まずは、マネージャーがやるべき仕事を理解し、必要な能力を身に付けることが大切です。さらに、SFAといったツールを上手に活用しながら、適切なマネジメントを行い、組織を強化する。これこそが、企業が継続的な成長を続けていく原動力だといえます。
 

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