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マーク・ベニオフからステークホルダーの 皆様への手紙(2023年)

※本資料は2023年4月19日に米国で発表されたMarc Benioff’s 2023 Letter to Stakeholdersの抄訳をもとに、ステークホルダーインパクトレポート日本語版の公開に合わせて編集を加えたものです。

2023年4月19日、Salesforceは年次のステークホルダーインパクトレポートを発行しました。このレポートは、環境、社会、ガバナンス(ESG)の透明性に対する当社のたゆまぬ取り組みを示し、ステークホルダーの皆様とその情報を共有し、長期にわたる進捗状況をご報告するものです。

株主のみならず、すべてのステークホルダーの価値を重視することで、企業はさらに成功し、コミュニティはより平等に、社会はより公平に、そして地球はより健全になります。多くの地球規模の課題に直面するなか、企業自らのリソースを活用してさらなる公平性、平等性、持続可能性を実現する世界を創ることは極めて重要です。

Salesforceは企業が株主、従業員、顧客、地域社会、地球を含むすべてのステークホルダーに対して誠実に貢献するとき、ビジネスは社会を変えるための最良のプラットフォームになると信じています。だからこそ、24年前にSalesforceが設立されたとき、株式の1%、製品の1%、就業時間の1%(1-1-1モデル)を社会に還元することを約束しました。

Salesforceは企業が株主、従業員、顧客、地域社会、地球を含むすべてのステークホルダーに対して誠実に貢献するとき、ビジネスは社会を変えるための最良のプラットフォームになると信じています。

マーク・ベニオフ Salesforce 会長 兼 CEO

創業以来、Salesforceは非営利団体や教育機関に、6億5,800万ドルを超える助成金を提供し、世界中の従業員が行うボランティア活動は830万時間以上に達しています。5,4000以上の非営利団体や教育機関が、無償または割引価格でSalesforce製品を使用しています。私たちは、17,000以上の企業がPledge 1%の活動を通じて、私たちの「1−1−1」の社会貢献モデルを採用していること、また、当社がEthisphere Instituteから「世界で最も倫理的な企業」の1社に14年連続で選ばれていることを誇りに思っています。

そして、それと同時にSalesforceは、信頼、カスタマーサクセス、イノベーション、平等、サステナビリティという当社のコアバリュー(大切にする価値観)を指針として、世界で最も急成長しているエンタープライズソフトウェア企業となり、IDCによって10年連続で世界No.1のCRMプロバイダーに選出されています。

2023年度も、さまざまな形でステークホルダーの皆様の成功に貢献しながら、利益を伴う成長を推進しています。

国連グローバル・コンパクトの参加企業として、Salesforceは国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったビジネスのあり方を推進する世界的な動きを主導し、より安全、より平等で、持続可能な未来を構築するために尽力しています。第10回目となる2023年度ステークホルダーインパクトレポートを皆様にお届けできること、そして、この10年間、Salesforceが最も大切にしている信頼という価値観を指針として、環境・社会・ガバナンス(ESG)の透明性を実現できたことを誇りに思います。

私たちの地球を守る

Salesforceは、サステナビリティを第五のコアバリュー(大切にする価値観)と位置付け、環境保護への決意を正式に宣言しました。そして実際に、バリューチェーン全体における残余排出量のネットゼロ化と、世界全体の事業活動において100%再生可能エネルギー化*を達成したことを誇りに思います。私たちはNet Zero Cloudを通じて、あらゆる規模、あらゆる業界の企業がネットゼロへの移行を加速できるよう支援しています。Salesforceは気候変動アクションのハブとして、また高品質のカーボンクレジットを検索、購入できるサイトとして、Commerce Cloudを基盤としたNet Zero Marketplaceを立ち上げました

Salesforceは、2030年までに世界中で1兆本の樹木を保全、再生、育成することを目指して2020年に組織された1t.orgの創設メンバーであり、自然を基盤とした解決策(NbS)にも力を入れています。また、独自に1億本の保全・再生・育成を目標に掲げ、すでに4,500万本以上を達成しました。Salesforce海洋サステナビリティプログラムでは、マングローブ、昆布、海草、サンゴ礁の保全、再生、投資を支援し、沿岸コミュニティの気候変動に対するレジリエンスの構築に取り組んでいます。2023年度には、新たな取り組みとしてSalesforce Accelerator for Natureを発表し、非営利団体が展開する喫緊の気候ソリューションの技術革新や規模拡大をサポートしています。

また、世界経済フォーラムと共同で立ち上げたプラットフォームUpLinkは、今や59,000人以上のエコプレナー(環境起業家:最先端の気候変動ソリューションを開発するイノベーター)のハブとなり、活動を支えています。さらに、1億ドル規模の基金であるEcosystem Restoration & Climate Justice Fundから、気候変動やコミュニティのレジリエンスを強化するソリューションに1,200万ドルを寄付しました。

平等の推進

Salesforceは、平等のコアバリュー(大切にする価値観)を指針として、すべての人が尊重され、ありのままの存在を認められ、意見を尊重されるインクルーシブな職場環境の整備に取り組んでいます。同一労働同一賃金を信条として、説明のつかない賃金格差を是正するために、毎年監査を実施しています。

2019年に、平等への取り組みに関する透明性と説明責任を明確化することを目的として、構成比(レプレゼンテーション)に関する3つの複数年目標を設定し、そのうちの2つについては早期に達成しました。それ以降も、平等をさらに推し進めるために、常に新たな目標を設定しています。今年度は構成比に関して、2026年末までにグローバルにおいて性自認が女性またはノンバイナリーである従業員の比率を40%に増やすという目標を設定しました。2020年以降、Salesforceは人種の平等と公正を推進する団体を支援するために、1億2,800万 toドル以上を寄付し、世界中の従業員は61万時間以上のボランティア活動を行いました。また、黒人経営の企業に1億ドルを拠出するという目標も達成しています。当社の倫理的・人道的利用推進室は、Salesforce製品のデータ倫理とアクセシビリティの向上に日々取り組んでいます。

機会の創出

2023年度は、地域の学校への支援を開始してから10年の節目の年となりました。世界中で学校や教育関係者に対し、1億6,500万ドルを超える助成金を提供しました。Principal’s Innovation Fundを通じ、学校が特に必要とするSTEM教育や、学生と教員のウェルビーイング向上プログラムなどを支援するために、使途制限のない資金を提供しています。

現在、Salesforceを使ってイノベーションを推進し、新たなキャリアを切り拓いている1,900万人以上のTrailblazer(トレイルブレイザー:先駆者)が集まるコミュニティが形成されています。また、世界中で500万人以上の人々が、Salesforceが無償で提供するオンライン学習プラットフォームTrailheadを利用してスキルを高め、増大するデジタル人材の需要に応えてきたことを誇りに思います。

常に感じていることですが、ここに挙げた成果を実現できたのは、ステークホルダーである皆様と、私たちのコアバリューに対する賛同や支援のおかげです。株主の皆様の価値のみにとどまらず、ステークホルダーの皆様の価値に注力することで、私たち企業は成長し、同時に地域社会も活性化していくのです。皆様からの信頼とご支援に心から感謝いたします。

マーク・ベニオフ
Salesforce 会長 兼 CEO

ステークホルダーインパクトレポートの全文はこちら

※1:100%再生可能エネルギー化とは、当社が世界各地で1年間に消費する電力量に相当するエネルギーを、再生可能エネルギー源から生み出される電力または電力証書で調達することを意味します。

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