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Salesforce、非営利団体の社会的インパクトを拡大するAgentforce Accelerator を発表

※本記事は2024年10月13日に米国で公開されたSalesforce Unveils Agentforce Accelerator to Boost Nonprofit Impactの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。


米国Salesforce(以下、Salesforce) は、非営利団体がSalesforce Platformの新しいレイヤーであるAgentforceを活用し、あらゆるビジネス機能において自律的に行動できるAIエージェントの構築、カスタマイズ、展開を支援する新たな取り組みであるSalesforce Accelerator – Agents for Impactを発表しました。このプログラムは、非営利団体がAIエージェントを構築し、カスタマイズできるよう、テクノロジー、資金、専門知識を提供し、業務効率を向上させるとともに、AIが浸透するこれからの時代(英語)においてコミュニティへの社会的インパクトを拡大することができるようになります。

重要な理由:非営利団体は現在、人材不足やスタッフの燃え尽き症候群(英語)といった深刻な課題に直面しています。AIエージェントの導入により、組織の能力強化や効果的なプログラム運営を可能にし、結果として、世界が抱える重要な社会問題や環境課題の解決に貢献することが期待されます。

  • この革新的なAIエージェントは24時間365日のサポートを提供し、非営利団体が貧困、自然災害、飢餓、気候変動といった重要課題に対応できるよう支援します。
  • AIエージェントがボランティアからの問い合わせ対応やシフト調整、インパクトレポートの作成、ケースノートの要約、サービス情報の送信まで実行することで、寄付者とのエンゲージメント、資金調達、ロジスティクスなどのタスクを自律的に管理し、コミュニティへのサービスを強化することができます。
  • しかし、多くの非営利団体にとって、AIソリューションの構築が依然として大きなハードル(英語)となっています。

実績の拡大:教育分野から気候変動対策に至るまで、過去のSalesforce Acceleratorを活用した非営利団体は、すでにAgentforceを用いて業務を効率化し、大きな成果を上げています。

  •  College Possible(英語)は、あらゆる学生の大学進学支援や機会の提供を目指す非営利団体です。385人の大学1年生に対してアドバイザーが1人しかいない状況で、個別指導を提供するのが困難でした。そこで、Agentforceをプラットフォームに統合し、提出期限の通知や一般的な質問への対応などの重要なタスクを24時間体制で管理。AIエージェントを活用し、アドバイザーと学生の関係を深め、個々の学生に合わせた体験の提供を可能にしています。
  • Good360(英語)は、気候変動関連の災害を受け、支援を必要とするコミュニティへの物資の寄付や配送を支援する団体です。毎年最大60億ポンドの新品・中古消費財廃棄問題に対し、効果的に寄付およびニーズのギャップを埋めるため、災害対応を主眼としたAIエージェントを導入しました。寄付物資を必要とするコミュニティへの配布プロセスを最適化し、提供スピードを3倍に向上。余剰在庫や二酸化炭素排出量の削減だけでなく、年間で5人の従業員が1,000時間以上を節約し、より重要な業務に集中できるようになりました。
  • Per Scholas(英語)は、テクノロジー分野での活躍を目指す人々に、スキルアップトレーニングや就労支援を行う団体です。ここでは、学生とアドバイザーの双方にとって負担が大きい履歴書作成において課題を抱えていました。履歴書作成支援エージェントの導入により、初期草案の作成を効率化し、作業時間の90%を削減しました。学生もスキル向上に専念でき、アドバイザーも質の高いフィードバックを提供するための時間の確保が可能になりました。

Acceleratorの注目ポイント:Salesforce Accelerator — Agents for Impactは、非営利団体がAIを搭載したエージェントソリューションの開発と革新を進められるように、テクノロジー、資金、プロボノでの専門知識を提供します。

  • Acceleratorの選出においては、実現可能性に加え、Salesforce製品の活用により社会的インパクトを最大化できるかという基準で評価されます。
  • 選出された非営利団体は、200万ドルの助成金を受給し、Salesforce製品を2年間無償で利用できる寄贈契約を結ぶことができます。
  • 6か月間のSalesforce専門家とプロボノで集中コーチングを受けられるほか、生成AI(英語)、製品設計、ソリューションアーキテクチャなどに関する1対1のコンサルティングを12か月間受けることができます。

クイックファクト:Salesforce Accelerator — Agents for Impactは、2022年以降にSalesforceが立ち上げた5番目のAcceleratorプログラムで、革新的なアイデアの発掘を目的とし、AI(英語)、教育(英語)、気候変動対策自然環境(英語)の分野の組織を支援することに重点を置いています。

  • Salesforceはこれまでに、Acceleratorプログラムを通じて、非営利団体のミッション推進や影響力のあるソリューションの拡大を支援するため、合計900万ドルの資金提供を約束しています。

この新しいAcceleratorを通じて、非営利団体がAIエージェントを導入することで、人員不足を補い、業務効率を向上させ、社会に一層大きなインパクトを与えられるよう支援していきます

Salesforce エグゼクティブ・バイス・プレジデント 兼 最高インパクト責任者、スザンヌ・ディビアンカ(Suzanne DiBianca)

Salesforceの視点:エグゼクティブ・バイス・プレジデント 兼 最高インパクト責任者、スザンヌ・ディビアンカ(Suzanne DiBianca)は、次のように述べています。「25年前、当社はお客様にソフトウェアの独自開発が不要であることを示しました。そして今、Agentforceを通じて、AIも自社開発する必要がないという新たな可能性を提案しています。このテクノロジーは、企業や非営利団体を含むあらゆる組織に画期的な力をもたらし、これまでの常識を根本から変える革新を提供します。現在、私たちはこのテクノロジーを誰もが利用できるものにすることに注力しています。今後、この新しいAcceleratorを通じて、非営利団体がAIエージェントを導入することで、人員不足を補い、業務効率を向上させ、社会に一層大きなインパクトを与えられるよう支援していきます」

詳細情報:

  • Agentforceに関する最新ニュースは、こちら(英語)。
  • SalesforceがAIと持続可能性をどのように両立させているかについては、こちら
  • Agentforceのポリシー原則の詳細は、こちら
  • College PossibleによるAgentforceソリューションの活用例は、こちら(英語)。

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