個別に対応：パーソナライズされたメールで顧客にリーチ
ビジネスと顧客のやり取りは、個人同士のやり取りとさまざまな点で類似しています。デートを例にとってみましょう。相手と親しくなるには、アイコンタクト、あいさつ、ボディランゲージなどを通じた最初のメッセージが非常に重要です。メッセージによって自分についての重要な情報が相手に伝わり、それにもとづいて、相手は自分とどのような関係を持つかという判断をくだします。最初のメッセージの印象が薄く、ありふれたものならば、相手から好意的な反応が返ってくることはないでしょう。使い古された口説き文句でデートにこぎつけることができないように、スパム的でありふれたマーケティングコンテンツで顧客を得ることもできません。
顧客は匿名の存在としてではなく、唯一無二の存在としてあつかわれることを求めます。こうした個別の対応を多数の顧客やリードに対して行うには、メールのパーソナライズが必要です。
メールのパーソナライズとは
パーソナライズされたメールマーケティングの利点
メールを効果的にパーソナライズすることで、さまざまなメリットを得られます。
ユーザーエンゲージメント/ROIの増加
パーソナライズされたメールコンテンツは、ユーザーエンゲージメントを高めます。その結果、開封率やクリック率が増加し、それが売上とROIの向上につながります。再マーケティング
パーソナライズされたメールにより、初回の購入後も継続的な関係を構築できます。すでに購入履歴のある顧客に対する再度の売り込みが可能になります。再度の売り込みにより、広告への反応率は約400%増加します（英語）。分析
メールをパーソナライズすることで、効果的な分析を行えます。メールデータを追跡・評価することを通じて、アナリティクスを使って組織の合理化を進めることが可能です。セグメント化を行えば、多くの顧客に対して個人レベルの細かな対応を行うことが可能です。A/Bテストを通じて、さまざまなキャンペーンの効果を測定できます。また、リアルタイムの高度なレポート機能を使えば、詳細な分析を通じて得られたインサイトの共有も行えます。
メールのデザインと送信に役立つ、Trailheadのモジュールとベストプラクティスをご覧ください。
自社に最適なメールマーケティングシステムを選ぶ
メールのパーソナライズには大きな効果がありますが、導入している企業は驚くほど少ないのが現状です。Econsultancy社の調査によれば、メールのパーソナライズが十分な企業は全体の5%にとどまります。同じことは消費者の側からもうかがえます。過去2か月間に印象的なプロモーションメールを受信したと答えた消費者は全体のわずか21%です。つまり、この分野には競合優位性を獲得する大きなチャンスが眠っているといえます。メールパーソナライズのベストプラクティスを取り入れて、より効果的なキャンペーンを展開しましょう。
ほとんどのメールのパーソナライズキャンペーンにはCRMベースのソフトウェアが使用されています。メールのパーソナライズソフトウェアを選ぶ際にポイントになるのは以下の機能です。
カスタマイズ可能なテンプレートと動的コンテンツ作成機能
メールのパーソナライズとは、単に顧客の名前を件名に挿入するというだけのことではありません。高度なパーソナライズを行うには、メッセージのあらゆる要素を最適化する必要があり、そのためには適切なツールが必要です。カスタマイズ可能なテンプレートがあれば、効果的な表現を使ってメッセージを作成できる一方で、型にはまったメールという印象を与えることがありません。予測テクノロジー機能があれば顧客の要望をあらかじめ予測して、それぞれの顧客に訴えかけるコンテンツを作成できます。高度な自動化機能
メールの自動化機能があれば、顧客にメールを送信すべきタイミング（顧客のサービス登録時、取引完了時、顧客が関心を寄せそうな商品の特別セール時など）で、関連性の高いパーソナライズされたメールが作成され、自動で送信されます。組み込みのイベントトリガーにより、顧客の状況に合わせてタイミングよくメールが送信されます。トリガーを使って送信されたメールは、一斉送信された従来型のメールに比べて開封率が152%高いことがわかっています（英語）。使いやすく連携が容易
メールマーケティングプラットフォームは、既存のシステムを補完し、機能強化するものでなければなりません。さらに、従業員にとって使いやすいことが必須です。使いにくいシステムは研修コストがかさみ、ROIを下げてしまいます。プラットフォームを選ぶ際は、あらゆる面で使いやすいシステムかどうかを重視してください。柔軟性
ビジネスは常に変化します。メールマーケティングソリューションは、自社のニーズの変化に合わせて拡張や変更が可能なものでなければなりません。現在そして将来にわたって自社のニーズに対応できるソリューションを選ぶうえで、ツールの柔軟性は重要です。オーディエンスのセグメント化
オーディエンスのセグメント化とは、顧客や見込み客をさまざまな特徴に従ってグループ分けすることです。読者をセグメント化することで、より関連性の高いメッセージを送ることができます。オーディエンスを詳細にセグメント化すれば、よりパーソナライズされたメールを送ることができ、それがクリック率の増加を促し、ROIを伸ばします。
Salesforceのメールパーソナライズシステム
世界の革新的ブランドが、メールキャンペーンの効果的なパーソナライズを実現するためにSalesforceを導入しています。SalesforceのMarketing Cloudを支えるのは強力なCRMテクノロジーです。さらに、使いやすいツール、直感的な連携機能、動的な柔軟性、圧倒的な追跡＆レポート機能を備えたMarketing Cloudは、メールマーケティングのパーソナライズシステムとして他の追随を許しません。営業、サービス、マーケティングシステムと連携して明確な顧客像を構築し、ピンポイントなメールで常に顧客の要望に応えます。
メールのメッセージングで自社と顧客とをつなぎ、そのつながりをしっかり強化しましょう。個人と個人の関係は、明快で関連性の高いコミュニケーションを通じて築かれていくものですが、企業と顧客の関係も何ら違いはありません。こうしたコミュニケーションを可能にするのがパーソナライズされたメールキャンペーンであり、企業にとってもっとも重要な相手である顧客とのつながりを強化するものです。結局のところ、オーディエンスとは個人の集まりです。これからは企業が顧客を個人として扱う時代です。
ご不明な点はお問い合わせください。
Salesforce 製品、価格、実装方法、その他何でも、ご不明な点があればお尋ねください。高度な訓練を受けた弊社の担当者がいつでもお待ちしております。
