「PaaS とは何の略ですか?」 「Salesforce Platform が他のソリューションよりも優れている理由はなぜですか?」、そしてもっとも多いのが、「Heroku とは何ですか?」。 これらは、お客様からお問い合わせの多い質問です。質問の答えは、すべて以下でご覧になれます。その他、Salesforce Platform に関するご不明な点があれば、お問い合わせください。

「エンタープライズ クラウドプラットフォーム」について定義するには、まずクラウドコンピューティングについて理解する必要があります。 もっとも基本的な点で言えば、Web を通じてデータとアプリケーションの機能を提供するのがクラウドコンピューティング ソリューションです。ユーザーのデスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイスのほか、ハードドライブや、いわゆるオンプレミス ソリューションとは異なり、ローカル環境にデータを格納したりアプリケーションを展開したりはしません。

その結果、IT 部門は、社内データを維持するためのサーバーの購入やプロビジョニングについて気を使う必要がなくなり、より迅速な業務処理に役立つアプリケーションの作成に集中できます。 また、社内の各ユーザーが使用するデバイスに、一つ一つアプリケーションをインストールする必要もなくなります。 代わりに、Web アクセス権を持つユーザーが直接アプリケーションにログオンし、関連するデータとビジネスプロセスに即座にアクセスして、共有や共同作業を行えます。

エンタープライズ クラウドプラットフォームは特に、アプリケーションを通じた、企業の各部門の支援を目的として設計されています。 成長に応じて拡張できるもの、(開発者、IT 部門、ビジネスユーザー、またはそのすべてによって)カスタマイズ可能なもの、セキュリティを強化したものなど、さまざまなアプリケーションの構築に対応します。

セールスフォース・ドットコムは、1999 年以来、エンタープライズクラウドプラットフォーム市場を牽引してきたこの分野のパイオニアです。 現在、契約企業は 10 万社を超え、世界中のほぼすべての業界とあらゆる企業規模に対応し、引き続きクラウドコンピューティング分野のトップ企業として認知されています。

 

Salesforce Platform は、100% クラウド化された PaaS(Platform as a Service, サービスとしてのプラットフォーム)です。 インフラストラクチャ、データベース、サーバー、ネットワーク、セキュリティ機能など、企業がクラウドソリューションを構築するうえで必要となる基盤要素 をはじめとし、アプリケーションを構築して、任意の場所からセキュアに運用するためのあらゆる要素を完備しています。 開発者や IT 担当者はもちろん、ビジネスユーザーにもお使いいただける Salesforce Platform は、アプリケーションをすばやく開発するためのツールを提供するだけでなく、各種のサービスと API により、Oracle、SAP、マイクロソフトといった他のソースのデータのほか、各種の製品とも連携および接続できます。 世界シェア No.1 の CRM、Sales Cloud も、Salesforce Platform を基盤に構築されています。

Salesforce Platform の優れた機能は、各種のクラウドサービスとその他のサービスを組み合わせ、連携させることで実現されています。Force.com、 Visualforce、Heroku、Heroku Connect、Lightning といった具体的なコンポーネントについては、以降で改めて説明します。

企業が社内アプリケーションを作成する場合、基本的な方法は 4 通りです。1 つめがオンプレミスソリューションで、2 つめが IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)ソリューション。さらに 3 つめが PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)ソリューションで、4 つめが SaaS(サービスとしてのソフトウェア)ソリューションです。

オンプレミスソリューションの場合は、サーバーからコードのデータベースまで、ソリューション全体を IT 部門自体で構築する必要があります。 ハードウェア、ソフトウェア、インフラストラクチャ、ネットワークをきめ細かく制御できる一方で、コストと時間がかかり、多くのリソースを必要とします。 アップグレードの管理が困難で、ビジネスニーズの変化に伴い、テクノロジーを移行することは必ずしも容易ではありせん。

IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)は、未構成のデータセンターリソースを提供します。IT 部門は仮想マシンを構築したり、ホストされたストレージやネットワーク、共有の物理ネットワークセキュリティを利用したりできるほか、使用した分だけ料金を支払えば済むというメリットもあります。 ただし、IaaS の場合も、データの連携、アプリケーションの構築と保守、ユーザーの管理に、IT 部門が深く関わる必要があります。

PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)は、IaaS の全提供内容に加えて、オペレーティングシステム、ミドルウェア、ランタイムツールを提供します。これにより、IT 部門またはその他の社員がアプリケーションをすばやく構築して展開するほか、SAP や Oracle といった他のソースのデータ、各種のツールやサービスを連携し、まとめて管理できるようになります。

SaaS(サービスとしてのソフトウェア)は、Web ブラウザーとインターネット接続を通じ、ユーザーがすぐに使用できるアプリケーションのパッケージを提供します。 こうしたアプリケーションは、基盤プラットフォームのクラウドデータベース上に構築され、月額払いのソフトウェアとして提供されるのが標準的です。 セールスフォース・ドットコムは 1999 年以来、SaaS 分野のトップを走り続けてきました。

また、Salesforceは世界で初めて PaaS を提供した会社でもあり、いまだに他社の追随を許していません。

Sales Cloud をはじめとする Salesforce アプリケーションをお使いのお客様は、Salesforce Platform によって、あらゆるデバイスとあらゆる社員が使用するアプリケーションについて、きめ細かく機能をカスタマイズできます。 また、ソーシャルコラボレーションプラットフォームの Chatter を利用できるようになります。Chatter を使用すると、企業の社員間でセキュアにファイルを共有して共同作業を行い、特定の専門知識についてアドバイスを求めるほか、社外のベンダーや顧客とワークグループを作成することもできます。

さらに、このプラットフォームを使用すれば、アプリケーションをすばやく構築できるため、組織内の社員の共同作業や、全社的または部門をまたいだビジネスプロセスの自動化に役立ち、プラットフォーム上に構築したアプリケーションに外部ソースのデータを連携することも可能です。Salesforce Platform 上で構築したアプリケーションは、すべて 100% クラウドベースかつ API ファーストで、統合データモデルを採用することにより、モバイル環境でもすぐに利用できます。 サーバーの検索やプロビジョニングが必要なく、セキュリティ機能が標準で組み込まれているうえ、分析やレポートの作成もすでにセットアップされています。また、Salesforce Platform の共有データモデルがデータのサイロ化を防ぐため、任意のデバイスを使用して、どこからでもデータにアクセスできます。

Force.com は、プログラミング言語として Apex が使用され、主にクラウドベースの社員向けアプリケーションを開発および展開するために設計されています。 開発者は、クラウド IDE(統合開発環境)を使用してアプリケーションと Web サイトを作成することで、Force.com のマルチテナントサーバーにすばやく展開できます。 Apex を使用すると、プログラミングした機能を Force.com プラットフォーム上のほとんどのプロセス中に実行でき、カスタムボタンおよびリンクや、レコードの追加、更新、または削除時のイベントハンドラーのほか、Visualforce のカスタムコントローラーを利用できます。

Force.com は、マウスだけで簡単に操作できるツールも備えており、ビジネスユーザーでもすばやくアプリケーションを作成できるため、IT 部門の手を煩わせることなく、迅速に業務が進められます。 また、さらに便利な点として、ビジネスユーザーが作成したアプリケーションを IT 部門と開発者が見直し、再度手を加えて改良できます。 

Heroku は、Force.com と同じく、アプリケーションの構築に必要なツールを開発者に提供することを第一の目的としています。 大きく異なる点は、Force.com では社員向けの社内アプリケーションを作成するのに対し、Heroku は、顧客が使用するクラウドベースの社外向けアプリケーションの開発と展開用に設計されていることです。

Heroku の場合は、アプリケーションを構築する開発者が、Ruby on Rails、Node.js、Python、Java など、Apex 以外のプログラミング言語を選択できる点も異なります。 Heroku で作成したアプリケーションは任意のデバイス上で動作します。また、ソーシャルアカウントとリンクさせ、顧客がアプリケーションから直接、「いいね!」や共有などの SNS 機能を利用できます。

Heroku と Force.com を併用すると、企業と顧客は、より強力で長期的な関係を築けるようになります。 Heroku から得たユーザーデータを、Force.com の関連する社員用の内部アプリケーションと同期することで、情報をダッシュボードにわかりやすく表示し、すばやく顧客の意思をくみ取って、適切なアクションを起こすことができます。

Heroku は、社外の顧客向けアプリケーションの構築に使用します。Apex 以外のプログラミング言語を使用し、拡張性が高くてグローバルな、外部向けのアプリケーションを作成する場合に最適です。

Force.com は、内部の社員向けアプリケーションの開発に最適化されています。また、マウス操作で簡単に使用できるツールを備えているため、開発上の技術的な知識のないビジネスユーザーでも、社内アプリケーションを構築することができます。

Salesforce Platform はマルチテナント インフラストラクチャ上に構築されているため、お客様のアプリケーションは共有のデータセンターで実行され、コストの削減とともに、保守 にかかる専用リソース(時間、予算、人員)の必要性を抑える効果があります。Salesforce Platform の堅牢かつ柔軟性に優れるセキュリティアーキテクチャは、世界中の企業の信頼を得ており、金融サービス、医療機関、官公庁など、もっとも規制の厳しい分野 のお客様にも採用されています。ユーザーとクライアントの認証から、管理上のアクセス権の付与、データアクセスと共有モデルまで、Salesforce Platform には最高水準のセキュリティと制御機能が完備しています。

他の企業に対するセキュリティ – Salesforce では、一意の識別子を使用し、お客様のデータを他のすべての顧客企業から切り離します。セールスフォース・ドットコムの社員をはじめ社外のユーザーは、お客様のデータに一切アクセスできないよう制限されています。 ユーザーに対するセキュリティ – ユーザー認証(代理認証と SAML の両方)と、IP アドレスおよびセッション制限と監査証跡によるネットワークレベルのセキュリティを組み合わせることで、現在システム内でユーザーが行っている作業や、ユーザーの項目履歴を確認して制御できます。

プログラムに対するセキュリティ – カスタマイズ可能な認証済みセッションにより、ロジック、データ、メタデータへのアクセスをセキュアに保護します。 Salesforce が提供するソースコードスキャナーを使用して、コードのセキュリティに関する分析レポートを作成することもできます。

信頼性と可視性 – 信頼性の基礎は透明性です。 Salesforce では、システムのパフォーマンスとセキュリティに関する情報をリアルタイムで表示するとともに、最適なセキュリティプラクティスのヒントを各企業に提供します。 詳細については、trust.salesforce.comを参照してください。

Visualforce は、Force.com プラットフォームで使用するコンポーネントベースのユーザーインターフェースフレームワークです。 このフレームワークには、HTML に似たタグベースのマークアップ言語が用意されています。各タグは、セクションのページ、項目など、大小さまざまな規模のユーザーインターフェースコンポーネントに対応します。 Visualforce には、およそ 100 個もの組み込みコンポーネントがあり、開発者がカスタムのコンポーネントを作成するためのメカニズムを提供します。

Visualforce では、広く普及している MVC(Model-View-Controller:モデル-ビュー-コントローラー)パラダイムを採用しており、データベースオブジェクトを自動生成型のコントローラーで制御するオプションも用意しているため、データベースとの緊密な連携を簡単に行えます。 カスタムのコントローラーの作成や既存のコントローラーの拡張は、Apex コードを介して実行できます。 また、AJAX をサポートし、アクション、データ、コンポーネントのバインド処理を行う数式言語を提供します。

Salesforce1 モバイルアプリは、単なる Salesforce のモバイル版ではありません。 API ファーストで構築された Salesforce1 モバイルアプリは、AppExchange から入手可能な Salesforce Platform 上で作成したモバイルデバイス用アプリなど、Salesforce Platform を基盤とした、あらゆるビジネスアプリケーションのモバイルコンテナーとして機能します。

Force.com は統合データモデルによって 100% クラウド内で構築されているとともに、API ファーストを採用しています。そのため、Force.com 上で作成されたアプリケーションはすべて、同じく Force.com を基盤とする Salesforce1 モバイルアプリにすばやく導入できます。 具体的には、モバイル管理のセットアップ画面で Salesforce1 が有効であることを確認し、設定を保存するだけで、アプリケーションをモバイル対応にすることができます。 さらに管理者は、そのアプリケーションに対し、組織内の誰にアクセス権を与えるかを制御できます。

Salesforce Platform では、カスタムオブジェクトがアプリケーションの構成単位になります。 アプリケーションを利用するすべてのユーザーに、そのアプリケーション内のオブジェクトに対するアクセス権が求められるため、アプリケーションにアクセスするユーザーごとのサブスクリプションが必要です。

ライセンスには以下が含まれます。
パワフルなアプリケーションと、ユーザーあたり 10 個のカスタムオブジェクトへのアクセス権
カスタマイズ可能な社員向けアプリケーション
モバイルサービスと SDK
ワークフローと承認
共有およびユーザーアクセス
Salesforce Identity
Chatter
マウスで簡単に操作できる開発環境
リアルタイム API
レポート機能とダッシュボード
Private AppExchange
クラウドデータベース

Salesforce1 Lightning は、Force.com のツールセットの最新バージョンです。Salesforce1 Lightning を使用することで、開発者は Salesforce1 モバイルアプリの提供基盤と同じフレームワークにアクセスし、独自のアプリケーションコンポーネントをすばやく簡単に作成できます。

Salesforce1 Lightning はコンポーネントの作成機能以外にも、開発者、IT 担当者、ビジネスユーザーの業務の効率化に役立つ各種のツールを提供します。 具体的には、次のようなツールがあります。

  • Lightning App Builder と Process Builder – 複雑なビジネスロジックと美しいインターフェースを備えた、任意のデバイス上で動作するカスタムアプリケーションを作成できます。
  • Lightning Connect – SAP、Oracle、マイクロソフトなど、サードパーティのソースのデータとすばやくシームレスに連携します。

コンポーネントは、主要なコンシューマー向け Web サイトのすべてに使用されています。 通常の Web ページを開くと、ページは必要な要素がすべて整った状態で表示されます。 ただし実際には、一連のコンポーネントを組み合わせることで、そのページが成り立っています。 たとえば、Yahoo のページであれば、中央のニュースフィードが 1 つのコンポーネントであり、広告ユニット、サイドバーといったその他のコンポーネントで周囲を囲むことによって、ページのフレームワークが出来上がっています。

Salesforce1 Lightning には、これと同様のコンポーネントフレームワークの概念を企業に提供する、あらかじめ作成された各種のコンポーネントが標準で付属しています。 言い換えれば、開発者と IT 担当者に対し、各種のコンポーネントを簡単に組み合わせてアプリケーションを構成できるフレームワークを提供します。

Salesforce 環境では、開発者やパートナーが独自のコンポーネントを作成することも可能です。つまり、各企業は、Salesforce が標準で備えるコンポーネントを使用してアプリケーションを構築するほかに、独自のカスタムアプリケーションを作成することも、AppExchange のパートナーが作成したコンポーネントを利用することもできます。 また、Salesforce1 Lightning のツールセットを使用すると、標準で付属するコンポーネントをドラッグ&ドロップで簡単に動かし、各画面に合わせて配置および再配置できます。

いいえ。 Salesforce Platform は、マウス操作で簡単に使用できる各種のツールを備えているため、技術的な知識がほとんどないか、まったくないビジネスユーザーでも、カスタムアプリケーションをすばやく開発できます。Salesforce Platform 上で、いかに簡単かつ短時間でカスタムアプリケーションが作成できるかを確認するには、無償の Trailhead チュートリアル(英語)を参照してください。

開発者以外の社員や、コードの知識がない社員でも新しいビジネスアプリケーションを作成できるということで、必要な操作は、コンポーネントにカーソルを合わせてクリックし、ドラッグ&ドロップするだけです。 マウス操作による開発は、無償の Trailhead チュートリアル(英語)でいつでも体験できます。

AppExchange は、特に Force.com で作成された、Salesforce Platform 上で動作するサードパーティ製アプリケーションを配布するオンラインのマーケットプレイスです。 アプリケーションには無償で提供されるもののほか、1 年または 1 か月単位のサブスクリプションモデルで提供されるものもあります。 

いいえ。Salesforce Platform では、インフラストラクチャやソフトウェアの購入、セットアップ、管理が一切不要です。 あらゆる規模のあらゆる会社が、ほぼ予算を気にすることなく、必要なツールのパッケージを選択し、カスタムのクラウドアプリケーションを構築して、さまざまな分野の業務促進にすぐに役立てられます。

セールスフォース・ドットコムの製品、ソリューション、導入の流れ、その他ご不明な点があれば、いつでもお問い合わせください。豊富な知識と経験を持つ弊社のエキスパートがお答えします。

ご不明な点はお問い合わせください 0120-733-257