テクノロジー&コンサルティング事業部の西尾侑宇馬氏は、2024年1月に入社したばかりですが、そうしたSalesforceの威力を早くも実感しているようです。
「Salesforceには、お客様の属性や業界経験、興味領域などのデータが蓄積されているので、それをベースにお客様との話を円滑に進めることができています。そしてなにより、データにもとづいて意思決定すると、確実に正しい答えに向かっている、という自信を持てるのが大きいですね」(西尾氏)
一方、業務効率化という点でも、Salesforceは大きな効果を出しています。たとえば、ホットリストの作成に、従来は1日1時間、月間20時間ほどかかっていましたが、現在はほぼゼロになりました。ただ、同社では、そうした業務効率化に興味を持つ人はあまりいない、と神田氏は話します。
「なぜなら、私たちの今の営業のあり方は、DXによってかつてとはまったく別物になったので、比較すること自体あまり意味がないからです。社内では、業務がどれだけ楽になったか、ということより、営業の売上や生産性がどれだけ上がったか、といったことのほうが重要な変化だととらえられています」(神田氏)
そうした意識改革が進んでいるという実感は、推進役の鈴木氏自身にも確実にあるといいます。
「前職では『こういうオペレーションだから仕方ない、やるしかない』という感じで業務に取り組んでいましたが、今は『Salesforceに合わせてオペレーションをどんどん変えていけばいいんだ』と考えるようになりました」(鈴木氏)
Salesforceを基盤とする営業DXを推進し、大きな成果を挙げた同社。今後の展開として神田氏は、自社独自のデータをもとに行動と数字の因果関係を明らかにした上で生成AIのプロンプトを作成し、営業活動のさらなる高精度化・効率化を図りたい、と語ります。そして、最後をこんな言葉で締めくくりました。
「当社では、営業のトークスクリプトについてはすでに生成AIを活用しています。このように、営業職が生成AIの提示するものをベースに活動して経営判断をする、そしてよりよい結果を出せるようにアップデートするという、営業職のあり方自体を変えていくという部分において、今後、Salesforceの生成AIには大いに期待しています。
今、日本ではデジタル人材が不足し、国際競争力が非常に落ちています。そういう中で、Salesforceを導入して内製化することは、社員1人ひとりの価値向上に大きく寄与すると考えています。当社のような中小・ベンチャー企業でも、社員にSalesforceのスキルを身につけさせることで、人材としての市場価値を高め、より優秀な人材を輩出したり、定着させたりすることができるようになるのです。
『Salesforceは高い』とよくいわれますが、そういう面での効果を含めれば、率直にいって全然高くない。それどころか、投資をはるかに上回る効果を生み出せる製品だということを、もっと多くの方に知っていただきたいですね」(神田氏)