報告書は日次提出が可能に、渉外業務の効率も2倍以上に向上
各種情報をスプレッドシート+紙からSalesforceへと移したことで、情報管理に必要な時間は大幅に削減されました。以前は残業で行っていた日報の整理や集計の作業も不要になっています。
「Salesforce導入前は月末の他、社長や会社の明生会グループの上層部から言われたタイミングでも、スプレッドシートで報告書を作成していましたが、今ではデイリーで報告書を提出しています。もちろん作成の手間はかかっていません。Salesforceに蓄積された情報を、Fleekformで出力するだけでいいからです」。
しかしSalesforceがもたらした効果は、これだけにとどまりません。社員の意識も大きく変化しています。
「以前は1日8件という訪問目標回数に縛られていたため、とにかく訪問すればいい、という意識でしたが、今では戦略的に訪問先を選定し、適切なタイミングを見計らって訪問するようになっています」と川口氏。他の社員のスケジュールや活動状況を見ることもできるため、社員同士の会話が増え、チームワークで動くようになったことも大きな変化だと言います。「最近では個々の渉外担当社員が、Salesforceのレポートやダッシュボードを自分で作成し、データ分析するようになっています。これらのレポートやダッシュボードも、社員間で共有しています」。
このような意識の変化によって、渉外業務の効率は2倍以上に向上。この4年間で渉外担当社員の数は半減しているにもかかわらず、案件数は以前よりも増えていると言います。他の病院から患者の紹介を受けた際の対応スピードも向上しています。施設情報の1つとして、自グループの病院の状況もSalesforceで管理しているからです。
「最近では高齢化が進んだことで、救急対応をしている大病院からの患者様紹介が増えています。大病院には緊急度の高い患者様の病床を確保するため、緊急度が低くなった患者様をなるべく早く他の病院に転院させたい、というニーズがあります。その依頼に対する回答を迅速に行うことも、医療介護護携の重要な役割です」。
これまでに構築してきたSalesforceの情報基盤について、「すでに完成状態であり現状で満足しています」と川口氏。その一方で、他社の事例やセミナーで新たな発見があれば、機能を追加することもあり得ると語ります。「今かなり気になっているのはAIです。今後もSalesforce Einsteinなどの情報を集めながら、私たちが使えそうな機能があれば、ぜひ追加していきたいと考えています」。