2. トップのコミットと専任者配置で定着化を推進、情報一元化で各種業務を大幅効率化!
「いろいろなCRMを検討しましたが、最終的に世界ナンバーワンのCRMであるSalesforceに行き着きました。お問い合せフォームからプレゼンを依頼したところ、すぐに携帯電話へ連絡があり、その時点でちょっと感動しましたし、プレゼン内容も申し分なく、すぐに導入を決定しました」(川原氏)
Salesforceを導入した同社は、利用を定着させるため、全社員向けの説明会の実施や自己解決のためのマニュアルの作成、機能追加依頼・相談窓口としてのChatterグループの設置など、さまざまな工夫を凝らしました。そうした施策の土台となり、定着化を成功させたポイントは2つあった、と川原氏は分析します。
「1つはトップのコミット。やはり社長である私自身が『導入を必ず成功させるのだ』と覚悟を決め、社員の活動記録を毎朝確認してコメントしたりすれば、社員側もそれを意識して利用が習慣化します。そしてもう1つが、専任の担当者を置いたこと。四元が現場のリーダーとなり、導入の環境作りを進めてくれたのが大きかったと思います。これら2つは、以前にCRMの定着化に失敗した経験から学んだことでした」(川原氏)
同社はまず、Sales Cloudによる顧客管理を開始しました。取引先や取引先責任者、リードなどの情報を登録し、すべての商談・活動をそれらに紐づけて管理。Salesforce Inboxで記録した取引先とのメールでのやり取りや、インサイドセールスのコール内容も同様に管理するようにしました。名刺情報はSansan経由で登録し、顧客への贈り物や送付物などのアナログな接触はオブジェクトで管理するなど、顧客とのあらゆる接点の登録・管理を徹底しました。
それと連動して商談と売上の管理も進化した、と経営企画室の眞鍋春菜氏はいいます。
「他社製のクラウド会計サービスを導入してSales Cloudと連携したことによって、商談情報にもとづく請求書の作成から発送までが自動化され、以前は手で行っていた請求処理の作業そのものがなくなりました。裏を返すと、Sales Cloudに商談を登録しないと売上の請求ができない状況になったわけで、それがSalesforce定着化を促進した面もあったと思います」(眞鍋氏)
また、商談に勘定科目情報を付与し、請求情報の一部としてクラウド会計サービスへ連携することで、会計の仕訳が自動化されました。同社では、複数の営業担当者が関わった商談について、各人の関与率によって売上を按分しています。従来は、経理担当者が各営業担当者に直接話を聞くなどして仕訳を行っていましたが、その作業自体がなくなったわけです。
「加えて、不動産小口化商品・生命保険などの商材の情報を商談に登録すると、それをもとにお客様のご要望に沿う提案資料を自動作成できる仕組みも構築しました。以前は手作業で作っていた資料を一瞬でアウトプットできるようになり、営業の業務が大幅に効率化されました」(四元氏)