5. リード獲得数が2年半で6倍! Salesforceがコロナ禍でも成長し続ける原動力に
過去、多大な努力を払ってSalesforceの利用を定着させ、一定の成果を上げていたにも関わらず、将来を見据えて敢行された全面リニューアル。九鬼氏は、その効果について次のように話します。
「リニューアル後、機能の拡張やAppExchangeの活用が容易になったことで、マーケティング領域におけるさまざまな取り組みが非常にいいペースで進んでいます。リード獲得数がこの2年半で約6倍に増加するなど、数字としての効果が確実に出ています」(九鬼氏)
また、Salesforce人材の育成を積極的に行ってきた同社では、2023年1月にSales Enablementを導入しました。いつも使っているSalesforceの画面上で社内教育やeラーニングを行えるようになり、さらに多様な人材の育成や社内研修の効率化に取り組む予定です。これまで進めてきた取り組みとSales Enablementで創出される価値との組み合わせによって、今後大きな成果が生まれることを期待せずにはいられません。
「レポートやダッシュボードを活用できる初級コースの資格取得者は、従業員約1,000名のうち約200名に達しています。各人が月5時間、業務を効率化できる人材になったと仮定すると、全社で月1,000時間の削減効果を期待できます。
また、案件創出数についても、100名の営業担当者がそれぞれ1案件ずつ多く創出できるようになれば、1案件数千万円というビジネスですから、インパクトは非常に大きい。Salesforceの全面リニューアルとデータの民主化によって、そのように圧倒的にレバレッジの効いた業務効率化と生産性向上が可能になっているのです」(藤田氏)
2022年度まで12期連続で増収増益を達成した同社。「全業務の約9割をプラットフォームとして支えているSalesforceが、成長の原動力になったのは間違いない」、と藤田氏はいいます。特に2020年以降、コロナ禍という未曾有の危機に見舞われながらも、それまで通りの成長スピードを維持できたのは、Salesforceのリニューアルとさらなる活用の賜物といえるかもしれません。
三宅氏は、「米国などではすでに行われている、AIやビッグデータを活用した自動マッチングなどに取り組んでいきたい」と今後の展望を語り、最後にこう話しました。
「Salesforceは拡張性に富み、日々進化するプラットフォームですが、導入が成功するかどうかは別問題です。成否を分けるポイントは、『Salesforceを入れてこういうことをしたい』という明確なビジョンを経営者が持つことと、誰もがデータを自由に閲覧・加工して有効活用できるようなデータの民主化を進めること。どちらも素人にはなかなか難しいことなので、プロフェッショナルで経験豊かなSalesforceの営業の方と一緒に考えていくことが大事だと思います」(三宅氏)