3. 問い合わせへの対応漏れ0件、完全週休2日を実現!膨らむ新ビジネスの夢
続いて同社は、ガス関連設備の保安点検業務の改善を目的としてField Serviceを導入。それによって、担当者のスケジュールや作業の進捗、訪問先の情報、地図などを担当者がモバイル端末でいつでも把握できるようになり、現場の業務の効率と正確性が向上しました。
また、CRM Analyticsを利用して、基幹システムに蓄積されたものを含めた各種データを分析。月1回のミーティングにおいて、経営陣にわかりやすい形でビジネス状況を提示できるようになり、より的確、迅速に経営判断を下せるようになりました。
Salesforce各種製品を活用した同社の業務改革はそれだけにとどまりません。Account Engagementを導入し、Webサイトのフォームからの問い合わせに対するメール配信の自動化や、名刺管理アプリのデータを利用したメールマーケティングなどに取り組み始めました。
さらに同社は、問い合わせ対応の改善を目指し、Service Cloudを導入。それまで同社では、問い合わせの受付者が、担当者に直接その内容を伝えて対応させていたため、受付者と担当者以外には問い合わせの内容や対応の進捗状況を把握できませんでした。そこで、Service Cloudをコールセンターシステムと連携させ、顧客・案件ごとに電話・メールでの問い合わせ内容やその後の対応をケースで管理し、社内で共有。誰でも現状をリアルタイムに確認できるようにしました。その結果、対応漏れは0件になり、問い合わせへの対応時間も約20%削減されました。
そのように、複数のクラウドサービスを組み合わせて活用する「マルチクラウド」で、さまざまな業務を最適化した同社。その成果は、「働き方改革」の上でも明確な形として現れました。事業の性質上難しいと高橋隆太氏が考えていた完全週休2日を実現し、年間の休日を24日以上増やすことができたのです。当然、社内では喜びの声が上がり、求人への応募数も増加したといいます。
また、担当者への引き継ぎが格段にスムーズになり、それに要する時間は従来の3か月から1.5か月に半減。勤怠の事務手続きの時間も7日から0.5日へと大幅に短縮されました。
もうひとつの大きな成果は、顧客満足度の向上です。以前から同社では、顧客からの電話やメール、手紙による感謝や賛辞などの反響を「称賛の声」として集計してきましたが、Salesforce導入後、その数は一気に3倍以上に増加しました。髙橋絵理香氏はいいます。
「各業務においてお客様への対応の質や速度が飛躍的に上がったことが、お客様の満足度の向上に直結していると感じています」(髙橋絵理香氏)
最後に高橋隆太氏は、Salesforceが同社にもたらしたものについてこう語りました。
「以前の弊社は、社員個人の能力や記憶に頼らざるを得ない仕組みの会社でした。それが、Salesforceという情報共有の基盤ができたことで一変しました。社員の数を増やすことなく新しい事業を立ち上げたり、この業種ではなかなか難しかったテレワークを一部の部門で推進したりすることができたのは、Salesforceがあったからこそです。
将来、エネルギー事業などにおいてSalesforceで培ったノウハウやシステムをパッケージ化して販売し、収益化できればいいなと考えています。夢のような話かもしれませんけど、そういうことを考えられるようになったのも、Salesforceの成果のひとつですね」(高橋隆太氏)
※ 本事例は2021年11月時点の情報です