1. グローバルで単一のECプラットフォームを活用
TMGは、米国に本社を置くゴルフ専業メーカーです。メタルウッドが主力製品で、数多くのトッププロと契約。初心者向けのクラブセットからプロモデルまで幅広い製品ラインアップがあり、日本国内ではアパレル事業も展開しています。
同社は、以前からECに注力していました。2005年にオープンソースのシステムを使ってECサイトを立ち上げ、十数年運用を続けた後にSalesforce Commerce Cloud(の前身であるDemandware)に移行。ECプラットフォームの大転換で、当初は手間取ったこともあるといいますが、約1年で運用も落ち着き、徐々にメリットを感じられるようになってきました。
コンシューマ・ダイレクト ディレクター ジェイソン メイトランド氏は、「一般的な乗用車とレーシングカーくらいの差があります。はるかにできることが多くなり、そのせいで難しく感じることも多かったのですが、慣れれば最高のパフォーマンスを出してくれるプラットフォームだと認識できました」と話します。
このECプラットフォーム移行は、グローバルプロジェクトでした。これまで各地域で個別に立ち上げていったECを一本化したのです。グローバルプロジェクトだからこそ感じられるメリットに、共通機能を使えることが挙げられます。本社や他拠点が独自に組み込んだり開発したりした機能を、容易に実装できるのです。AppExchangeパートナー(旧:LINKパートナー)のソリューションについての情報交換も盛んです。日本で成功したやり方を本社や他拠点にフィードバックすることも多くなりました。
ECの先駆者となり、その活用レベルを高めてきたTMGは現在、ゴルフ業界でトップクラスのEC売上を誇っています。そして、コロナ禍で店舗集客が難しくなる中、ECはビジネスを下支えしてくれる存在になったのです。