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『製造業界のトレンド』

調査結果から、ビジネスの俊敏性の強化のために「将来対応型」企業のリーダーたちが実践している内容が明らかに
 
2021年3月22日読み終わるまでの時間:4分

パンデミックによって平常時の均衡が崩れたとき、多くの製造業者がバリューチェーン全体の脆弱性を目の当たりにしました。それによって、大規模な変革が余儀なくされる機会であることも浮き彫りになりました。

Salesforceの『製造業界のトレンド』レポートは、世界の製造業のリーダー750人を対象に実施した調査から、パンデミックが業界にもたらす長期的な影響を特定し、今後10年間で成功するために何が必要かを明らかにするものです。

ここからは、2020年を経験した製造業のリーダーがビジネスの俊敏性をいかにして強化しているのか、そのポイントをご紹介します。

製造業者は新たな環境に適応している

顧客対応業務への変化が定着

製造業者は、パンデミックの影響が事業部門全体に波及していると感じています。10人中9人以上が、顧客のニーズ、生産能力、流通ラインなどに影響があったと回答しました。

とはいえ、長期にわたる変化のほとんどが顧客対応業務を中心に発生しています。対面の会議や工場訪問がビデオ会議やバーチャル検査に置き換わるなか、顧客対応部門は速やかに適応する必要に迫られました。こうした新しいビジネスの進め方は、短期間で導入されたものの、すぐになくなるものではありません。製造業者の半数以上が、カスタマーサービス能力や営業能力の変化は永続的なものであると捉えています。

顧客対応業務の変化は永続的

製造業者が評価した新型コロナウイルスの影響度

今回の調査によると、ほぼすべての製造業者が事業部門全体へのパンデミックの影響を実感しており、半数近くがこうした変化は永続的であると考えています。

経営幹部はプロセスの最適化と需要計画の調整を重視

変化の激しい2020年から明らかになったのは、従来の予測方法では目まぐるしく変わる顧客のニーズについていけないという現実です。事実、製造業者の10人に8人(81%)が、正確な予測のために新しいアプローチと新しいツールの両方が必要だと回答しています。これはもっともな意見です。製造業者の95%が予測を手作業で行っていると回答しており、大部分が自動化されたツールを使用している製造業者は半数にも満たないのです。これに対し、自社の需要計画策定プロセスをクラウドに移行することが極めて重要、または優先度が高いと捉えている回答者は81%にのぼります。プロセスの効率化と需要計画が上位に挙げられていることから、このことは経営幹部による優先度にも反映されていることが分かります。

変化する環境において、製造業者はオペレーションの改善を重視

今後24か月で極めて重要または優先度が高いと経営陣が考える優先事項トップ5

パンデミックのさなか、製造業者の多くが手作業のプロセスに難しさを感じていました。今回のSalesforceの調査によると、経営幹部は、今後2年間の最重点項目に、需要計画を強化するデジタル化とプロセスの最適化が含まれると述べています。

最大の障壁は旧式のツールとオペレーションのサイロ化

従来型の予測精度における最大の障害は、データの透明性とバリューチェーン全体のアクセシビリティの欠如です。製造業者の3分の1が、旧式のツールと分散したデータが深刻な課題であると捉えています。また、自社のオペレーション効率については見解に幅があり、ビジネスに対する認識の不一致が伺えます。典型的な例を挙げると、マーケティングチームや営業チームに比べ、オペレーションチームは、自組織が市場の変化にすばやく対応していると感じている人の割合が2分の1であることが分かっています。

データの透明性の欠如とチームのサイロ化が、正確な予測を阻害する大きな要因

以下の項目が、正確な売上予測や生産計画の妨げになっていると答えた製造業者の割合

チームとデータのサイロ化が、製造予測と生産スケジュールの主な障害となっています(Salesforce調査:sforce.co/trends-in-mfg)。

将来への対応力を備える製造業者の特徴

では、目まぐるしい変化の中で成功するためには、何が必要となるのでしょうか。進むべき最適な道を導き出すために、私たちは、製造業者を「将来対応型」(自社のシステムやテクノロジーが今後10年間通用すると感じている企業)と「未対応型」(自社のシステムが今後10年間通用すると感じていない企業)の2つのタイプに分類しました。ここからは、この2つの大きな違いについて見ていきます。

将来対応型の製造業者のほうが、クラウドでシステムを運用しているケースが多い

より多くの将来対応型製造業者が、パンデミックを受けてビジネスを調整したと回答していますが、そうした変革が企業の回復力の強化につながっているようです。将来対応型の製造業者は、市場の混乱にすばやく対応できる可能性が3倍近く高く、さらに、営業・オペレーションシステムの大部分をクラウドに移行している割合が2.2倍となっています。それに対し、営業・オペレーションシステムをクラウドに完全移行している未対応型の製造業者は1社もありませんでした。

今後10年間に向けて「十分な備えができている」と感じている
製造業者の大半はクラウドに移行済み

営業・オペレーションシステムを置いている場所

将来対応型の製造業者は、市場の変化にすばやく対応できる

同業他社よりも市場、製品、顧客の変化にすばやく対応していると答えた製造業者の割合

将来対応型の製造業者はクラウドへ移行した割合が高く、市場の変化にすばやく対応できる可能性も、より高くなっています(sforce.co/trends-in-mfg)。

将来対応型の製造業者は、「レベニューセンターとしてのサービス」という考え方を持っている

将来対応型の製造業者は、製品やサポート、ソフトウェア、その他のサービスを組み合わせて1つの収益モデルを構築すること(サービタイゼーション)に積極的です。サービタイゼーションの取り組みを拡大している将来対応型企業の割合は、未対応型の10倍近くになっています。将来対応型のリーダーは、サポートサービスやスペアパーツサービスを価値提案に不可欠の要素と捉えるなど、より多くの回答者が「収益(レベニュー)としてのサービス」の考え方を示しました。

将来対応型企業はすでにサービタイゼーションを実現している

製造業者がサービタイゼーションを自社戦略に取り入れている割合

将来対応型の製造業者は、サービタイゼーションなどの新しいビジネスモデルに対して積極的です。将来対応型の製造業者に見られるその他の特徴については、sforce.co/trends-in-mfgをご覧ください。 

このような新しいビジネスモデルの採用に加え、サービスシステムのクラウド移行を進めたことにより、将来対応型の製造業者は同業他社よりも優位な立場を確立しています。今後10年間に向けて、貴社の備えは万全ですか?

以上、調査結果から重要なポイントのごく一部をご紹介しました。レポートの完全版をダウンロードして、さらに詳細なインサイトをご確認ください。国別や分野別のデータについては、SalesforceのインタラクティブなTableauダッシュボード(英語)をご覧ください。

 
 
 

世界の製造業のリーダーが指摘する、今日のビジネス環境で成功するための鍵とは?Salesforceの『製造業界のトレンド』レポートで、詳しく紹介しています。

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