新しいMCPサーバーは、Salesforce CRMデータ、Tableau、Data 360、AIエージェントをSlackbotで接続し、Salesforceエコシステム全体の投資効果を最大限に高めます
私たちのお客様は、ビジネスを運営するための顧客データ、ビジネスロジック、独自のオートメーション、細かくカスタマイズされたCRM設定という豊富な基盤を25年間にわたって構築してきました。しかし、非常に重要なチーム会議のさなかに、データが手元にないことがよくあります。そのため、レコードを探すためにブラウザーのタブを何度も切り替えたり、インサイトを求めて別のツールを使ったりすることになります。この問題に対応するために、Salesforceは今年、Headless 360を発表しました。これは、静的なブラウザータブに閉じ込められていた顧客データやビジネスロジックを解放し、企業全体の会話型インターフェースであるSlackに直接流し込むための仕組みです。
実際の仕事の現場は、データベースやブラウザータブではありません。人間同士がコミュニケーションし、議論し、意見をすり合わせて、ビジネスを前進させるチームの会話こそが仕事の現場です。Slackは、常にそうした会話の中心であり、重要な意思決定を下す場として機能してきました。そして、エージェント型時代のSlackは、人間とAIエージェントが連携するための最適な場所になります。
現在、Slackに直接組み込まれるパーソナルエージェントのSlackbotは、これまでにない機能を獲得しています。Salesforceが提供する新たな専用MCPサーバーにより、Headless 360 platform全体やチームがすでに使用しているツールをまたいで、すべて1か所で推論することが可能です。顧客について質問すると、CRMからその顧客の全体像を取得します。トレンドについて質問すると、Tableauによるリアルタイムのビジュアライゼーションを出力します。ワークフローを開始するように指示すると、Jira、Box、Claudeや接続されているアプリ全体で調整してくれます。タブを切り替えたり、カスタムコードを記述したりする必要はなく、設定も一切不要です。さらに、こうしたすべての操作が共有のSlackチャンネルで行われるため、分断された孤立した個人利用環境からテクノロジースタック全体を解放し、人間とAIエージェントがオープンな環境で連携する共有スペースで活用できるようになります。実際に、SalesforceのITチームはこの統合アプローチを用いて業務を効率化し、1,500人以上のエンジニアが年間数千時間ものカスタムコードの記述作業を削減できました。
Salesforce MCPとSlack、さらにパートナーが構築したアプリを組み合わせて、以下のように運用することで、CRMとIT投資の価値をさらに高めることができます。
- 会話の中でSalesforce CRMプロセス全体を完結させる:Slackbotは、Slack内でSalesforceのレコードの読み取りと編集をすでに行っています。つまり、Slackbotは、カスタムコードを1行も記述することなく、カスタムオブジェクト、独自のフィールド、マルチステップフロー、ビジネスの自動化など、具体的な設定を理解できるようになっています。その結果、チームが数年にわたって整備してきた顧客データを業務の最前線で活用できる状態になります。
- データにもとづくインサイトとアクションを誰もが利用できるようにする:新しいData 360とTableau Next MCPサーバーにより、Slackbotは、ユーザーの権限と組織全体のデータ境界設定を遵守する常時稼働型のデータアナリストになります。組織の誰もがSlackbotに質問するだけで、Data 360から統合された顧客プロファイルを引き出し、Tableauから豊富なインサイトをリアルタイムで取得できるようになります。専用のポータルや追加の設定、コンテキストの切り替えは一切不要です。
- すべてのアプリとAIエージェントを会話の一部にする:Anthropic社、Atlassian社、Box社など、数百ものパートナーがAIイノベーションをSlackにもたらしており、そうしたAIエージェントは、チームメンバーと同様に共有のSlackチャンネルに直接追加できます。Slackの一部として、AIエージェントはSalesforceデータを利用することができ、Slackbotはそうした動作全体を調整できます。1人だけでチャットを使う時代は終わりました。これからはすべてのアクションが可視化されます。あらゆるチームメンバーは、AIエージェントの行動を確認し、その方向性を調整し、AIエージェントの行動にもとづいて新たに構築を進めることができます。だからこそ、Slackはマルチプレーヤーによる連携の場になります。
データ、ワークフロー、AIエージェントなど、Salesforceで構築したすべての資産を、チームメンバーと会話するような感覚でSlackから利用できます。つまり、業務の原点である「会話」が業務の中心になります。当社の従業員は、すでに週に何十万回もSalesforceをこのような形で活用しています。お客様も同じようにご活用いただけることを楽しみにしています。
Rob SeamanEVP兼Slack担当GM, Salesforce
Salesforce CRMのワークフロー全体が会話の中で完結
CRMの価値を最大限に引き出す近道は、チームがデータにもとづいて意思決定を下し、かつデータを最新の状態に保てるよう、できるだけシンプルな環境を整えることです。SalesforceをSlackに統合することで、営業担当者は、商談レコードを開くことなく案件を成約させることができます。サービス担当者は、ケースを適切な担当者に割り当てることができます。
Salesforceアプリ専用のSalesforce MCPサーバーにより、ユーザーは顧客レコードを詳細に掘り下げて、パイプラインを更新し、ビジネスワークフローやAIエージェントを動的に実行するなど、すべての作業をSlackbotとの会話だけで完結することができます。タブの切り替えも、コンテキストの欠落もありません。新たなログイン作業も不要です。1つのインターフェースでSalesforceのあらゆる機能を操作できます。
さらに、Slackbotは、あらゆる組織の固有のSalesforce設定に合わせて動作し、カスタムオブジェクト、フィールド設定、権限構造を自動的にマッピングすることで、信頼できるアクセスを実現します。検証ルールやユーザーレベルの権限も遵守されます。チームが構築した独自の自動化も、質問や指示だけでアクセスできるようになります。
営業チームは、Slackを離れることなく、収益活動全体を推進できます。Agentforce Salesはバックグラウンドで動作し、案件を自動的に進行させ、次の最適なアクションを大規模に提示します。つまり、営業マネージャーは、Slackbotに指示するだけで、チームの進行中の商談を取得し、リスクの兆候を検出し、最新のCRMデータやビジネスロジックでグラウンディングされた回答を得て、その回答をキャンバスに変換し、チームが行動できる場所で共有できます。あるいは、営業担当者は、Slackbotにその日の活動にもとづいてCRMを更新するように指示することができ、そうした変更を1回クリックするだけで承認できます。あらゆる必要なステップやツールに、1か所ですべてアクセスできます。
SlackでSales Cloudを稼働させることが、収益チームの未来の働き方です。AIによって営業活動の本質は変化しています。営業担当者がすでに活用しているSlackの内部にSalesforceのインテリジェンスとデータを組み込むことで、チームはコンテキストを追う必要がなくなり、ビジネス成長の推進に着手できるようになります。この変化は今まさに進行中であり、私たちはその真っ只中にいます。
Kris BillmaierEVP兼Sales Cloud担当GM, Salesforce
管理者にとっても設定はシンプルです。単一のUIからSalesforce MCPサーバーの検索、インストール、統制が可能です。カスタムインテグレーションコードは不要で、既存のSlackとSalesforceの接続を介して自動的に認証できます。
今や会話自体がレコード管理になり、チームはかつてないほど簡単にデータにアクセスし、行動に移すことができます。インサイトを孤立させずに共有することができ、Salesforceをチームのやり方に合わせて活用できるようになります。
アナリティクスとデータをオープンな環境に
MCPサーバーを介してTableauとData 360をSlackbotに統合することで、組織の誰もが、いつでも気軽にデータにアクセスできるようになります。データから回答を得るために会話を中断したり、情報が伝達の途中で失われたりすることもありません。組織の全員が意思決定の場で最新のデータを確認できるようになります。コンテキストを見失ったり、勢いを削がれたりすることはありません。
Tableauのエージェント型アナリティクスプラットフォームは、Slackbotのすべての回答を、組織の統制された信頼できるナレッジにもとづいてグラウンディングします。そのため、このプラットフォームが共有するあらゆるインサイトは、一貫性と正確性が確保されます。回答には、ヒートマップ、トレンドライン、内訳など、インタラクティブで充実したビジュアライゼーションが使われるため、非常に複雑なデータでも誰もが理解しやすくなります。つまり、レコードの更新からチームへの共有まで、その後のすべての意思決定を、実際のデータでグラウンディングし、その作業の現場で下すことができます。
そのため、予測を見直す際に、誰かから「本当に予定どおりに進んでいるのか?」と質問があっても、最新の正確な回答を数秒で得られます。さらに、チームが状況をすでに把握しているため、すぐに行動に移すことができます。
今回初めて、Data 360 MCPを介してData 360をSlackに直接公開できるようになりました。Data 360は、CRMやその他の統合ソースと調和させながら、統一されたリアルタイムのビジネスコンテキストをあらゆるSlackbotの会話にもたらします。そのため、すべての回答は、不確かな推測ではなく、完全な全体像が起点となります。Data 360のスキルは、Slackbotに適切に行動するための組織的なナレッジをもたらします。ビジネスの実際の流れ(実行すべき手順、下すべき意思決定、重要な検証手順)を把握するためにあらかじめ構築されたスキルにより、あらゆる行動を自信を持ってスケールアップできます。
たとえば、ユーザーはSlackbotに顧客の統合プロファイルを要求し、そのプロファイルをキャンペーンチャンネルで共有し、チームと連携しながら判断を下すことができます。その後、Slackbotは、会話の中で直接、セグメンテーションロジックの更新や本人確認データの検証などのアクションを実行できます。
すべてがSlack内で完結するため、Slackbotはチャンネルのコンテキスト、案件、チームのインテントを理解し、TableauとData 360を利用して、一般的なデータ抽出にとどまらず、実際に関連性のある内容を提示できます。
すべてのアプリとAIエージェントを会話の一部に
Slackは、人々をつなぎ、業務を前進させるために構築されています。これが真のマルチプレーヤー体験の基盤となります。人間のチームとAIエージェントが誰からも見える状況で連携するオープンスペースを築くことで、組織全体が恩恵を受けます。Anthropic社、Box社、DocuSign社などの業界パートナーは、この共有環境内で動作するように設計されたAIエージェントをすでに導入済みです。現在、Slackbotは、このエコシステムとシームレスに接続し、サードパーティツールを横断して調整して、専門家を会話に招くように、適切なAIエージェントを必要なときに呼び出すことができます。
Atlassian社、Zapier社、Lattice社など25社以上が参加し、拡大中のパートナーエコシステムは、MCPネイティブなアプリを構築しています。このアプリにより、インタラクティブなアクション対応型の体験をSlackチャンネルとSlackbotとの会話の両方に直接組み込んでいます。Slackでは、Slackbotと同じコンテキスト、同じSalesforceデータ、同じインサイトを活用できるため、業務や会話の一部として機能します。さらに、MuleSoft Agentは、Slackbotと連携することで、インテグレーションレイヤーを会話の中で操作できるようになります。チームがすでに活動しているチャンネルを離れることなく、システムの健全性を確認したり、利用可能なAPIやアセットを把握したり、何らかの障害発生時にインスタントアラートを受け取るなど、すべての機能を実行できます。
Salesforceパイプラインを更新した同じSlackbotの会話で、そのままJiraチケットを取得してカスタマーサービスの質問に対応したり、Boxドキュメントを取得して見込み客と共有したり、案件成約書類のDocuSign承認手順を動的に実施することも可能です。ツールを切り替えたり、個別にログインしたり、コンテキストを失うこともありません。
Slackbotはチームが活動し、戦略を話し合い、バグのトリアージを行なっているチャンネルのコンテキストを把握しているため、それぞれのタスクにふさわしいツールを見つけ出し、認証を処理し、ユーザーの代わりにアクションを実行できます。こうしたすべてがお客様へのサービスにつながります。そして、その成果をチャンネルに反映して共有できるため、同僚はその回答をベースとして構築を進めたり、足りない部分を補足したりできます。この点が、1人だけを支援するAIと、組織全体を動かすAIの違いです。
企業の価値を引き出す
あらゆる最先端のモデル、データプラットフォーム、特化型のAIエージェントに投資したとしても、ビジネスを推進する人に接続するインターフェースがなければ、その価値を得られません。Salesforceへの投資は、データを静的なレコードから組織が実際に活動している場所に移動させることで、初めてその真価を発揮し、より効果的に機能するようになります。
Slackは、その欠けている部分を補うレイヤーであり、チームが実際に活動する場となる会話型インターフェースです。AIとテクノロジーへの投資の98%を確実に機能させるには、最後の2%が重要になります。これは単なるコラボレーションへの投資ではありません。組織にとって、もっとも費用対効果が高いAI投資なのです。
Salesforceのデータを、ビジネスを前進させる会話と統合することで、チームはコンテキストを追いかける負担から解放され、直ちに行動に移すことができます。インサイトを隔離せず、共有できるようになります。断片的な情報ではなく、全体像を見ながら判断を下すことができます。そして、足並みを揃え、決断し、実行するというビジネスを実際に前進させる活動を、オープンな環境で協力してスピーディに実現できるようになります。
価格と提供状況
お気に入りのツールをワークスペースに導入しましょう。一般公開(GA)済みのSlackbot MCPクライアントは、SalesforceがホストするMCPサーバーとシームレスに統合します。SlackとSalesforceを連携させているワークスペースにおいて、Slackbotを含むすべてのSlackプランで利用できます。
- SalesforceがホストするMCPサーバーは、Enterprise Edition以上の組織向けに一般公開されています。こちらでSalesforceがホストするMCPサーバーの詳細をご確認ください。
- MCP対応アプリのエコシステム:25以上の互換アプリをSlack MarketplaceのMCP専用レジストリでご覧ください。テクノロジースタックをSlackbotと容易に接続できます。Slack MCPレジストリはこちら 。
Slackを初めて使用する場合は、Salesforceの新規顧客を対象に無料のSlackワークスペースが自動的に作成されます。すでにSalesforceをご利用の場合は、今すぐSlackに接続できます。
次のステップ
現在、Agentforce Salesにより、Slackで仕事を進めているチームは、エンドツーエンドの収益プロセスを実現できるようになっています。リアルタイムの案件の更新、チャンネルをまたいだコンテキスト、パートナーワークフローを案件ごとのチャンネルですべて確認できるため、ツールを切り替える必要がありません。収益チームは、完全な企業プロセスが単一の会話型ワークスペース内でどのように完結するのか直接確認できます。
そして、Agentforce Salesは始まりにすぎません。今後数週間で、サービスチームが連携してケースを速やかに解決したり、あらゆる部門が普段使用している業務環境でワークフローを実行したりするなど、エージェンティック・エンタープライズの全体でユースケースが増加すると予想されます。
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お客様の声
IBM社では、非常に複雑なグローバルエンタープライズを運営しており、チーム、部門、地域を越えて常に重要な意思決定を行っています。私たちはSlackbotとTableauを統合することで、意思決定者が必要とするインサイト、コミュニケーション、運用上のコンテキストを単一の直感的なインターフェースに集約し、統一されたデジタル体験を確立しました。以前のプロセスでは、断片化した通信チャネルと多種多様な情報源で情報を探し回る必要がありましたが、今ではそうした作業が数秒で完了します。組織全体であらゆるデバイスから、より迅速で十分な情報にもとづく意思決定が可能になっています。
Michael Herman氏グローバルSalesforceプラクティスリーダー, IBM
