2. 教育で体系だった知識を獲得し顧客への提案力が大幅に向上
大和総研で技術者の教育のために活用したのは、セールスフォース・ジャパンが提供する各種のラーニングコンテンツでした。
「社内の技術者に対して、まずはSalesforceのオンライン学習プラットフォームであるTrailheadで各自に学習を進めてもらいました。その上で、選抜した技術者はセールスフォース・ジャパンの有償トレーニングに参加し、Salesforce認定アドミニストレーターやPlatformデベロッパーの資格を取得してもらいました」と杉田氏は語る。
こうして、Salesforceに対する教育の取り組みを拡大しながら、セールスフォース・ジャパンのパートナーとして外部顧客のSalesforce活用を支援する部隊の陣容を整備していきました。少しずつ努力を積み重ねた結果、スモールスタートで立ち上げた部隊の技術要員も現在では大幅に充実しています。
技術要員の一人である本慶文恵氏は、もともとSalesforceに関する知識がゼロの状態でした。そこで「まずTrailheadで足がかりをつけるための学習を進めました。Salesforceには無料で使える開発環境『Developer Edition』があり、新しい機能やカスタマイズをすぐに試すことができます。オンプレミスやIaaSでは環境を構築するだけでも時間がかかってしまうところですが、既に環境が用意されていることでモチベーションが上がりました」と振り返ります。
その上で、本慶氏は有償トレーニングも受講して、その有効性を実感しました。「Trailheadの学習で“なんとなく”理解していた知識が、有償トレーニングにおいて講師に改めて説明してもらうことで体系だった知識として定着させられます。その経験と知識が、お客様への提案力に確実につながっていると実感しています」と本慶氏はその効果を語ります。
さらにインテグレーションの研修では「ポイントとなるところを具体的に話してくれるのが役に立った」と振り返ります。例えば、クラウド上のSalesforceと自社ネットワークにあるシステムとを連携する場合に、ファイアウォールをどうやって通過させるかなど、実務的な話がとても役に立ちましたと語ります。
大和総研では、営業本部で利用しているSalesforceのメンテナンスや新規機能開発に携わっている要員も、ラーニングコンテンツを活用しスキルアップに取り組んでいます。例えば、新卒2年目の平川朱理氏は、入社後の学習でSalesforce認定アドミニストレーターの資格を取得しました。
内定後にITに関する勉強を始めた平川氏は「主にTrailheadを使ってSalesforceを学習しました。業務上で必要な事柄についてのキーワードを入力するだけで、自分の関心やスキルレベルに応じた有用なコンテンツに即座にたどり着くことでき、スムーズに学習を進めていける点が大きな魅力です」(平川氏)と効果を語ります。
従来から新しい技術の導入に積極的な大和総研は技術者のスキルアップに前向きで、空いている就業時間を活用して「自分達で理解していこうよ」「みんなでやろうよ」という空気がもともと根付いていました。この社内文化とセールスフォース・ジャパンのラーニングコンテンツが有機的に結びついたことが、若手技術者の育成につながったのです。