事業拡大や業務の変化を見据え、Salesforceの早期導入を決断
年間約1万3,000名の就活生に利用されている日本最大級の就活コミュニティ「irodasSALON(イロダスサロン)」。このサービスを2017年の創業と同時に立ち上げ、毎年200%以上の成長を続けているのが株式会社irodas(大阪府大阪市)です。
同社のビジネス全体では、BtoBの人材紹介事業が売上の約8割を占めています。その事業において、一般的な人材紹介会社との差別化のポイントとなっているのが、BtoCの「irodasSALON」です。キャリア講座や専属メンターとの面談といった就活支援サービスを学生に無償で提供することで多くの会員を獲得・育成し、学生の適性・希望と企業の採用ニーズを踏まえて的確にマッチングできることが、同社の最大の強みなのです。
その優れたビジネスモデルによって同社は、創業からわずか4年で、BtoCでは年間約2万名分の会員情報を管理し、BtoBでは約600社と取引するまでに成長。創業メンバー3名からスタートした従業員数は、インターン生などを含めて80名まで急増しました。
そんな同社がSalesforce各種製品の利用を開始したのは2019年。現在取締役COOを務める山中郁雄氏が入社した直後のことでした。当時の事業規模は、学生会員数約800名、取引先数約70社程度。大手人材紹介会社に在籍経験のある山中氏は、人材業界に共通して見られる課題が、このときのirodas社内にも同様に存在していた、と話します。
「人材業界の企業の多くは労働集約型で、情報やノウハウが属人化しています。人の出入りの激しい業界なのに、お客様の情報や活動の履歴がExcelや紙などで個別に管理されて共有されていなかったり、そもそも担当者の頭の中にしかなかったりして、その担当者が抜けると業務やサービスの質が低下してしまう。弊社もまさにそういう状態でした。
弊社は当時から、業界のトップシェアを狙うという明確な目標を掲げていました。それを踏まえると、現行のシステムは、短期的には大きな問題はなくても、将来、1学年数十万名の学生のお客様、数万社の法人のお客様を相手にするようになったとき、キャパシティ的に耐え得るものではありませんでした。それで、事業規模が拡大してシステム移行のコストやリスクが高まる前に、新たなシステムを導入すべきだと考えたのです」(山中氏)
山中氏は、さまざまな製品を比較検討する中で、Salesforceに目を留めました。今後想定される事業展開やオペレーションの変化に対応できる汎用性。Salesforce製品同士、あるいは外部のソリューションとAPIなどで容易に連携できる柔軟性。そうした点を評価してSalesforceの導入を決断し、以後、Salesforce各種製品を連携して活用する「マルチクラウド化」を進めていくことになったのです。