セールスイネーブルメントとは?注目される理由や事例まで解説
セールスイネーブルメント(Sales Enablement)とは、営業組織が継続的な成果を上げていくため、人材の育成・改善に向けた取り組みです。その意味や定義、役に立つツールを、成功事例を交えて解説します。
セールスイネーブルメント(Sales Enablement)とは、営業組織が継続的な成果を上げていくため、人材の育成・改善に向けた取り組みです。その意味や定義、役に立つツールを、成功事例を交えて解説します。
イネーブルメントとは、組織や個人が成果を出すために必要な知識・スキル・ツール・情報を整え、継続的に行動できる状態をつくる仕組みです。なかでもセールスイネーブルメントは、営業組織が継続的に成果を出せるようにするための取り組みとして注目されています。
セールスイネーブルメントでは、主に次のような要素を整えます。
これにより、特定の優秀な営業担当者だけに頼らず、組織全体で成果を出しやすくなります。
本記事では、セールスイネーブルメントの意味や注目される背景、必要なツールや事例をわかりやすく解説します。
本動画ではSalesforceの人材育成 責任者が「セールス・イネーブルメント」とは何なのか?何をするべきなのか?を、具体的にわかりやすく解説します。
セールスイネーブルメント(Sales Enablement)は、営業組織が継続的に成果を上げていくために行われる、人材の育成・改善に向けた取り組みです。
イネーブルメント(Enablement)とは、enable(~ができるようにする)という意味を持ちますが、セールス・イネーブルメントにぴったり当てはまる日本語訳が存在しません。
『セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方』著者で、イネーブルメント分野の日本での第一人者と言われる山下 貴宏氏はこの言葉を以下のように定義しています。
成果を輩出し続ける人材育成の仕組み
かつて、営業組織の強化は担当任せでした。最終的には一人ひとりの営業社員の経験と勘次第だったという企業は少なくありません。
セールス・イネーブルメントがもたらすのは、そうした一部の優秀な営業担当の能力に依存せず、数字に裏付けられたデータに基づく営業組織の底上げです。
『いまから始める Sales Enablement 勝てる営業組織を仕組みで作る 5 つのステップ』では、勝てる営業組織を仕組みで作る方法を解説しています。5つのステップで分かりやすく紹介していますので、営業組織の強化にお役立てください。
セールスイネーブルメントの役割と効果、メリットには以下のようなものが挙げられます。
セールスイネーブルメントによって、人材育成が仕組み化できます。営業活動は属人化しやすい側面がありますが、ノウハウを集約して教育に活かすことで、組織全体の営業力向上につながるでしょう。
また、営業活動に関する情報が共有されるため、各個人が自ら学ぼうという文化の醸成にも役立ちます。
人材育成のPDCAが回るようになるため、力強い営業組織を育成することができるようになります。
どの企業でも営業力の強化は非常に重要な位置にあり、採用や組織改革に関する本も世の中にごまんとあります。
しかし、企業における営業力の強化の実態としては現場任せになっており、研修も体系化されておらず、部署の体制毎に異なったり、個々人の経験と勘次第という企業は少なくありません。
セールスイネーブルメントは一部のエース社員などのハイパフォーマーに依存しない、データに基づく効率的かつ効果的な営業組織づくりの仕組みになります。だからこそ、今注目されているのです。
セールス・イネーブルメント・ツールの市場は、年々増加の傾向が見られます。
データ引用:国内のセールス・イネーブルメント・ツール市場規模推移および予測(株式会社アイ・ティ・アール)
2026年には13億円だった市場が2021年には倍近い25億円となり、2022年も増えて31億円にのぼりました。今後も、市場ニーズは増加が予測されます。
つまり、労働人口の減少や転職市場の活性化などで、企業の人材不足は深刻化しており、多くの企業において優秀な一部社員への依存から全体的な営業力の育成に舵をきっているということだと考えられます。
本動画ではSalesforceの人材育成 責任者が「セールス・イネーブルメント」とは何なのか?何をするべきなのか?を、具体的にわかりやすく解説します。
セールスイネーブルメントは、期間限定のプロジェクトではなく、営業組織全体に関わる一機能として扱う必要があります。ここでは組織の機能として組み込むためのステップを紹介します。
より詳しくセールスイネーブルメントの構築ステップを知りたい方は、『いまから始める Sales Enablement 勝てる営業組織を仕組みで作る 5 つのステップ』にまとめていますので、あわせてご覧ください。
まずは、営業データの収集および整備が必要です。SFA(セールス・フォース・オートメーション)を導入し、営業フローの設定、営業活動の管理項目設定、マネジメント層によるリアルタイム管理を可能にする環境整備を行います。
「データ収集と整備」とほぼ同じタイミングになりますが、セールスイネーブルメント構築を担う人材を配置します。適正を踏まえ、兼任もしくは専任で携わる人材をアサインしましょう。
そして、営業ノウハウの共有やプレゼンのロールプレイングなど、すぐに現場で役立つコンテンツ提供を行い、組織にセールスイネーブルメントが有用だと実感してもらうことを目指しましょう。
このフェーズまで来たら、兼任ではなく専任でセールスイネーブルメントに携わる人材を配置しておきたいところです。
高いパフォーマンスを発揮している営業担当のデータを分析し、他の社員にも活かせるトレーニングプログラムの開発を行います。実施内容は現在の企業規模や営業指標により変わってきます。
これまで蓄積されたSFAのデータと、前フェーズで社内に提供したトレーニングプログラムの履歴をもとに、プログラム実施前に比べて効果があったのかどうかを検証します。
効果検証のためにも、トレーニングプログラムの履歴は整理し、後でいつでも見返せるようにしておきましょう。
これまでのデータを経営層に共有し、結果レビューのサイクルを回していきます。実施されたプログラムの内容とどのような効果が生まれたのかを共有していくことで、営業組織の育成を経営の一部として組み込むことができます。
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先ほどのステップで紹介したとおり、セールスイネーブルメントに取り組むには、SFAなどのツールを使って、営業の流れを見える化(可視化)することが必要です。
ツールを導入することで、社内知識の体系化に商談内容の改善、工数削減といったことも可能になります。
セールスフォース・ジャパンが提供するSFAツール「Sales Cloud」は、セールスイネーブルメントに特化した機能を備えています。具体的に何ができるのか、デモ動画がございますので、ぜひご覧ください。
Sales Enablementで何ができるかをご覧ください。
セールスイネーブルメントを取り入れた組織の事例をご紹介します。
現場で成果をあげている社員のノウハウから教育コンテンツを開発し、研修に活用することで現場との差異をなくし、営業力向上などにつなげています。
フルリモートの新人教育が可能となっており、新人の育成にもセールスイネーブルメントが活かされている事例です。
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「Learn(知る)」「Apply(学んだ知識を現場で適用する)」「Leverage(効率的に動く)」という3ステップでEnableプログラムを推進。
ナレッジマネジメントの専任人材を設置して情報流通を加速的に行い、ナレッジの参照・活用状況を分析することで、セールスイネーブルメントの人材育成に取り組んでいます。
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イネーブルメントを理解する上で知っておきたい疑問や質問をQ&A形式でまとめました。実務レベルに落とせるように、内容を把握しておきましょう。
イネーブルメントとは、組織や人が成果を出すために必要な知識や情報、ツール、働く環境を整え、行動しやすくする考え方です。単に研修を行うことではなく、成果につながる動きを続けやすくする仕組みづくりまで含みます。営業の分野では、これをセールスイネーブルメントと呼びます。営業に必要な学び、提案資料、顧客情報、振り返りの仕組みなどをそろえることで、特定の優秀な人だけに頼らず、組織全体で成果を出しやすくする考え方です。
イネーブルメントの目的は、一部の担当者の経験や勘だけに頼らず、組織として安定して成果を出せる状態をつくることです。やり方が人によって大きく違うと、成果にばらつきが出やすく、育成にも時間がかかります。そこで、必要な知識や情報、使う資料、仕事の進め方を整え、同じ方向で動きやすくします。セールスイネーブルメントでは、営業活動を進めやすくし、再現しやすい形にすることが目的です。営業力を個人任せにしないための土台づくりといえます。
イネーブルメントのメリットは、成果の出し方を共有しやすくなり、組織全体の力を底上げしやすいことです。必要な情報や資料が整理され、仕事の進め方もそろってくるため、担当者ごとの差が小さくなります。営業であれば、立ち上がりが早くなる、提案の質をそろえやすくなる、育成を進めやすくなるといった効果が期待できます。さらに、現場でうまくいった方法をためて見直しやすくなるため、セールスイネーブルメントを続けるほど改善を回しやすくなる点もメリットです。
イネーブルメントの対象は、人だけではありません。成果を出すために必要なもの全体が対象になります。例えば、知識やスキルを身につけるための学び、現場で使う資料やマニュアル、判断に必要なデータ、仕事を進めるためのツールやルールなどが含まれます。セールスイネーブルメントでは、営業担当者の育成に加えて、提案資料の整備、顧客情報の管理、成功事例の共有なども対象です。人を育てる取り組みであると同時に、働きやすく成果を出しやすい環境を整える取り組みでもあります。
本動画ではSalesforceの人材育成 責任者が「セールス・イネーブルメント」とは何なのか?何をするべきなのか?を、具体的にわかりやすく解説します。
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