1. Marketing Cloudでメール配信業務を最適化
BIGLOBEは、長期にわたってSalesforceを利用してきました。グループ会社のコンタクトセンターで活用を開始したのは2013年のこと。以来、本社のコンタクトセンターや販売店との取次支援など、適用範囲を拡大しながら運用を続けています。10年弱のSalesforce活用の中で、もっとも大きな転換点になったのは、2018年に開始したMarketing Cloudの適用です。
導入のきっかけは、自社開発したメール配信システムに限界を感じたためでした。提供するサービスが増えるに伴ってシステムが複雑化し、データベースも乱立する結果になりました。当時のシステムは、高度なターゲティングや自動化には対応しておらず、最適な顧客セグメントに対して、最適なタイミングでメールを配信することができませんでした。以降もサービスは拡充する方向にあり、このまま運用を続けることはシステムの維持工数が増大するだけでなく、顧客に対して最善ではないと判断しました。
そこで同社はMarketing Cloudを選定。最大の理由は他のシステムを含めて顧客最適のソリューションとして期待できたこと。そして、同社の課題を解決するのに十分な機能を備えていたためでもあります。
営業統括本部 副本部長 結城 良哉氏は、「システム維持の工数削減に加え、配信対象者や配信タイミングを柔軟に設定できるようにするなど、お客様に対するメール配信プロセスの最適化が目的でした」と話します。メール配信にかかわるスタッフは、マーケティング部内だけではありません。他の事業部門でも必要に応じて配信するケースがあります。そうしたスタッフを適切にサポートするために、同社では、Marketing Cloud部分についてはマーケティング部がオーナーシップを持って運用する方針を立てました。
「新しいツールになりますから、社内のユーザー全員が扱い慣れるまで、私たちがバックアップしました。セールスフォース・ジャパンの皆様にも全面的なサポートをいただき、スムーズに移行を進めることができました」(同氏)
稼働から約4年を経た現在、同社が運用するシナリオは100を超えます。顧客行動をリアルタイムにとらえてアプローチするシナリオに加え、入会直後のフォローアップやバースデーメールなど、全自動/半自動で実行できるものも多く、担当者の工数を大きく削減することができました。顧客の行動ログと連携させることで、サイト訪問者やサイト離脱者の把握も可能になり、そのデータとシナリオが連動することで、より最適な顧客に最適な案内を出せるようになりました。