コールセンターで優れたFAQを作る8つのコツや関係性を解説!
ここでは、コールセンターとFAQの関係、優れたFAQを作成する方法について解説します。

コールセンターとFAQの3つの関係性

コールセンターは企業にとって、顧客と直接向き合える数少ない接点であり、顧客の声を集める重要な受け皿です。また、顧客にとっても、不明点や疑問を解消するためのヘルプセンターとして、いざというときに頼れる窓口でもあります。
そして、コールセンターと並んでもうひとつ、顧客にとって役立つ存在が「よくある質問」のページ、いわゆるFAQです。
まずは、コールセンターとFAQの関係について解説していきましょう。
<コールセンターとFAQの3つの関係性>
- ともに顧客満足度の向上が目的
- 優れたFAQはコールセンター業務を効率化する
- 顧客の声が優れたFAQを生み出す
ともに顧客満足度の向上が目的
また、疑問や問題が明確であれば、検索によってユーザーがみずから答えを見つけることができ、手間と時間がかからないというメリットがあります。
コールセンターもFAQも、ともにユーザーの利便性のために設置されているものであり、その目的は「顧客満足の向上」という点にあります。つまり、いずれも品質を高め、内容を充実させることで、顧客に高い満足を提供することができるのです。
優れたFAQはコールセンター業務を効率化する
そもそも、コールセンターに寄せられる質問には、似たようなものが多いものです。マニュアルに記載してあるようなことも、コールセンターには持ち込まれます。これでは、オペレーターの作業効率は悪くなる一方でしょう。
ですが、しっかりとした内容のFAQを作り、サイト内の見やすい位置に設置しておけば、ユーザーが自身の疑問をみずから解決できます。ユーザーの利便性は高まりますし、コールセンターへの架電数を抑えることができ、オペレーターの作業負荷を下げることができます。
顧客の声が優れたFAQを生み出す
日々のコールセンター業務を通じて、ユーザーがどのようなところで疑問を感じるのかを見極め、その解決法を提示するのがFAQだというわけです。
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優れたFAQを作るための8つのポイント

ここからは、優れたFAQを作るためのポイントについてご紹介していきます。
掲載する内容は前述のとおり、「コールセンターに多く寄せられる質問」になりますが、それをどう整理するかが大切です。また、作っただけで終わりにするのではなく、改善を加えていくことも忘れてはいけません。
<優れたFAQを作るための8つのポイント>
- 項目を適切に分類する
- 項目を充実させる
- 丁寧でわかりやすい回答を用意する
- アクセスの多い質問を目立つ場所に設置する
- 検索性を高める
- 分析と改善を繰り返す
- ツールの活用も検討する
- FAQは重要な顧客接点と考える
項目を適切に分類する
どのような分類が良いのかは、扱う商材によって違ってきます。同業他社の事例を参考にするなどして、カテゴライズしていきましょう。
なお、各項目をカードに書き出し、それをユーザー層の知識レベルに近い人に分類してもらう「カードソート」という方法を使うと、ユーザーにわかりやすいカテゴライズにすることができます。
項目を充実させる
また、過去に寄せられた質問の中には、すでに古い情報になっているものもあるはずです。そうした情報を掲載してしまうと、ユーザーが混乱する元になりますから要注意です。近い将来、仕様変更の予定があるような項目については、その旨を注記しておきましょう。
丁寧でわかりやすい回答を用意する
また、回答の内容に関連する質問は、「関連項目」などとしてリンクを設置しておくと、ユーザーにとって使いやすいものになります。
アクセスの多い質問を目立つ場所に設置する
また、季節や時期に合った項目や、過去1か月間に多かった質問なども目立たせるように設置しておけば、オペレーターの業務負荷の軽減にも役立つでしょう。
検索性を高める
そうしたニーズに応えるためには、すべてのページに検索窓を設置して、検索性を高めることです。検索窓はヘッダー部分など、ユーザーがわかりやすい位置に置くといいでしょう。
分析と改善を繰り返す
時間の経過とともに古くなった情報があれば、削除するなり更新するなりしなくてはなりません。新製品の追加やシステムの変更などがあれば、新たな情報として追加が必要です。アクセスの多い項目は情報を厚くするなどして、内容の充実を図りましょう。
また、コールセンターに寄せられる情報との突き合わせも重要です。FAQに項目があるのに、コールセンターへの問い合わせが多い場合は、「FAQがわかりにくく、解決できなかった」というケースも考えられます。こうした場合は、内容の修正が必要かもしれません。
ツールの活用も検討する
これなら、オペレーターの回答とFAQの内容とにずれがなくなり、問い合わせの電話への回答もスムーズに行えます。コールセンターの業務負荷を軽くし、効率化が図れるので、ツールを積極的に活用するといいでしょう。
また、FAQから一歩進んだチャットボットも、ユーザーからのテキストでの質問にダイレクトに回答できる優れたツールです。それぞれを組み合わせて使うのも有効でしょう。
FAQは重要な顧客接点と考える
近年では回答のページに「問題は解決しましたか?」という回答ボタンを設置しているサイトも多く見かけます。このような仕組みを使ってユーザーの意見を収集し、改善に活かすのはとても重要です。
改善の積み重ねを顧客満足につなげよう
とはいえ、いきなり大規模なFAQを構築するのはたいへんです。自社の状況を確認して、まずはできる範囲で構築と改善を始めましょう。そして、定期的なブラッシュアップを重ね、顧客の満足と信頼を上げていってください。

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