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セールスフォース・ドットコム、ソーシャルおよびモバイル・エンタープライズアプリケーションの新たな時代を宣言するSalesforce Platformの新しいテクノロジー、Salesforce IdentityおよびSalesforce Touch Platform Services を発表

【米国リリース抄訳】

※当資料は、2012年9月19日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

 

アプリケーション数250万以上、市場をリードするエンタープライズ・クラウドプラットフォームのSalesforce Platformが、9つの主要サービスを提供 - Force.com、Heroku、Site.com、Database.com、Chatter、Chatter Communities、AppExchange、Salesforce Identity、Salesforce Touch Platform

Salesforce Identityが「エンタープライズのためのFacebook式ID」を提供 - クラウド環境で信頼できる単一のソーシャルIDによって、すべてのエンタープライズアプリケーションへアクセス可能に

Salesforce Touch Platform によって、一度アプリケーションを構築すれば以後どこへでも展開することが可能 - すべての開発者が「モバイル開発者」に

Salesforce Platform の全サービスを通じた大規模なイノベーションにより、企業におけるイノベーションのかつてないスピード、利用環境、信頼性を実現

 

エンタープライズ・クラウドコンピューティング企業の米国セールスフォース・ドットコム(日本法人:株式会社セールスフォース・ドットコム、本社:東京都港区、代表取締役社長:宇陀 栄次、以下:セールスフォース・ドットコム)は本日、世界をリードするエンタープライズ・クラウドプラットフォーム「Salesforce Platform」の機能を拡張する新しいクラウドサービスを発表しました。 新しいSalesforce Identityは「エンタープライズのためのFacebook式のID」を提供します。信頼できる単一のソーシャルIDによって、Salesforce内のすべてのクラウドアプリケーションへアクセスし、一元的に管理することが可能になります。 もう1つの新しいテクノロジーであるSalesforce Touch Platform では、いったんモバイルアプリケーションを構築すれば、後は現代の開発者が好んで使用しているものと同じSalesforceクラウドプラットフォーム・サービスを使用して、どこへでも展開することが可能になります。 Salesforce Platformが提供する9つの主要なエンタープライズ・クラウドプラットフォーム・サービスによって、企業はイノベーションを加速させ、比類ないレベルのスピード、利用環境、信頼性でソーシャルアプリケーションとモバイルアプリケーションの新時代に火を点けることが可能になります。

本ニュースに関するコメント

  • セールスフォース・ドットコムのCOO(最高執行責任者)、ジョージ・フー(George Hu)は次のように述べています。
    「これまでも、Salesforce Platformは常にアイデアを最短距離でアプリケーションへ変えるためのエンタープライズ・クラウドプラットフォームを提供してきましたが、 Salesforce Identity およびSalesforce Touch Platformの2つの画期的な新サービスによって、この成功がさらに次世代のソーシャルおよびモバイル・エンタープライズアプリケーションへと広げられます。」
  • Avon社のCIO(最高情報責任者)、ドナ・ハーリヒー(Donagh Herlihy)氏は次のように述べています。
    「当社ほど、ソーシャルネットワークとモバイルネットワークの力を知っている企業はないでしょう。Salesforce Platformのお陰で、当社営業のリーダーたちは担当者とつながり、最高レベルのサポートを提供することができます。 Salesforce Platform によって、当社および営業担当者は新たな手段でコラボレーションを実現し、キャンペーンへの可視性を高め、最終的にビジネスを成長させることが可能になります。」
  • Gartner社のリサーチ・バイスプレジデント、イアン・グレイザー(Ian Glazer)氏は次のように述べています。
    「IDサービスをビジネスアプリケーションに組み込んで提供できれば、ユーザはIDを個別に管理する必要がなくなり、使用するビジネスアプリケーションが増えてもそれぞれ個別のログインを作成せずに済むようになります。 企業は、すべてのビジネスアプリケーションの文脈の中で、統一されたIDを提供することが可能になりました ―― これはビジネスユーザとIT管理者の両方にとって大きなメリットです。」

Salesforce Identity - 「エンタープライズのためのFacebook式ID」を提供
エンタープライズアプリケーションの爆発的な増加によって、アクセスとIDの管理は難しくなりました。 ユーザは複数のログインを行わなければならないことに不満を持ち、企業のIT部門はすべてのアプリケーションを通じたセキュアなアクセスの管理に不満を感じていました。 アプリケーションの利用を促進するには、Facebookのようなソーシャルネットワークと同様にシンプルなソーシャルIDソリューションが必要で、企業にはすべてのアプリケーションを管理するための信頼できる標準基準の手法が必要です。

新しいSalesforce Identity は、シンプルかつ透明で高い信頼性を提供するSalesforce Platformを通じ、すべてのエンタープライズアプリケーションに信頼できる1つのソーシャルIDサービスを提供します。

  • シングルサインオン: Salesforce Identity はすべてのアプリケーションを通じてあらかじめ統合されるので、ユーザは1回ログインすれば、後はすべてのアプリケーションへシームレスにアクセスできます。
  • ソーシャルID: Salesforce Identityによって、Salesforce Chatter では複数のプラットフォームを通じて重要な情報を1つのフィードでユーザへプッシュできるようになり、これらのアプリケーションがエンタープライズ・ソーシャルグラフとやり取りすることが可能になります。
  • IDおよびアクセスの一元管理: 管理者は、高い柔軟性を有する自動化されたプロビジョンとプロビジョン解除のワークフローを通じて、Salesforce Platform上でアプリケーションとユーザを一元管理できます。

Salesforce Touch Platform - 一度構築するだけで、どこにでも展開可能
Apple社によれば、この1年間だけでもフォーチュン500企業によるiPhoneの導入数は2倍、iPadの導入数は3倍に増加しています。 しかし、モバイル用エンタープライズアプリケーションの開発は時間とコストがかかるプロセスで、専門の開発者が必要であると共に、最終的にアプリケーション間の連携はありません。

新しいSalesforce Touch Platform では、新しいカスタム・モバイルアプリケーションを一度構築すれば、後はSalesforce Platformが提供する包括的な管理環境と信頼性を基盤に、今日すでに開発者が使用しているものと同じ高い生産性のクラウドプラットフォーム・サービスを活用して、あらゆる場所、デバイスへ展開することができます。

  • あらゆる場所に展開: Salesforce Touch Platform は、ネイティブ、HTML5 、ハイブリッドのアプリケーション開発をサポートしているので、開発者はiPadやiPhone、Androidを含めあらゆるデバイスにアプリケーションを展開できます。
  • 質の高い豊富なクラウドサービス: 企業の開発者は、Salesforce Platformでソーシャル/モバイルフレンドリなAPIを使用して、モバイルアプリケーションとエンタープライズデータおよびコンテンツをエンタープライズ・ソーシャルグラフと共に統合することができます。
  • エンタープライズ・モバイルコンテナ: すべてのWeb開発者は、現在のスキルをそのまま使用してモバイル開発者となり、モバイルアプリケーションを構築することが可能になります。 また、セキュアなオフラインストレージおよびOAuth 2.0 認証を含むエンタープライズレベルの機能を提供できると共に、シンプルなJavaScriptコードを通じ、カメラなどのデバイスのネイティブ機能やコーポレートデータへ簡単にアクセスできます。

世界をリードするクラウドプラットフォーム - ソーシャル、モバイル、オープン
ソーシャル革命は、アプリケーションの開発環境に大きな影響を与えました。 消費者は、アプリケーションがユーザ環境を中心にデザインされていることを期待し、あらゆるモバイルデバイスからのアクセス、ソーシャルグラフへの接続、統一された一意のソーシャルIDを共有できることを求めています。 従来のエンタープライズプラットフォームはこのように速いペースでアプリケーションを提供することはできず、また今日のユーザが求めるソーシャル、モバイル、リアルタイムの環境を提供することもできません。 Salesforce Platform はイノベーションをソーシャル化、モバイル化し、消費者アプリケーションの爆発的な普及を促進したものと同じサービスとフレームワークをエンタープライズ環境にもたらします。

Salesforce Identity およびSalesforce Touch Platformに加え、他のSalesforce Platformサービスも新しいイノベーションを提供します。

  • Force.com: 新しいForce.com Canvas によって、あらゆるアプリケーションを、あらゆる言語で、Salesforce のユーザインターフェース内で統一されたIDによって実行し、レコードへセキュアな環境でアクセスできると共に、Chatter ソーシャルグラフを通じたコラボレーションが可能になります。 SAPなどのレガシーアプリケーションもソーシャルフロントエンドに変えることが可能で、ユーザにシームレスな環境を提供することができます。
  • Heroku: 新しいHeroku Enterprise for Javaが、クラウド環境において月単位ではなく分単位でJavaアプリケーションを構築し実行するためのパスを提供します。 Heroku Enterprise for Java にはJavaのフルスタック、継続的提供の統合、複数の環境をサポートするランタイムおよびネイティブJavaツールが含まれています。これらはすべて、通常のJava開発に伴う複雑さやコストなしに、サービスとして提供されます。
  • Salesforce Chatter: すべての開発者およびISV(独立ソフトウェアベンダー)は、最適化されたRESTful Chatter APIを使って自社アプリケーションにChatter を埋め込み、エンタープライズ・ソーシャルグラフと統合することができます。
  • Chatter Communities: コアとなるSalesforce Platformに内蔵されている新しいChatter Communitiesによって、企業はプライベート・ソーシャルコミュニティを構築し、これまでとまったく違う新しい手法で顧客、パートナー、従業員とつながることができます。 Chatter APIを活用することで、企業はビジネスプロセスを統合し、完全にカスタマイズ可能なブランディングしたコミュニティを構築できます。 また、ユーザは1つのIDのみで複数のコミュニティへアクセスし、シームレスに移動できます。
  • AppExchange: 新しいAppExchange Checkoutが、ソーシャルアプリケーションとモバイルアプリケーションの世界をリードするマーケットプレイスにおける請求管理のターンキーアプリケーションを提供し、新たなチャネルを開発者に提供します。 ユーザは自分のクレジットカードでクラウドアプリケーションを購入することが可能になり、1回のみまたは自動の請求、更新、有効期限のリマインダなど、すべての詳細はAppExchange Checkout が実行します。
  • Database.com: 新しいネイティブの位置情報項目によって、開発者は世界をリードするクラウドデータベースで位置情報に基づくモバイルアプリケーションを構築できます。 また、新しいユーザ共有機能を使用して、個人やグループのプロファイルに基づくソーシャルデータ・モデルを構築することもできます。
  • Site.com: 新しいサイトネットワーク機能によって、マーケターはサイトをリンクできると共に、コンポーネント、テンプレート、コンテンツの共有と再利用を通じてサイトを短時間で構築できます。 また、ビジネスユーザはSite.com studioによって、サイトのコンテンツを簡単に複数の言語に翻訳できます。

Salesforce Platformによるカスタマーサクセス
今日、Avon社、Kelly Services社、Macy’s 社などの革新企業を含む世界100,000以上の顧客が、Salesforce Platform 上で9つのサービスを活用して、250万以上のアプリケーションを構築しています。 四半期トランザクションの66%増加、作成されたカスタムオブジェクトの60%増加、カスタムコード行の96%増加など、この1年間における顧客の利用実績の劇的な増加は、より新しい次世代のソーシャルアプリケーションとモバイルアプリケーションに対する需要の高まりを示していると言えるでしょう。

価格および提供時期

  • Salesforce Touch Platform は、Force.comの一部としてすでに一般提供を開始しています。 Mobile SDKおよび他のモバイルコンポーネントは、Githubからご利用いただけます(https://github.com/forcedotcom)。
  • Salesforce Identity の一般提供は、2013年に開始の予定です。 Salesforce Identity の料金は、一般提供開始時に発表の予定です。
  • 現在のところ、Force.com Canvas は「Force.com Winter ‘13」パイロット版の新機能となっています。
  • Heroku Enterprise for Javaの基本料金は、アプリケーションあたり月額1,000ドルで、本日よりhttp://heroku.com/enterprisejavaから提供しています。
  • RESTful Chatter APIは、Force.comの一部としてすでに一般提供を開始しています。
  • 現在のところ、Chatter Communities は2012年秋にパイロット限定版を配布の予定で、一般提供は2013年後半に開始の予定です。 Chatter Communities の料金は、一般提供開始時に発表の予定です。
  • AppExchange CheckoutはAppExchange の新機能で、すでに提供を開始しています。
  • Database.comのネイティブ位置情報項目とユーザ共有機能は、「Force.com Winter '13」のパイロット版で新機能として提供します。
  • Site.comのSite Networking機能およびMulti-lingual Sites機能は現在のところパイロット版で、「Force.com Winter ’13」で提供開始の予定です。

『Dreamforce』について
世界最大のベンダーテクノロジー・カンファレンスである『Dreamforce 2012』は、90,000人を超える登録済の来場者にソーシャルレボリューション(革命)のパワーを体感する貴重な場を提供します。 750以上のセッションと、350社を超えるクラウド関連企業の展示・デモで構成される『Cloud Expo』は、来場者に対話形式のセッションや、最先端のテクノロジーに触れることができるトレーニング、数千に及ぶライブデモ、またとない他社とのネットワーク構築の機会を提供します。 また、今回の『Dreamforce 2012』ではスペシャルゲストしてVirgin Group創業者のリチャード・ブランソン氏、General Electric社CEO(最高経営責任者)のジェフ・イメルト氏、前米国務長官のコリン・パウエル氏、起業家/著述家/ピークパフォーマンス・ストラテジストのトニー・ロビンス氏、またロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズを迎える予定です。 『Dreamforce 2012』は、企業がこれまでとまったく違う新しい手法で顧客、パートナー、従業員とつながるために必要な、すべての要素を提供します。